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終らない絵描き歌コミュの不定期連載「エデンの林檎」

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 以前から好きだったSpecial Others の "Good morning" です。
さわやかな音楽とともに駄文をお楽しみください・・・。



エデンの林檎・「アダムより生れしイブ」編
〜第6話「Mr.Good morning」〜

      *
「コッチだってタダで安くしてくれって言ってる訳じゃないんだよ?きちんとそれ相応のお返しはするつもりさ」
「ほう・・・何をしてくれるのかな?」
「アタイの乳首Wクリックしてもいいんだよ・・・?」
「クリックしねーよ!!こんなババアの乳首クリックしたってなぁ・・・
クリックしたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クリック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いいかもしれんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと婆さん、裏来いよ」
「アンタ達は来ちゃダメだよ。こっちからは大人の世界なんだからね。」
       ・
       ・
       ・
「ああっ・・・もっと強く!!」
ビクン、ビクン
「トリプルアクセル!!」
ズダダダン!ズダダダダン!!
「ああ!こんなの初めてぇん」

ぱたん。
王が出かけているためBAR「真夏の夜の夢」で留守番をしていた芽衣は、呆れ果てた様子で本を閉じた。
「なんでこの店ってこんな本しかないんやろ・・・」
王と芽衣の周辺は今のところ平和であった・・・
       *


東京某所
五島の身支度が整うと、天王寺は五島を連れて部屋を出た。
ずっと部屋で寝ていたので気がつかなったのだが、部屋の外はとんでもない広さの日本庭園であった。
「す・・・すげぇな」
五島の口からは驚きのあまりにそれ以上は続かなかった。
TVの取材だったら『東京ドームOO個分の広さ』なんて表現されそうだ。
この家の主(あるじ)の力をこれでもかと言わんばかりに見せつけられた気分だ。
「どや、びっくりしたみたいやな」
先を歩いていた天王寺は五島の予想通りの反応をしたのがよほど嬉しかったのか、立ち止まり満面の笑顔浮かべ五島の方へ振り返った。
「ごっつ広いやろ!ただな、この庭広いだけで驚いちゃ困るで!!この庭にはなぁ・・・」
「ああ、一見したところ広いだけの静かな日本庭園にしか見えないな。だが・・・うまく隠している庭に張り巡らされた最新鋭の警備システムに警報器。何か少しでも異常があれば即座に動ける武装した大勢の警備員・・・というよりも重火器で身を固めた武装ぶりからしてもはや軍隊だな。そして何百頭という徹底的に訓練された軍用犬。個人の家を守るにしては厳重すぎやしないか?」
天王寺が庭の説明しようとしたが五島の言葉がそれを遮った。
天王寺の顔からは先ほどまでの満面の笑みは消えていた。
「あんさん・・・部屋から初めて外出する筈やのに何でそないに詳しく知っとるんや?おかしいよなぁ、先日まで布団から出ることも出来んかった人間が庭を一目見ただけで警備状況なんてわかるはずないわなぁ・・・。しかもそれらは侵入者からは感知出来ないようにうまく隠してるのに・・・。おかしいよなぁ・・・ワイその辺のコトよー知りたいから色々教えてくれまへんか?事の次第によっちゃあ只じゃおきまへんで」
“ずん”
と天王寺は五島ににじりよる。
天王寺の言葉に五島は“はっ”とした。
何故自分が知っている筈もない初めて見た庭の警備状況を細かく説明できたのか。
天王寺の疑問はもっともだ。
しかし説明しようにも当の本人でさえ分からなかった。
そう“勝手に”喋っていた。
本人の意思とは関係無くだ。
とはいえ『勝手に口が開いて喋りだした』なんて理由で天王寺が納得するはずもない。
ただ何か適当なコトを言って言い逃れできる状況ではないとういことだけが確実に理解できた。
「あんさん、黙ってたら何も解決しまへんで。わいはちゃんと説明してくれと言うとるんやで、なあ?」
天王寺の腕が五島の胸倉を“ぐっ”と掴む。
「痛ぇーよ、この野郎。勘だよ、勘。だいたいこんな立派な庭に警備が入ってないなんて訳ねーだろ。分かったらさっさとその汚ねえ手をどかせよ、タコ助が」
五島の手が胸倉を掴んでいた天王寺の腕を払いのけた。
反射的に五島を睨みつける五島の急変した態度に一瞬躊躇したものの、“ちっ”と舌打ちするとすぐさま睨みつける天王寺。
「ほーう、勘ねぇ・・・あんさんそれは無茶とちゃいまっか。しっかしなんやえらい迫力やんけ。まるで人が変ったみたいやで。・・・まぁええわい、時間もないさかいにそういうことにしといたるわな」
天王寺は不満ながらも時間がないらしく急いで歩きだした。
内心冷や汗ながらも、ピンチを何とか脱しほっと胸を撫で下ろした五島であった。
我ながらよくもまぁ「勘」などと無茶苦茶な理由であの場を乗り切ったものだと感心した。

「お前にしてはやるじゃねぇか」

そっと一言聞こえてきた。
五島の頭の中に直接囁きかけるように。
五島の内側から力強い声で。


     
案内されて来た部屋は奥が見えないほど広く妙に薄暗い。
まだ昼間だというのに空気も冷たい。
障子戸から入る光も弱弱しく部屋にどっしりと横たわる深い闇に打ち消されてしまいそうだった。

(続く?)





とりあえずのっけました。
もしかして昔掲載していた日誌のほうでのっけてたかもしれません><
もしそうだったらあしからず・・・
イラストは副管理人のジエンド君に「包帯まみれの五島」を書いてもらいました。
今はしたが気ですがあとからキチンとペン入れしてもらうつもりですw
次回は・・・わかりませんw
だって不定期ですものw

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