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Sport & Exercise PsychologyコミュのPersonal Disclosure Mutual Sharing (PDMS)

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どうも!皆さんこんにちは!
すごい興味深い論文を読んだので皆さんの意見を聞きたくて。

University of Alberta(カナダ)のスポーツ心理学コンサルタントがエリートの女子サッカーチームに行った、チームビルディングのアクティビティー、PDMS(Personal Disclosure Mutual Sharing)。


何をするかというと、チームが輪になって、自分のPersonal Story(個人的な話)を語るんです。(お題は‘なぜサッカーをするのか、誰のためにサッカーをしてるか’と、’自分はどうチームに貢献できるか’)



コレをするとき、選手達は正直に自分の心の底から話すことを要求されます。(これがキー)



このアクティビティーは、チームメンバーが自分の個人的な話を他のメンバーとDisclose(明らかにする)し合うことで、互いに対する理解を深め、Team functioning (チームの機能性?)を上げることを目的にしています。



コンサルタントの思惑(?)どおり、選手達は、このアクティビティー中にすごく感情的になったわけですが(たくさんの選手が号泣すると言う、とても激しい状況)、なんと!コレが行われたのが、チャンピオンシップ準決勝の前日の夜!



そして、チャンピオンシップ後のインタビューで、全ての選手がこのアクティビティーはチームにとってポジティブだった、自分達のチームをひとつにし、チームの自信につながったと語っています。(このチームはチャンピオンシップ優勝しました)




うーーん、皆さんどう思いますか?


日本のチームでも通用するかな?


自分がコンサルタントとして(もしくはコーチなどとして)、自分のチームで使ってみたいと思いますか?


スポーツ心理学コンサルタントとしては、かなりリスクを負ったInterventionですよね。(もし、コレが上手く行かなくて、チームがチャンピオンシップも負けちゃったら…、実際にキャリアーが終わってしまうかも)

でも同時にかなり魅力的(実はコレは2個目のPDMSリサーチで、前にも一度よい結果が報告されてます)。

読んでるとき、鳥肌が立ちました。




自分がこの書き込みだけで、全て説明できていないのは分かっているので、皆さん、もしこの論文に対して質問があれば聞いて下さい(例:もっと具体的なInterventionの手順とか)



是非、皆さんと話し合いたいと思ってトピックを立てました!



Reference
Holt, N.J., & Dunn, J.G.H (2006). Guidelines for delivering Personal-Disclosure Mutual-Sharing Team Buidling Interventions. The Sport Psychologist, 20, 348-367

コメント(7)

どうも。
自分が初めてスポーツ心理学の論文を読んで感銘を受けたのもDr.Holtの他の論文でした。で、博士課程を受験する際に当然Albertaを受けました。チームビルディングは個人的にも興味があって、今セメはGroup Dynamicaというカウンセリングのクラスを取りました。興味深い論文を紹介してくれてどうもありがとう。早速読んでみて、感想を書かせてもらいます。とりあえずHoltに反応してレスしてみたまでです。彼の論文はどれもとても興味深いです。
チームビルディングに関しては全くの素人なのでうまくコメントできませんが、この研究の対象が【女子】サッカーチームという点に興味がわきました。


Personal Storyを語るという自己開示は、他者に対する感情移入を増加させます。
これはチーム内の意思疎通や親密度の高さ、雰囲気のよさを高めるものにもなりますし、ひいてはチーム運営や勝負の場面においても重要なfactorに成り得ます。

スポーツの世界に限らないのですが、女性は男性と比べ他者との関係において非常に情緒的・依存的になる傾向があります。
(この傾向は高校の運動部員を対象にした自分の拙い卒論ですら認められました)
こうした女性特有の質的な部分が反映される事を考慮にいれると、他者関係や自己開示が重要な意味合いを持つ(と私は考えているのですが)このアクティビティーに関しては女性の方が効果が表れやすいのでは、という印象を受けました。

