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映画のポケットコミュのVol.22「ヴィンセント・ミネリのシュールな世界」2009/08/29

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☆Vol.22「ヴィンセント・ミネリのシュールな世界」
ゲスト:タラガ
司会:鈴木並木
08月29日(土)18:00〜20:00(試合展開により延長の場合あり)
@下北沢・気流舎
http://www.kiryuusha.com/
参加費500円+要1ドリンクオーダー
参加自由/申し込み不要/途中入場・退出自由

−−−

とりわけミュージカル映画が好きだというわけでもないのに、なぜかヴィンセント・ミネリという映画監督に取り憑かれてしまいました。ある程度の映画好きならば誰もが名前を知っているのに、『巴里のアメリカ人』や『恋の手ほどき』など、有名な数作品の監督としてしかあまり知られていない――しかしその知られていない部分にこそ、強烈な個性が隠されているのです。

ジュディ・ガーランドの夫としてでも、ライザ・ミネリの父としてでも、MGMミュージカルの巨匠としてでもなく、ルイス・ブニュエルもたじろがせるであろう強烈なシュールレアリストとしての一面を切り口にして、メロドラマやコメディの分野にも発揮されたミネリの鬼才ぶりに驚いていただければいいなと思っています。

過去の巨匠について、あるいは映画史のある場面についての偏った感想をむりやり押しつける一夜になることは間違いないのですが、ちょっと変わった映画の楽しみかたに耳を傾けてみようという寛容な気持ちで、どうぞご来場ください。

(文/タラガさん)

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これまでも「ヘアピン・サーカス」、「ウルトラマン」シリーズ、中平康、蔵原惟繕、マルレン・フツィエフなどの正当な再評価を試みてきた「映画のポケット」が、またしてもお届けする晩夏の衝撃! 誰もが名前は知っていて、ツタヤでも容易にレンタルできる状態にありながらなぜかあっけなくスルーされ続けてきた巨匠、ヴィンセント・ミネリの早わかりです。これほど詳細かつ多面的なミネリ回顧が下北沢でおこなわれるのは、おそらく今回が世界初のはず。

タラガさんにいちはやく資料を見せていただいたところ、まったくとんでもない映像の乱れ打ちであることに驚き、さっそく近所の中規模のレンタル屋に行ったところ、ミネリが6作品も置いてあることにまたびっくり。会員証の更新をして4枚を借りてきたところです。

ところで今回は、今後不定期に開催したい「アメリカ映画の“知られざる”監督たち」シリーズの第1回であり、同時に、やはりやむなく適宜開催されてしまうであろう「鈴木はそこにいてただぼーっと話を聞いてるだけ」シリーズの第1回でもあります。

(文/鈴木並木)

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*島田慎一(タラガ)

映画好きのライター。映画のレビューもたまに書いています。
それ以外に肩書きになるようなものがなにもない、というのは情けないのだけれど、「映画のポケット」で話すことは、ちょうどいい区切りになるんじゃないかと期待しています。
好きなものだけ書いて食えるようになれば、なにも望むことはないのだけれど、なかなかうまくはいかない、ですね。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=792285

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☆本篇終了後、近所の居酒屋で呑み会があります。費用は実費。ご参加希望の方は当日お申し出ください。お気軽にどうぞ。

コメント(22)

30日の日曜日開催だと、友人の結婚披露パーティと重なるので、参加できませんでしたが、29日なら参加できます。よかった。
どうもありがとうございます。
ご覧になっているものも多いかとは思いますが……。ご期待ください。
タラガさんのホームページ「モニターの中の映画館」
http://taraga.at.infoseek.co.jp/
ミネリ作品の詳しい情報が満載されています。
無事終了しました。タラガさん、お越しくださったみなさん、どうもありがとうございました。

ミネリという、レアだったりカルトだったりするわけでもない監督がこんなに異常でステキな仕事をしていた、と知ることができて楽しかったです。これを体験したのがたった10人そこそこというのも考えてみたらなんだかすごいことのような気がしてきました。

