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樹木医コミュの街路樹剪定に樹木医の理論と技術を導入したい

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初めに、この度の東日本大震災で被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
このような時にトピックを立てますのも心苦しくありますが、よろしくお願いいたします。

私は樹木医ではありませんが、通常の庭木の剪定でもカルスが再生しやすいようにブランチカラーを残した剪定を心掛けています。
枝を必要以上に切り残すのもカルスの早期再生には支障となりますが、このようなカルス再生を考えた適正な位置や角度での剪定を実際の公共剪定に取り入れている例がありましたらお知らせください。

適正な位置で剪定するということは枝抜きによって幹や枝の付け根部分から外していくということになり、このような剪定法が仕様書に盛り込まれるようになれば、街路樹などの「ブツ切り」は確実に無くなるのではないかと、地元行政に提案したいと思っているところです。

また、剪定時の殺菌剤の効果についてですが、樹木医さんの中でも気休めだという声もあれば必要だとの声もあり、見解は分かれるようです。
実際の所はどうなのか、樹木医界での統一見解などがあればお知らせください。
私自身は剪定位置のほうが大切と考えており、殺菌剤を使用する時には墨汁などを混合、切り口を目立たなくさせるために使用しています。

写真は、左から、強剪定されて切り残しの多いイチョウの街路樹、強剪定数年後に透かしに直したイチョウ、墨汁入りの殺菌剤を塗ったサクラです。

以上、よろしくお願いいたします。

コメント(17)

素晴らしいです。考えは私と同じ、街路樹剪定やってる会社の社長は判っます、現場で作業してる人はどーかな、作業性オンリー、親方の言うがママ、街路樹は国民の財産、私達のものですね、役人のものではない。仕事受けた関係状、役人のなすがママ。これが現実。
大枝剪定の基本はブランチカラーのすぐ上の部分を切ることです。

1、ただ、諸事情で枝の途中をぶつ切りせざるを得ない場合もあります。若い枝だと切断部を自分で処置するため腐朽の心配はあまりないのですが、ある程度の太さになれば腐朽は覚悟しなければいけません。

2、なお、枝が太い時は、ブランチカラー付近から切断しても、巻き込みが完全に終了するまではかなりの日数がかかります。その間に腐朽が進行し心材腐朽まで発展させないため、トップジンMペースト・ベフランン塗布剤・キニヌール・カルスメイト・バッチレート等の塗布剤を塗って腐朽を遅らせ、巻き込みを待ちます。

私は、大枝の切断をした時は酢酸ビニル樹脂(木工用ボンドの主成分)を含む塗布剤で防腐処置をしますが、中枝の剪定をした時はキニヌール(主成分 墨汁)を塗布します。特に高枝の剪定をした時は高枝切りハサミの部分にハケを固定してキニヌールを塗布します。なお、市販の墨汁でもかなり防腐効果があるのではと思います。

なお、電話局の都合で下記の写真のようにぶつ切りされた街路樹は本当に気の毒です。
一昨年、調査を依頼された500本のベニヤマザクラ(街路樹)の内、1割り程度が写真のようなひどい剪定を受けていました。
剪定者はNTT関係の会社です。 
肝心の質問に答えていませんでした。
傷口塗布剤についての統一見解という大それた事ではないですが、樹木医研修会でこの件について講義をした講師(掘大才先生)の内容を思い起こしてみると
「◎枝の切断はブランチカラーのすぐ上の部分を切断する。」
を強調しています。

しかし、塗布剤については全く?触れなかったような気がします。
なお、堀先生が出版している本 図解 樹木の診断と手当 においても全く触れていません。
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%A7%A3-%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%81%AE%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%81%A8%E6%89%8B%E5%BD%93%E3%81%A6%E2%80%95%E6%9C%A8%E3%82%92%E8%A8%BA%E3%82%8B%E3%83%BB%E6%9C%A8%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80%E3%83%BB%E6%9C%A8%E3%81%A8%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E5%A0%80-%E5%A4%A7%E6%89%8D/dp/4540012584

・ただ、私の個人的な意見・考え方として、樹勢のある樹はかなり早い時期に巻き込みが始まりますが、樹勢が衰退している樹や老木は、例え所定の場所から切断してもなかなか巻き込みが起こりません。そして、切断面から腐朽しそれが空洞を作っている例が沢山ありました。特に腐朽しやすいソメイヨシノを切断した時には必ず塗布するよう心がけていますし、業者にもその旨を伝えています。