そうやって考えると、この方法によってpositiveな効果を引き出すことは十分考えられると思います。
ただ、
「選手達は正直に自分の心の底から話すことを要求される」
という点はかなり大きな問題ですね。

そのような状況を選手が素直に受け入れるまでの良好な関係ができている、もしくは共通の目標(例:「チャンピオンシップで優勝する」)を達成しようとする意志の統一がはかれている状態まで持っていかないとなかなか難しそうですね。

選手に限らず(もしかしたら苦痛かもしれない)Personal Storyを語るのには相当なエネルギーが必要ですし、なにより、このような状況が本当に達成されているかということは誰にもわかりませんしね・・・・


面白い論文を教えてくださってありがとうございました。
最近は心理学ど真ん中の勉強しかやっていなかったので、久しぶりにスポーツ心理の内容に触れられてよかったです。
>タカさん
私、Team Buidlingに特に興味なかったんですが、この論文を読んで、かなり興味が沸きました。
感想、お待ちしてます!



>よいささん

>このアクティビティーに関しては女性の方が効果が表れやす
>いのでは、という印象を受けました。

私もそうだと思ってたんですが、実はこの論文の前のPDMSリサーチは男子プロホッケーチームなんです。(その、かなりポジティブな結果を受けて、この論文が書かれたわけです)

なので、よいささんのご指摘の通り、このInterventionからPositiveな効果を生み出すには、選手の特徴(性別など)よりも、チームがかなり統一したゴールを持っていること、「正直に自分の心の底から話せる」「チームがそれを受け入れられる」環境が整っていることが大事なんではと思いました。

リサーチャー達も、その環境を整えるために、スポーツ心理学士としてシーズンを通して働いて、選手・コーチとの信頼関係を築き、シーズン中何回かPDMSの先駆けとなるアクティビティーを行い、選手達をオープンに話すことに慣れさせたんです(シーズン最後に行われるPDMSのために)

確かに、いきなり信頼関係を築いていないチームに入って行って出来るものではないですよね(笑)

心理学の観点からの鋭いコメントありがとうございました!また、何かコメントがあれば是非書き込んで下さいね!
>まっちーさん

>実はこの論文の前のPDMSリサーチは男子プロホッケーチームなんです。

やはりそうでしたか。
多分、効果があったという最初の実験対象は男子チームだろうな、と考えてました。


>チームがかなり統一したゴールを持っていること、「正直に自分の心の底から話せる」「チームがそれを受け入れられる」環境が整っていることが大事

となると、チームの雰囲気は良好だが、それほど高い意識やゴールがチーム内で共有されていない、あるいはそうした環境設定があまり必要とされていない状態ではどうなるのかな、と思いました。
このInterventionの効果に対して自分は、チーム内の意識やゴールが洗練され共有されているチームほどこのInterventionからのPositiveな効果を生みやすく、それとは逆のタイプのチーム(いい意味でも悪い意味でも)ほど、人の意識の及ばない・コントロールできない部分(性別などの質的なもの)の影響を受けるのでは?と言った印象を持っています。


>心理学の観点からの鋭いコメントありがとうございました!

・・・えー、鈍々な解釈です(笑)
>よいささん

>となると、チームの雰囲気は良好だが、それほど高い意識やゴールがチーム内で共有されていない、あるいはそうした環境設定があまり必要とされていない状態ではどうなるのかな、と思いました。

この論文の筆者も、このInterventionはエリートチーム(いわゆる’意識’が高いチーム)でないと有効ではないであろう、と語ってます。

あとは、選手がある程度年齢がいっていることも条件にあげてます(若すぎるアスリートだと、まだ深いLife Storyがないかも、だからだそうです)。




>人の意識の及ばない・コントロールできない部分(性別などの質的なもの)の影響を受けるのでは?と言った印象を持っています。

そうですよね!よいささんは(他の方も)、欧米とは違う文化で育ってきた日本人選手たちにもこのIntervention使えると思いますか?