そして、打ち上げでも話が盛り上がっていましたが、「アメリカ映画の“知られざる”監督たち」シリーズ、なんらかの形で開催していけたらなあと思います。市販の資料だけを使用するのでももちろんいいので、どなたかお詳しい方の登場を期待します。自薦・他薦問いません。
初参加でしたが、打ち上げまで含めて楽しませていただきました。お世話になりました。
ツノダリョーさん、どうもありがとうございました。
帰り道にうかがった、若い映像作家のひとたちの映画に対する気持ちのお話、かなり衝撃的でした。わたしが悶々としても仕方ないことなんですが、なんとかして映画の楽しさを伝えていきたいところです。
肝心のここに書き込むの、忘れてました。

どうもお聞き苦しいトークに耳を傾けてくださって、ありがとうございました。

ここに貼りつけることになってるレジュメは、なにか当日の資料にプラスアルファしたいなと思ってますが、そうするとズルズル長引いちゃうかな……。

しばらくお待ちください。
レジュメは、お時間のあるときでけっこうですよ。
(過去の回でも、ここにいまだにレジュメが貼り付けられてない回があります・笑)
レジュメ(のまとめ)を貼りつけます。
「映画のポケット」 Vol.22 "ヴィンセント・ミネリのシュールな世界"

【1】 シュールレアリスト、ミネリ

1. シュールレアリズム
ミネリは1935年以降、映画界に入る前に5作品のブロードウェイの舞台演出を手がけている。その際、シュールレアリズムやハーレム文化を好んで演出に取り入れた。
「私はシュールレアリズムが生命の感覚であることに衝撃を受けた」
映画の演出にも、初期から遺作まで一貫してシュールレアリズムの影響をあからさまにしている。

2. フロイティズム
熱烈なシュールレアリストとして当然のことに、ミネリはフロイティストでもあった。
欲望を写す装置としての鏡、人物の心理を反映した色彩、意識下を顕在化する夢などが直接的に映像化される。
「夢はつねに夢を見た前の日の活動と関係がある」というフロイトの言葉をそのままシークエンスに取り入れた作品もある。


●作品
『ヨランダと泥棒』(1945)
純真な修道女(ルシル・ブレマー)が相続した莫大な財産を狙う詐欺師(フレッド・アステア)が彼女に恋をして良心の呵責に責められる。
ブロードウェイの舞台「オクラホマ!」(1943)で、アグネス・デミルが演出したドリーム・シークエンスと比べても、格段にシュールな演出。
異様な夢のシーンは会社の激怒を買い、興行的に大失敗をした。ミネリは晩年まで、本作に愛着を示している。

*アグネス・デミル
 セシル・B・デミルの姪。バレエのコリオグラフィをミュージカルに導入。
 舞台「オクラホマ!」で描いたヒロインの悪夢は、ブロードウェイ史上画期的な演出といわれている。
 アメリカン・バレエ・シアターの創設者の一人でもある。

『花嫁の父』(1950)
結婚式リハーサルで疎外感を味わった父親(スペンサー・トレイシー)が悪夢にうなされる。戦後に流行したニューロティック映画にも符合。
撮影はジョン・アルトン。

『ボヴァリー夫人』(1949)
田舎医師ボヴァリー(ヴァン・ヘフリン)に嫁いだエマ(ジェニファー・ジョーンズ)が、社交界デビューをした夜。
ヒロインは、男たちから囲まれた自分の姿を鏡のなかに見て気分が高揚し、踊りながら幻想の世界に突入する。
以後、ミネリ作品に頻出することになる「鏡と欲望」の最初の一例が見られる。

『ラヴリー・トゥ・ルック・アット』(1949)
『ロバータ』(W・A・サイター、1935)のリメイク。マーヴィン・ルロイ監督作。
クライマックスに置かれた16分におよぶファンタスティックなファッションショーの演出を、ミネリはクレジットなしですべて任されている。
10万ドルをかけて40着の衣装を用意した。

