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Bridge コミュの今月の映画ポスターについて(その1)

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今月も、先月同様、ゲイ、レズビアンが登場する映画8本です。

●まず、1本目は今現在、東京で公開中の「花蓮の夏」。
台湾映画でゲイのものと言えば、ツァイ・ミンリャン監督
(父、子がセックスしてしまう『河』がスゴイ!)、
数年前に公開された「僕の恋、彼の秘密」
(う〜む・・・これは辛かった。)などがあるけれど、
この「花蓮の夏」は、ストレート直球型の
ゲイ青春映画に仕上がっています。

小学校時代、厄介者だった少年のお目付け役となる優等生。
この二人が高校に進学したあと、転校生の女生徒が入ることにより、
親友同士の男たちの関係が微妙に揺れていきます。

自分がゲイである事を認識している青年は、
くったがなく、バイクやスポーツに明け暮れ、
ある種無神経な友人に対して、やり場のない気持ちを持つ・・・。
このあたり、高校、大学時代、同様の気持ちを
ノンケの親友に持った身としては、かなりこたえました。

美少年系ブライアン・チャンと、
サル顔野郎系ジョセフ・チャンは好みがわかれるところですが
もちろん、僕は後者がタイプでした。

●2本目は、その後、ブロードウェイでミュージカル化もされ、
(日本でもTV放映されて観た人も多いでしょう)
事実上、ジュリー・アンドリュースの最後のミュージカルとなった
「ビクター/ビクトリア」。

ジュリー・アンドリュースが演じるのは、ソプラノ歌手のビクトリア。
仕事にありつけない彼女と、クラブ歌手を首になったゲイの男が
考え付いたのが、「女装した男性歌手、ビクター」として売り出す、
というアイデア。
見事に成功するこの目論見だが、逆にビクターにクラブのオーナー。
ビクトリア自身、彼にも惹かれていくけれど、女性だとばれると
クラブも首になるし・・・。

映画は、単にドタバタ・コメディにならずに、
非情に抑制が効いていて、ところどころにエドワーズ監督
(『ティファニーで朝食を』!)の手腕が発揮されています。

と言うか、これを「ゲイ映画」というカテゴリーに入れるべきかは
難しいですが、全編ゲイ・テイストに彩られたという点に於いては
ゲイ必見の一作と言って良いと思います。

ちなみに、「女性が『女装した男性』になる映画」は、もう1本、
「コニー&カーラ」がありました。「ビクター/ビクトリア」には
ちょっと届かないけれど、これまた爆笑できます。
そうそう、今回の「ビクター/ビクトリア」のポスターを見て
「ひげガールのポスター?」と聞いてきたお客さんがいました。
そうそう。歌舞伎町の観光バーが、この図案そっくりのポスターなんですよね。

●3本目は「さらば、わが愛/覇王別姫」。

僕が愛した老舗のゲイ・バー「クロノス」にも来たと言う
陳凱歌(チェン・カイコー)監督の、カンヌ映画祭最高賞パルムドールに
輝いた中国映画の歴史大作ロマン。
先月もここで紹介した「ブエノスアイレス」にも出演した
故レスリー・チャンの主演作でもあります。

遊郭の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた少年と
いじめられる彼をかばうもう一人の少年。
成長したそれぞれが、女形、男役として京劇きってのスターとなる。
女型に徹するために、悩み苦しむ男が、辛苦を乗り越えた瞬間、
心まで完全に女性へと生まれ変わっていく。
その後、非情な時代の中で、信頼と愛情で繋がれた二人に
段々と亀裂が生じていく。

文革のシーンが大幅にカットされているという事も
耳にしたけれど、後半多少物足りない気がするのは、そのせいでしょうか。
でも、前半部分、少年時代のエピソードは、何度観ても
本当にただ、ただ素晴らしい。
来年、あの蜷川が東山主演で舞台化するらしいけれど、
さて、どうなるか・・・。


●4本目は、若くして亡くなったドイツのゲイ監督
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの遺作となった「ケレル」
(『ファスビンダーのケレル』と表記されることもある)

ジャン・ジュネの「ブレストの乱暴者」の映画化。
港町ブレストに入港した駆逐艦に乗る水夫ケレル。
淫売宿のおかみの情夫となっている兄を慕ってくるケレルは、
その宿にたむろする男たちにそそのかされ、
麻薬へと手を染めていく。
淫売宿の主人、刑事、建築労働者、そして上官などなど
ゲイ・ファンタジーに付き物の男たちが次から次へと
ケレルの身体を狙い、弄んで行く。

朗々と朗読される哲学的な詩に、デカダンスな香り。
これで引いてしまう人も多いけれど、見れば見るほどに
味が出るファスビンダー節。
あらゆる色彩を配色した舞台セットのような美術や、
エロい男たちのポルノさながらの肉体を見るだけでも良い。

主演のブラッド・デイビス、フランコ・ネロは
もう野郎の臭いプンプンさせています。
ちなみに、ブラッド・デイビス、彼を一気に有名にした
「ミッドナイト・エクスプレス」でも
男同士のシャワー・シーンをエロエロに見せてくれていますが、
91年にヘテロ俳優で初めてのエイズ死者と報道されています。
ただし、後にバイセクシャルだと公言していたこともわかったようです。
いずれにしても、いい男だなあ。

ケレルのポスターは、アンディ・ウォーホルが描いたものが有名ですが
今回ははあまり目にしないアメリカ版にしました。

コメント(4)

『花蓮の夏』って、ストレートな青春映画?! よかった。You Tube で見た予告編がいい感じだったので、DVDを注文しました。(『Lan Yu』と違い。笑) 主役ふたりもね〜♪

"Querelle" って、"クレル" だと思ってました。フランス語の発音にしたがうと "クレル" ですよね。ジャン・ジュネの『ブレストの乱暴者』の邦訳も "クレル" ってカナ表記されてます。

映画関係って、ジェイク・ジレンホールを "ギレンホール" のまま訂正しないとか、なんかヘンですよね (笑) こういうのって、気になって眠れなくなるんです (^^)
>SAM
「花蓮の花」。
ゲイの友人でも否定派と肯定派に別れているので
しかと確かめてみてくださいね。

日本語表記の件は、本当に難しいですよね。
あの「ブロークバック・マウンテン」の主人公の名前も
字幕表記「イニス」は誤りで「エニス」と
発音する、という話題もよく出ていました。
懐かしいなぁ、「ビクター/ビクトリア」。
「サウンド・オブ・ミュージック」以降あまり作品に恵まれなかった彼女にとって代表作の一本になったね。
高校生の頃、来日した彼女を見に羽田空港(成田ではない)まで学校を早退して行ったのも良い思いでです。
>takashi
やっぱりジュリーのベスト3は、上記の2本に
「メリー・ポピンズ」になるんだろうね。
「スター!」も嫌いじゃないけれど。
高校の時から、ジュリーを追いかける貴方は
やっぱり歴としたゲイです!!

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