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Jose Tanakaコミュの読み物です(長いので注意)

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<脳 : 初期訓練と影響>

よく巷で「何歳までに仕込んでおかないと・・・」という話を聞きます。
何歳以上になると、高い学習成果、学習効率が得られくなってしまう
そういうのを「クリティカルエイジ」という表現で語られることがあるようです。

クリティカルエイジとは何か?→それは「脳の学習限界年齢」のことです。

何故?そのようなものが存在するのか?
最新の脳の研究ではいろいろなことがわかってきているようです。

<ネットワークを固定化する生物>
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人類は生物なのですが、今生き残っている種の生物というものは、変化する環境に適応して生き残ってきた種であると言えるようです。
変化する環境に適応して生き残ってきた種には「最適化」と「最適化を超越」する能力があります。
生物は身体が発生してきた中で、どんどんその環境に最適化し、その最適化を維持するように進化してきました。
しかし、それの困ったところは、1つの最適化を済ませると1個の固体はその最適化を固定してしまう。ということなんだそうです。
クリティカルエイジも最適化の1つであり、ある問題があって、それを最適に解決できる解ができると、その解決方法を習得した「神経ネットワーク」はそれを「固定化」してしまいます。
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<自分が乗り越えなければならない環境には脳が適応するため対処をはじめる>
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初めて行う動きに慣れていなくて、身体を上手くコントロールできないとき
その動きをスムーズに行うためのネットワークは構築されていません

脳は、その行為が一過性のものか?日常的であり生活に必要なものか?判断します。
環境というのは一過性というより、「寒い地域や暑い地域」のように生活に密着して無視できないものなので
その環境に適応する生物の進化があるわけですが、ある行為が日常的行為に該当するならば、それもその人にとっての一種の環境として、脳内にはそれに対応するためのネットワークが構築されていきます。

例えばある行為が「上手くできない」という問題があって、それを最適に解決できる解ができると、その解決方法を習得した神経ネットワークはそれを固定化してしまいます。
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<自己意識、気づき、、、そして脳の判断>
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ただし、人によって「それを最適に解決できる解」だと思う判断には差があります。

ギター演奏に例えれば、生まれた環境で周囲はバケモノ的な凄いギタリストだらけで、小さい頃からそれに接し、標準だと思える演奏の基準が凄く高い場合
逆に高校生のときにギターを弾く後輩がたくさんいて、その後輩達に「凄い、凄い」と絶賛されて「自分って凄すぎる」と心底思ってしまった場合

「もうこれで充分」と満足する基準そのものが大きく違えば、「満足」や「もう充分でしょ」という気持ちに到達するのにも差ができます。
生死に関わる環境もあれば、「満足」できれば生命活動に支障をきたさず、それ以上の発展や進化を必要としない行為まで様々ですが
どんなに小さな問題にだって、その行為が生活に必要な行為であるならば、脳はそれに適応するためのネットワーク作りを始めるわけです。

「もうこれでいいや」、「もう充分でしょう」「これで全然困らない」、そんな気持ちになる状態が普遍化して、日常化すると
恐らく、脳はその「問題」を上手くこなすための「解を見つけ」ネットワークの構築を一旦閉じてしまうのだと思います。

しかしそこで構築されるネットワークの質に関しては、その習得の過程や方法、正解だと思う動きの差などがあり、人によって物凄く大きな差があると思います。
いわゆる「気づきの違い」で目標も変化していきますよね

当然、自分が「これでOK」と思う基準にも個人間で大きな差があります。

もしも右手と左手のコンビネーションが全然リンクしていない状態で、それを繰り返せば
そのようにネットワークが構築され、それで満足であれば、それを脳が「解」だと判断し
そんな状態でネットワークを構築し、固定化する

例えば20年ギターを弾いていても、多くの人は最初の数年に猛烈に上達して、その後の上達は非常に緩やかになると思います。
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<ネットワーク構築時期? 習得スキル利用による蓄積?>
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では、いつ固定化されるのか?
その判断は難しいと思います。

練習すれば、それなりに弾けなかったフレーズが弾けるようになる、、、そんな経験は何歳になっても
誰でも経験しているので、上達し続けているようにも思います。

これが、すでに脳の基本的なネットワーク構築が終わり、基礎テクニックの部分が固定化し
そのスキルを利用して、フレージングや楽曲などを「記憶」するために上達しているのかどうか?