『ジーグフェルド・フォリーズ』(1946)
ミネリが大部分を監督したレビュー映画のラストを飾る "バブル・ダンス"。
スタジオを埋め尽くす泡のなかから浮かびあがった、ダリの世界。
【2】 シネアスト、ミネリ

1. 「アーティスティック」
耽美的なドリームシークエンス。
流麗なカメラワーク。
細部が全体を、全体が細部を表す、表現主義的な発想。
そこに音楽と色彩が加味され、一体になる。

2. ヨーロッパ志向
旧世代のバスビー・バークリーには反感を持っていた。
マックス・オフュルスに私淑→カメラワーク、ショットにあらゆる要素を詰め込む。
エリッヒ・フォン・シュトロハイムの影響→徹底した歴史考証、作り物の中のリアリズム。

●作品
『ストライク・アップ・ザ・バンド』(バスビー・バークリー、1940)
MGM入社直後のミネリの仕事。
ミッキー・ルーニー&ジュディ・ガーランドの「裏庭ミュージカル」作品に、フルーツ・アニメーションのアイデアを提供している。

『パナマ・ハッティ』(ノーマン・Z・マクロード、1940)
ミネリはレナ・ホーンとザ・ベリー・ブラザーズのミュージカルシークエンスを担当。
すでにデビュー前の本作から、音楽に合わせたカメラの動き、セット、人物の流麗な出入りなど、顕著な個性が見られる。

『歴史は女で作られる』(マックス・オフュルス、1956)
参考作品。オフュルスの遺作。
上記のミネリの個性と共通する要素に注目。

『ティル・ザ・クラウズ・ロール・バイ(雲ながるるはてに)』(リチャード・ウォーフ、1946)
ジェローム・カーン(「ショウ・ボート」)の伝記映画。ミネリは当時結婚していたジュディ・ガーランドのミュージカルシーンをすべて演出している。
"Sunny"のサーカスと "Who"の歌のシークエンス。
オフュルス作品の延長にある流動感。音楽、ダンス、セット、色彩、カメラワークが一体になっている。

『巴里のアメリカ人』(1951)
ガーシュインのエピソードはジーン・ケリーの発案・振付による。
ミネリは当時無名だったカメラマンのジョン・アルトンを採用。
カメラの大胆な動きと逆光の美しさは、テクニカラーの時代としては画期的だった。

*ジョン・アルトン(オルトン)
 撮影監督。1901年生まれ、ハンガリー出身のユダヤ人。
 MGMに入社するが、個性が強すぎて上司と衝突し、海外を放浪。ハリウッド に戻り、RKOでB級映画を撮影。フィルム・ノワールのルックスの完成に貢献。 『流血の谷』(アンソニー・マン、1950)、『夜歩く男』(アルフレッド・ワー カー、A・マン、1948)、『暴力団』(ジョセフ・H・ルイス、1955)。
 思い切ったことをやってみたいというミネリに起用され、『花嫁の父』、 『巴里のアメリカ人』『お茶と同情』他を撮影。

『恋の手ほどき』(1958)
ミネリは考証を重ね、コレットの原作や、ベル・エポックの風刺画家セムの世界を再現することに力を注いだ。
最後のMGMらしいミュージカル『略奪された七人の花嫁』(1954)の後に作られた作品であり、フリード・ユニットにセットを作る余力は残されていなかった。
作品賞、監督賞を含むアカデミー9部門受賞は、フリードへの論功行賞のようにも思われる。

『走り来る人々』(1958)
目的を見失った作家(フランク・シナトラ)が故郷の街に帰ってくる。自暴自棄から酒場の女(シャーリー・マックレーン)と結婚をするが、彼女のヒモから命を狙われる。
戦後アメリカ社会における権威の喪失感を反映した、メロドラマの力作。
ラストには表現主義的な手法を大胆に導入した、殺人のシークエンスが置かれている。
ミネリは『恋の手ほどき』だけが脚光を浴びて、本作が評価されなかったことに落胆した。
【3】 ミネリのメロドラマ、コメディ

