SAWSIN'S NIGHTMARE MUSEUMコミュのリヴァイアサン　獣の王

1998-99年制作。→http://sawsin-inferno.dante.jp/Leviathan.html

「ヨブ記」の登場する神が創造したあまりに巨大な海の怪物で一部の悪魔学者によれば地獄の海軍提督ともされる存在「リヴァイアサン」をテーマとした作品。
「リヴァイアサン」という名前は中学生くらいの頃に見た海底を舞台にしたSFスリラー映画「リヴァイアサン」で初めて知り、パンフには「聖書に登場する地上に似たものは皆無な恐れを知らぬ獣の王」という解説に興味を持ったのだが、その映画で登場した肝心のモンスターは結構ショボかったのでいつか自分で描いてみたいと思っていた。
この作品は大学の3回生の時に先輩と同級生とで4人展をやろうという事になって、グループ展だから何かテーマを統一した方が良いという事になり、相談した結果「水」をテーマにする事になったのだが、私が水から連想したのがこの「リヴァイアサン」だった。
初期段階で一旦完成、展示した際にはかなり横に細長い左画像のような作品だったが、翌年「悪魔」をテーマとした私自身の初個展にも出そうと思い、下半分の画面を加え、さらに描き込みも増やして最終的に右画像のような感じになった。
絵のイメージとしては地獄と天界との戦争に参戦したリヴァイアサンと海の悪魔たち、殺されていく天使・・・・といった感じ。
リヴァイアサンの形のイメージとしてはサメのようなタコのような海の凶暴で異様なイメージの生物といった感じから発想を広げていったが、当時公開された海洋モンスター・パニック映画「ザ・グリード」に登場した特殊メイクアップアーチスト、ロブ・ボーティンのデザインによるクリーチャーのイメージは結構参考になった。
ただこの感じの構成だとリヴァイアサンの全体像とか大きさとかりにくいし、もっとリヴァイアサンのみをメインにした作品もそのうち描いてみたい。