そこは見極めるのが難しそうですね

例えば、物凄くムダで無理のある、、下手をすれば腕や手を壊すような
スピードアップが構造上難しくなるような
そのような動きが根本にあり、それがすでに閉じられたネットワークの影響による動きであり、そのような動きの延長上で、必死で練習して、弾けなかったフレーズがなんとか弾けるようになった場合
その根本が、物凄くマズイ動きだとすれば、負荷も大きいし、限界も早く訪れるし
その本質を放置して、そのネットワークの延長上でどんなに練習しても、その核となる動きの解決にはならないかもしれません
なんとか、その動きの中で人の数倍の努力を重ねて、そしてなんとかそのフレーズをその速さで弾けるようなところまで頑張って持っていっただけかもしれません

今、自分に身についたスキルを活用して 目の前の課題をクリアする

ということの連続での上達と

現時点でのスキルを実現している脳のネットワークを新しく別の場所に構築する

ということは本質的には違うものなんだと思います。

より効率的な方法を初期に学び、良質なネットワークを構築した ギター歴4年の若者や10歳の子供が
何のストレスもなく、自然な動きで、しかも楽々と 自分が必死で限界に思いながらも弾いているフレーズを弾いてしまうかもしれません
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そんなわけで
一旦閉じられてしまったネットワークは、どういう働きをするのか?
ここが非常に重要な部分です。

よく「生活習慣病」という言葉があります。
生活習慣は意思で変えようと思っても、それを変えることに大きなストレスを発生させるほど大きな影響力を持ちます。
子供の頃から自然に習得した多くのこと、方言や箸の持ち方、癖、意識してなくても出てしまういろいろな動作
この「意識しなくても」出てきてしまうほど、その人の行為に深く関わり、その人の動きを支配してしまいます。

逆を言えば、「意識しなくても」出てきてしまう、、、本人にとってごく自然な行為は
「物凄く意識して」今まで自分に身についた癖とは違う、難しく感じる動きを
「あえて」連続して行わなければ、今までの自分の古い閉じたネットワークが起きてきて
気がつけば、その動きに自分が支配されています。

つまり

「自分が楽だと感じる動作」は過去に自分に構築されたネットワークによって行う動作である
ということです。
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このように「知らず知らずの間に」自己の行為に対し
大きな影響を、過去に構築し固定化したネットワークによって及ぼされる

これがどんな悪影響を及ぼすか?

初期にしてきた練習が、あまりにも悪い癖をともなってしまい
それを長年繰り返してしまったので、ギターを弾くときに弊害になってしまうような動きをしっかりと身に付けてしまった場合
それ相応のネットワークがすでに構築され、固定化されてしまったとします。

その後、結構練習しているつもりでも、なかなか上達しない

これは、もしかすると
新しい練習が、過去に構築した固定化されたネットワークに縛られ、その影響下から脱出できないのかもしれません

すでに固定化されてしまったネットワークの上に
自分が練習していると思っている訓練が構築されていくような場合
せっかくの練習が、すでに固定化されたネットワークに関連した「おまけ」みたいなものになり
すでに固定化されたネットワークが核となる行為として色々な記憶が追加されるために
昔みたいに上達できないし、昔と比べてもあまり変化が無い

結果的に クリティカルエイジ=脳の学習限界年齢
と思わされてしまう結果につながっている(伸び悩み)
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では、昔に自分が行った行為によって固定化されたネットワークがすでに存在する場合
飛躍的に上達するにはどうしたらいいのか?