・余談ですが、もう一つ、樹木医研修会で、樹は腐朽を防止する防御組織(細胞)を作るため、特に切断後の手入れは不要ともいっていました。しかし、腐朽している樹を切断してみると何回にもわたって防御組織を作った跡があるけど、疲れを知らない子供のように?攻め続けてくる菌類の攻撃によって防御組織が次第に後退していく様が見えます。もし、防御組織が完璧であれば、この世の中に腐った樹は存在しないはずですが、実際はかなりの割合で腐朽をしています。
そのことから、原則は原則だけど、状況によっては塗布剤の使用、あるいは腐朽部を削って樹脂等で表面を固めて細菌の侵入を一時的にでも止めてやる必要性を深く感じています。
結局殺菌剤については、樹木別に必要か否か統計をとった論文を誰かが発表すれば、基準ができますよ。
今は人によって言うことはまちまちですね。
樹の腐朽防御作用はCODIT論理によって証明されております。
これが、樹木医の基本線です。しかし、現実はなかなか基本通りには行きません。
下記のURLはつたない私のホームページの1つですが、これを見てムダだという意見を述べる樹木医が沢山いるだろう事は確かです。でも、お客様のことを考えると、安価な塗布剤で、もしもの場合(諸事情で理論通り防御しなかった場合)の腐朽が予防できるとなれば、私は迷わず、それを使います。

http://www.ink.or.jp/~ykumagai/jyumoku/bougyo/bougyo.html

なお、上のサイトの中で、キノコが生えている桜の木は多分ブヨブヨに腐っているだろうと思って枝の切断処置をしましたが、CODIT論理と通り、しっかり防御をし、強度を保っている姿を見て、改めてその生命力の強さを教えられました。
CODIT論理は間違いなく存在します。
皆さまコメントありがとうございます。
お返事が遅れてすみませんでした。
共感並びにアドバイス等いただき、とても嬉しく思っております。
樹木医の理論を剪定仕様にという提案については、実はこのトピックを立てた翌週、地元行政と対談の機会を持ち、剪定の切り口とカルスの再生の関係を写真で見ていただきながら提案させていただくことができました。
専門職のいない小さな自治体ですので、一度の提案ですぐ施策に活かしてもらえるほどの理解まではいきませんが、このような知識を知ることで行政も意識を持って街の木を見るようになれば、少しずつでも変わっていくのではないかと期待しています。
この日は写真での紹介でしたが、いつか樹木医さんと実際の街の木を見て歩く機会などを持てれば、より理解も深まって、木を健全な姿で街に存在させてあげることへと繋がるのではないかと考えています。

殺菌剤についてですが、私はトップジンの朱色が切り口の痛々しさを助長するようで、あまり好きではありませんでした。
赤チンと捉えて治療を施した印として見ればいいのかもしれませんが、私はできるだけ剪定の跡を見せたくないということもあり、墨汁を混ぜて切り口を目立たせなくするというやり方を知った時は、木ばかりでなく人の目にも配慮したやり方だなと、そんな気遣いを嬉しく思って取り入れました。
ただ、プラタナスなどの薄色の幹肌に対して墨汁の黒色は少し強いように思いますので、このような木に対してはバッチレートなどの緑色系の方が目に優しいように感じています。
もし、多種類ある殺菌剤の効果に大差ないのであれば、幹肌に合わせた色の剤を使うというのもいいのかなと思いましたが、いかがなものでしょうか?

最後になりますが、露地の手入れなど、繊細な日本の庭の剪定には「手を入れたかどうかわからない」ような自然さが求められてきました。
これは、自然味を尊ぶ露地の自然観とともに、木の生理への配慮もあるのではないかと感じています。
切ったかどうかわからない手入れは木に切られたことを気付かせないということでもあり、木が切られたことを感じないということは切られる前と変わらぬ生命活動を行えるということだと思いますので、剪定位置や剪定量などを考慮しながらも、木に異変を感じさせないように手を入れてあげたいものだと、露地の木も街の木も、同じ命を持つ生命体として扱ってあげられるようになればいいなと思っています。
トルジさん

傷口補修剤ですが、元を正せば、酢酸ビニル(木工用ボンド)に殺菌剤のトップジンM、ベフラン、キノンドーを混入したものです。
そのため、時間が経てば殺菌剤は分解して殺菌力を失い、単なる木工用ボンドになる運命です。木工用ボンドは強い皮膜となって腐朽菌の侵入を防ぎます。

墨汁はその中に含まれている煤煙やニカワ成分で腐朽を防ぐようです。
ただ、墨汁は時間が経つと小口が割れてそこから菌が侵入する恐れがあるため、大きな切断痕の場合は、墨汁が乾燥してから木工用ボンドを重ね塗りする場合もあります。

余談ですが、
お客さんの要望によって、腐朽部分の充填作業も行う場合があります。その場合はウッディドクター、ポリパテ等を使用して元の形にし、最後は、ホームセンターで似た色のペイントを探すか、カラーカードで似たような色を作ってもらいそれを塗布して仕上げる場合もあります。ただ、腐朽部を中に封じ込める場合は再腐朽が一番怖いので、殺菌剤としては自然素材のヒバ油で殺菌をします。
ヒバ油をキガタメールで封じ込めると、ヒバ油は分解しないため長年にわたって防腐し続けることが可能です。
ちなみに、私の家は総青森ヒバで作りましたが、30年を経た今でも、その材木を少し削るとヒバの臭いが漂います。