日本人の選手でこの研究やってみたいなあ、と思っている、今日この頃です。
現実世界に帰って来たのでコメント書かせてもらいます!

やはりキーポイントは、4ヶ月ともに過ごして来たというところだと思います。共通の目的を持って、一定の期間を過ごすというのは、お互いに特別な感情を持つようになるし、チームへの愛着、チーム内での特別な文化なども芽生えるようになるよね。仮に争いごとや不満があったとしても、それをうまく対処すれば、チーム内の結びつきはさらに強く出来るよね。

性別差の指摘は同感です。テレビでチームスポーツを見ていても、女性アスリートの方がコミュニケーションを密に取っているように思います。例えばソフトボールの試合などでは、ベンチから応援歌みたいなのが聞こえて来たり、頻繁にマウンド上に選手が集まって来たり、とか。

それと、この最後のミーティングのタイミングについては、賭けかもしれないけど、逆にチームの状況として「待ったなし」のタイミングだったからこそ、逆にお互い自分をオープンに出来たのかなーとも思います。いずれにしても、SPCとしては、日頃からの観察力、判断力などが問われる、とても大切な決断だよね。

あと日本人に適用出来るかどうかって話だけど、個人的には充分適用出来るのではないかと思っています。元来、欧米人に比べて日本人は口べたであったり、自己表現もうまくないとされてるかもしれないけど、このリサーチのような状況、つまり”チーム”として一定期間ともにして、共通のゴールに向かって苦楽を共にした”チームメート”に対しては、このリサーチのような結果が期待出来るのではないかと思います。例えはちょっと違うけど、大学ラグビーの試合前のシーンとか見た事あればわかると思うけど、選手があまりの興奮状態でお互い涙を流したりってことがある。つまり、大一番を前に、チームに対する思い、この試合に対する思い、選手各々の個人的な感情というのは必然的に高まると思うし、それを共有するというのは、チームにとってポジティブに働くと思います。

最後に、まっちーちゃんの「このリサーチが日本人に適用出来るか?」という視点は、ボクらがこの国でスポーツ心理学を勉強する上でとても大切な視点だと思います。なぜなら、ボクらが勉強している内容は、欧米人が欧米人を被験者にリサーチをして出来上がった理論がほとんどだから。自分も常に、教科書やジャーナルの内容が本当に日本人に当てはまるのかどうかと考えながら勉強しています。

実はこのPDMSと非常に似たことを先学期、自分が取っていたGroup Dynamicsというカウンセリングのクラスで体験したんだけど、このリサーチの内容と合わせて自分のブログの方に書かせてもらっていいかな?
>タカさん
お帰りなさい(笑)!
そしてコメントありがとうございます!



>>>SPCとしては、日頃からの観察力、判断力などが問われる、とても大切な決断だよね。

ほんとに。このInterventionを行ったSPCは長い推敲の末に、このタイミングにしようと思ったんですよね。リスクを負った決断だけど、必ず成功すると判断して決めたって言うか。つまり、リスクを追う準備が出来てたわけで…(て意味分かりづらいこと言ってますね)

つまり、今の私の経験と力量じゃ、とてもここまでの判断が出来ると思えません。精進せねば!



そして、「このリサーチが日本人に適用出来るか」
コレはほんとに、私達、欧米でスポーツ心理学を学ぶ日本人が常に考えねばならない事ですね!私もいつか日本人の選手と働きたいと思っているのでなおさらです。

このInterventionも、やはり日本のチームで実際に使う前に、もっと研究が必要かもです(日本人選手での)。



私もクラスで、コレと似たことを経験しました。
二人の指摘にもありましたが女子は男子よりも断然、感情的になりましたね。
でも、このInterventionの効果を実際に見られる良い機会でした。


このリサーチ、是非タカさんのブログで紹介してください!
(ひそかに更新を待ちわびてたんですよ〜!)


あ、このコミュにも皆さんのブログ・ホームページなどの紹介トピックを設けます。よろしければ、タカさんのブログも紹介してくださいね!

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