なかなか難しい話かもしれませんが、過去の固定化されたネットワークの活性化を抑えて
新たな脳の領域に、新しい(できれば過去の固定化されたネットワークから切り離された)ネットワークを構築すること

とにかく、「楽」というのは「楽である」=「すでに構築されたネットワークを利用しているから楽」

ということで、今までの自分のプレイを大きく変え、大きく上達したい場合は

過去の固定化されたネットワークの活性化を抑えて、新しいネットワークの構築に専念すること

しかも、新しいネットワークを構築していく初期は
慣れない、上手くいかない動きほど、脳に環境の変化を認識させ、それの継続により脳に行為の「必要性」を認識させることを意識し
その判定の結果、環境への適応、最適化が始まり
新しいネットワーク作りが開始されると意識する
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過去に固定化されてしまった、悪しき癖からの脱出を目指し、それを自分の動きに許さないこと
それは、「無意識」に身体を開放しないということだと思います。
「無意識」に身体を開放すれば、自然と楽を求め、過去のネットワークを活性化させ
結局は、それに支配され
新しいネットワーク作りは失敗し、結局自分があまりよろしく思っていないネットワーク、限界が早く訪れるネットワークを核とした動きの延長上に
派生した程度の動きを付け加えていくだけ

そのくらい大げさに考えて

自分の意思で、自分の動きをしっかりと「意識して」無意識に身体を開放せず
それぞれの動きのイメージと意味をしっかり明確に持って、身体の内部も通じてその動きの質を毎回判断し
とにかくゆっくりと、確実に反復することで、より質の高いネットワークを初期に構築させ
必要以上に脳の「小脳モデル」構築に時間をかけてやり
過去の固定化されたネットワークとは違う、それに影響を受けない
新しいネットワークを構築してやる

これが、上達への再出発につながるのだと思います。
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古い固定化されたネットワークを活性化させないことが重要である1つの例として、日本人の英語習得で言われることに

英語を脳内で日本語と関連付けて学ぶという、日本式英語教育方法というものは
すでに、子供の頃に構築され固定化された「日本語」のネットワークの上に構築されるので
本当に英語でコミュニケーションをする能力の習得のためには、最もマズイ、一番してはいけない方法だそうです。
脳の研究結果からもいろいろなジャンルの研究結果からも明らかなことだそうです。

今現時点の自分でも日本語の習得であれば、、日本語ネットワークの上にボキャブラリーや表現力が追加されていくので問題は無さそうですが

英語の習得、、というかコミュニケーション能力の会得に一番必要なことは

日本語ネットワークを活性化させないことこそが、最も重要だ
ということなのです。

日本語ネットワークに関連して英語を学ぶ、文法を学ぶ、単語を学ぶ、日本語による英語のテストを受ける
とにかく、これが一番マズイ方法なのだそうです。

英語を学習するというより、英語を使ってコミュニケーションする地域では
まず、「リアルな状況」があり「コミュニケーションの必要性」に迫られることで、そこに「環境」があり
その「環境」で生きるために、その人に無いネットワーク構築の必要性を脳が判断し
日本語が必要とされない環境により、日本語ネットワークの活性化が抑えられ
日本語ネットワークの悪影響を受けずに、あらたな脳の領域に日本語ネットワークと違う英語ネットワークが構築されていく

この場合、日本語ネットワークが活性化される機会が少なく、日本語ネットワークの悪影響を受けなければ受けないほど
純粋に英語ネットワークを脳内に構築できるそうで

この方法であれば、一般に言われる英語習得のクリティカルエイジがまるで無関係のように
環境適応の結果としての英語ネットワーク構築で、自分の周囲の状況に応じて英語でのコミュニケーションが可能になる

ということでした。

環境こそが最高の教師であり、脳は自然に学ぶ
人間にはそのような能力がすでに備えられている

ということですね

しかも、日本人は
日本語の訓練を日常的に積んでいるため、脳の音の認識にもある特徴が生まれるそうで
英語の発音を聴いた場合も、英語の音素を日本語のフォルマント周波数で認識しようとするそうです。
しかし、常に英語のネイティブスピーカーの発音にさらされ続けなければ
英語のフォルマント周波数を認識するように脳が発達しない
しかし、英語のフォルマント周波数を認識するように脳が発達してくると吸収速度が段違いに変化するそうです。

日本語という言語を学習するにあたっての神経ネットワークのクリティカルエイジは終わっていても
まだ英語についてはネイティブスピーカーとして学んでいないため
脳の物理レベルでは日本語のネイティブスピーカーは、英語に対してのクリティカルエイジが無いはずなので
30、40歳でも、そのような環境に投入されれば、環境への最適化で英語でのコミュニケーション能力はしっかり身につくそうです。
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英語の習得に関してはJoselitoさんが、まさに現地の実体験で生身の体験をされているので貴重なお話を聞けたらと思います。

