「幻のビートルズ・ソング」のような場合は、"the song formerly not released to the public" というような表現ができますね。「作曲されたが、録音されなかった幻の作品が存在する」という場合も同様に、"formerly unknown to the public"のような表現よいのではないかと。
何かの計画が「幻に終わった」という場合は、私なら単純に"did not materialize"で済ませますが、日本語の「幻」のニュアンスをもう少し出したければ:
"The project which looked good on paper did not turn out to be anything more than that."
確かに、幻の=「伝説上の」とする場合にはlegendaryが使えると思いますが(例えば、El Dorado, the legendary city of goldとか、the legendary city of Atlantisとか)legendary=「伝説と化している」、という意味の場合には全く違って来ると思います。
生きている人にlegendaryを使うと、
例えばthe legendary slugger Joe Dimaggio=「伝説のスラッガー、ジョー・ディマジオ」になりますよね。The living legend と言ったりもしますが、いずれにせよ「凄い功績を残してもはや伝説と化した人」となり、「幻の」とは違いますよね。
こうして皆さんの意見を見てみると、どうやら日本語の幻に相当する英単語は存在しないというのが結論のようですな。
出来れば、「幻の」曲が存在する。→ There are ”... " song という風に幻を強調する形容詞をクオテーションで括って表現したかったのですが、適当な言葉はなさそうです。
never been recorded も Unknown も、「未収録曲」「知られてない曲」と、その状態をディスクライブしてるだけで、日本語の幻のようなミステリアスで好奇心をそそるような雰囲気はないように思います。
"the song formerly not released to the public"
"It did not materialize."
"a blueprint and never carried out"
"was never implemented/realised"
"officially never existed. "
"xpected/rumored but unpublished / unreleased"
などは、まさにそういうことが言いたいのですが、「そのまんま」ですね。Too Descriptive というか、「実現しなかった計画」という事実をそのまんま言ってるだけのような気がします。そこに、もうひとつ「幻」を強調する形容詞が欲しい。
逆に、例えばSMAPの森君(何度も例に出してすみません。別にジャニファンじゃないんですが、幻のメンバーとして思い浮かんだので)を上で英語にした文、
a sixth SMAP member who officially never existed
を日本語に訳すとしたら、「正式には存在しなかった事にされているSMAPの6人目のメンバー」と直訳するより、「幻のSMAP6人目のメンバー」とする方がこなれた訳になるでしょう。
ご自分の結論が出たようで良かったです。
でも、インパクトに拘るあまりに伝えたい意味が伝わらなくならないといいですね。
ghost piece=幻のお宝作品
と理解してもらえるかというと、個人的にはそうならないと思います。
「ゴーストライター」みたいに影武者という意味、「過去の幻影にとらわれてしまっている」などの幻影、He's a mere ghost of his former selfみたいに「変わり果てた姿(昔の面影がない)」という言い方、などghost を使った言葉は色々ありますし、確かに「幻」という意味になる言い方もありますが、そもそも仰りたいと言っていた「幻」とは意味が違うと思います。上記のテトリスだと「実際には存在しないけど画面上出て来るピース=幻のピース」ですよね。