ちょっと余談が長くなりました。

キニヌール
http://www.boku-undo.co.jp/HP/seihin/kimg/k_0.html
http://item.rakuten.co.jp/arde/5504031/
キガタメール
http://www.kotobukikakou.co.jp/kigata.htm
ヒバ油
http://item.rakuten.co.jp/manaita/607990/#607990
ポリパテ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=60940403&comment_count=9&comm_id=259341
充填剤 ウッディドクター
http://www2s.biglobe.ne.jp/~biotech/index.html
ポリパテのURLが違っていました。

http://d.hatena.ne.jp/mani-ken/20070502
kumaink さん、資料のご提供ありがとうございました。
とても参考になります。
自分なりにいろいろ試してみたいと思います。

ところで、公共工事の剪定などでは、使用する殺菌剤についての指定などもあるものでしょうか。
この木にはこの色の殺菌剤を使いなさいなどと、そこまでの仕様を提示する役所があったら素晴らしいなと思います。

弘前公園などは樹木医の資格を持つ公園職員さんが直営で桜を管理していますが、業者発注している役所でも、木を知る樹木医さんが業務に携わっている所では、剪定仕様や検査などの質も高いようです。
逆に、専門職の居ない自治体では、受注側に樹木医の資格を持つ造園業者がいても、発注側の行政に知識が無いばかりにその声が活かされなかったり、仕事を受ける立場の業者では意見や提案を出せなかったりと、日本の街路樹が良くなれないことには、そんな現状もあるのでしょうか。

街路樹に関係する資格には街路樹剪定士がありますが、この資格を持つ人がブツ切りしている話もよく聞きます。
入札の参加要件にしている役所もあるほどの資格ですが、造園技能士然り、このような話を聞くと、専門の資格の存在意義が無いのではないかと思ってしまいます。
私は植木屋ですが、木に関わる者は、たとえ仕事を受ける役所が相手であろうと、正しいことを毅然と通してこその植木屋で、それが植木屋としての存在価値だと考えています。
樹木医の試験には街路樹の現状がテーマになる時もあるとのことですが、日本の街の木を守るには、理論と技術を兼ね備えた樹木医さんの力が必要です。
全国の街路樹を守るために、ともに頑張っていきましょう。

ご無沙汰しております。
街路樹剪定に樹木医の理論と技術を導入したいとの思いで、仕様書にCODIT理論を盛り込み、実践している自治体が無いかと探していたところ、このほど視察に出かけた横浜市にその実例がありました。

写真左は、「景観重要樹木」に指定される横浜市の日本大通りのイチョウ並木ですhttp://www.city.yokohama.lg.jp/doro/shisetsu/tree/rekishi.html#nihon。
この、自然樹形を保つみごとなイチョウ並木は、通行の支障となる下枝だけを剪定しているようでしたが、その切り口の位置や角度を見て、意識的に手を入れていることを感じました(写真真ん中)。 

その足で横浜市役所に聞きに行ったところ、横浜市では街路樹維持業務委託の共通仕様書を定めていて、 http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/shisetsu/tree/itaku-shiyousyo23.html」その中には「カラーを傷つけないようバークリッジを残して、カラーに出来る限り近く正しい位置と角度により剪定すること」とありました(P18)。 
またこの仕様書には「現代の樹木医学(シャイゴ氏著 日本樹木医会編)」から引用したバークリッジとカラーの図解もあり(P21)、まさに、樹木医の理論が公共剪定に導入されていることを実感しました。

この剪定法は、日本大通りほど大きくない、市役所脇のイチョウ並木にも行われていましたので、かなり一般的に適用されているようです(写真右)。
切り口には黒い殺菌剤が塗られていましたが、係の方によると、トップジンMに墨汁を混合しているとのことで、これは、樹木医が管理する桜日本一の弘前公園の桜と同じやり方でした。

日本大通りは日本で初めて西洋式の街路として設計されたそうですが、馬車道通りには近代街路樹発祥の地の石碑もあるなど、明治期に西洋から伝わった街路樹の文化が正統的に受け継がれているようです。
このような、伝統ある街並みを保全していくために、現代の樹木医学が活かされていることをとても素晴らしく思いました。
はじめまして。
ヒイロといいます。

剪定した枝葉を利用する立場なので全くの素人考えで恐縮ですが、
木工用の液体ガラスを防カビ、防腐剤として利用するというのはどうですか?
ヒイロさん、ありがとうございます。
大変申し訳ないことに、コメントをいただいておりましたことに今気付きました。
お返事が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

>木工用の液体ガラスを防カビ、防腐剤として利用する
恥ずかしながら、木工用の液体ガラスがどんなものなのか、それすらわからないでおります。
その方面に関する知識が全く無いのですが、この、木工用の液体ガラスというのは、防カビや防腐に優れた効果を持つのですね。
もし、このガラスを使った実験例や、この提案を思い立たれた切っ掛けや理由などがありましたらお知らせください。



トルジさん

私自身は、農業用フィルムを作る際に皮膜剤として利用していますが
これは特殊な例で、主に利用されている現場はコンクリートや木造の建築物や木工製品などのようです。

株式会社 日興(開発専門で販売は代理店のみ)のホームページが詳しいのではないかと思います。
http://www.nikko-gp.co.jp/
ヒイロさん、しばらくミクシーを休んでおり、只今コメントを拝見いたしました。お返事が遅れて大変申し訳ありません。幅広く勉強して行きたいと思います。ありがとうございました。

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