また、外国語の話題が出たので、ついでに・・・、、、僕が常に思っていることは
英語やいろいろな外国語の発音の音量的ピーク、音の持続性、連続性と日本語の発音的特徴との差
これが、音楽的にも凄い影響を及ぼすのでは?ということです。

生物は、
ある能力を持った器官を持っていても必要な時期に刺激にさらして成長させないと、その機能が働かないという事実があるようです。

同じような機能を持った器官でも、、、その環境によって刺激が違い異なった成長を見せる
この言語の違いが、耳の発達、脳の発達、音に対する認識の発達に大きな差を生み出しているような気がしてしかたがありません
動物の鳴き声の表現が違うとか、、、そういった類の話からも
外人さんは同じ音を聴いても、違う部分に耳が反応し、脳が認識している
物理的には同じ質のものを聴いても、途中のフィルターが違うので聴こえ方が違う
他人の感覚は絶対に実体験できないので一生わかりませんが、なんかそういうものがあるような気がしてなりません

脳はいろいろな刺激で変化し続けるようです。たとえけっこう歳をとってからでも
新しい場所に、過去に構築したネットワークを起こさないで、新ネットワークを作り上げることができるならば・・・

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それから、もちろんのこと
初期に良質な動きを叩き込んだ人は、その延長上で練習していけば良いと思います。

さらに、、音楽の楽しみ方は人それぞれなので
誰もが、こんな修行僧のような道を歩む必要はないですよね
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コメント(4)

リラクマさん

非常にためになる情報、
有り難うございました。

これを読んで気がついたことがあったので遅くなりましたが
書かせてもらいます。

僕はもうアメリカ生活の方が日本より長くなってしまいました。

自分が英語で会話しているときは英語で
日本語で会話しているときは日本語で考えている事に気がつきました。

で僕は英語と日本語の両方のブログを持っているのですが
英語で書いて面白い投稿を日本語に訳そうとしても
必ずしも同じ様に面白くならなかったりする事が多々あります。

以外と訳するのは難しいです。

最初の頃は訳して同じ投稿を書いていたのですが
今では英語は英語,日本語は日本語で切り離して
余りこだわらない様にしています。

どうしてもどちらか、先に書いた方のブログをもう一方の言葉で訳そうとすると
意外に難しく,時間もかかり、そして結局オリジナルと伝わり方が違ってしまうんです。

最近フージョンのギタリストと二人で仕事をした時に
自分ではジャズ風にアドリブを弾いているつもりが
彼曰く全部フラメンコ風で格好いいとか言われた事があって

それはそれで嬉しかったのですが僕のフラメンコにハマる(職業にする)前のアドリブやテクは何処へ?とも思いました。

何かこの辺に解決策がある様に思えます。

僕の英語と日本語の様にジャンルの異なるギターでもいかせればな〜と思います。

まとまりませんが僕の経験したことの一部をあげてみましたわーい(嬉しい顔)
なるほど、納得する話ばかりで感心しました。参考になります。ありがとうございました。

私も、ジャズからロックまで広いジャンルをカバーしてる、と思いましたが、
フラメンコだけは、手が出せませんでした。
さほど、魅力を感じなかったんだと思います。
しかし、はまっていく内に、伝統的な手が楽器になるような奏法が身に付くまで時間もかかり、大変そうだな〜と思いました。いまでも日々練習してますが、 そこで、

質問なんですが、 ゴルペの大きい音が出るようなゴルペはどうやってるんでしょうか?
弾ききったあの音はゴルペが鳴ってるんですが、どの指で、どうやってるんでしょうか?
教えて下さい。

宜しくお願いします!
お疲れ様です。 質問の仕方が悪かったのか、
失礼してしまったのか、わかりませんが、なかなか回答がないので、
もう一度、お願いしたいと思います。 宜しくお願いします!
ゴルペの弾ききった時に鳴らす方法を教えて頂けますか?
ファルセータの時じゃなく、
エンディングとかで使うゴルペです。

宜しくお願いします!
教えて下さい。
>MAKOTOさん

ゴルペ奏法のトピで回答させて頂きました。

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