1. アンチ・ヒーロー
レビュー映画以外のストーリー作品において、ミネリは一貫して主人公の凋落からの自己回復を描いている。あるいは、芸術家やホモセクシュアルなどのマイノリティが、突然に威力を発揮して事件を解決する。
積極的なヒーロー(個人の超人的なパワーで目的を達成する)と消極的なヒーロー(周囲の状況に呑まれて目的を達成せざるを得なくなる)というものを考えたとき、60年代後半以降の「アメリカン・ニューシネマ」の時代は、スクリーンが消極的なヒーローに充たされた時代だった。
凋落した積極的なヒーローが、消極的に自己回復を図る――というミネリの作品に共通するパターンに注目すれば、ミネリはアメリカン・ニューシネマの先駆けを果たしたのかもしれない。

2. 隠されたテーマ
ミネリの作品には一貫して、無意識や超自然への興味が見られる。
あるいは、ホモセクシュアルである彼自身の性意識を反映して、性差の問題もひそかに織り込まれている。

3. 作品の多様性
ミネリの作品は、大きくミュージカル、メロドラマ、コメディに分けられる。
それほど注目されていないメロドラマ、コメディの分野にこそ、再評価されるべき作品が多数含まれている。

●作品
『時計』(1945)
48時間の休暇中にニューヨーク見物をする兵隊(ロバート・ウォーカー)と若い女(ジュディ・ガーランド)の恋。
フレッド・ジンネマンがジュディ・ガーランドを扱いきれなかったため、監督を引き継いだ。
ジュディの最も自然な表情とリラックスした演技が楽しめる作品。

『底流』(1946)
夫が殺人鬼だと気づいた妻(キャサリン・ヘップバーン)が体験する恐怖。
ヒッチコックの『断崖』を思わせる、ミネリ唯一のフィルム・ノワールだが、サスペンス演出が失敗している。ロバート・ミッチャムが軟弱な芸術家を演じて、ヒロインの心を救済するラストがミネリらしい。

『悪人と美女』(1952)
『イヴの総て』や『サンセット大通り』と並ぶハリウッド内幕ものの傑作。
ミネリのメロドラマの代表作といえる。
冷酷非情なプロデューサー(カーク・ダグラス)が、平凡な女(ラナ・ターナー)を大女優にするため、あらゆる策略を弄するという物語。

『蜘蛛の巣』(1955)
精神病院を舞台にした医師と患者たちのメロドラマ。
錯綜した群像劇を、ワイドスクリーンをフルに使った人物の配置で巧みに語っている。
後期のメロドラマ大作につらなる重要作。

『炎の人ゴッホ』(1956)
カーク・ダグラスが演じるゴッホの伝記映画。
ミネリの美術への興味、考証主義、色彩感覚、演出などのすべてが結集した作品だといえる。
アウトローを描いた映画の先駆でもある。

『お茶と同情』(1956)
エリア・カザンが演出した舞台劇の問題作を映画化。
偽りのマッチョイズムに支配された50年代のアメリカで、性的アイデンティティを見失って苦悩する青年(ジョン・カー)と、彼に愛情を注ぐ人妻(デボラ・カー)。

『バラの肌着』(1957)
旅先で意気投合して結婚したジャーナリスト(グレゴリー・ペック)とファッションデザイナー(ローレン・バコール)の結婚生活の危機を描く。
ミネリのソフィスティケイテッド・コメディの最高傑作。

『肉体の遺産』(1960)
テキサスの大地主(ロバート・ミッチャム)一家の家父長制の崩壊を描いた、150分の大河メロドラマ。
ミネリらしい絵画的な構図と色彩を散りばめながら、スケールの大きな愛憎劇を堂々たるタッチで描ききったすばらしい作品。

『黙示録の四騎士』(1962)
アルゼンチンの大地主一族が移住したパリが、ナチスに占拠される。一族の愛憎やレジスタンス活動を描いた戦争メロドラマ大作。
バレエの振付のような暴動シーンなど、画面が美しく整理されすぎて、戦争映画としては失敗しているのだが、奇妙な味わいを楽しめる。

『明日になれば他人』(1962)
斜陽のハリウッドからイタリアのシネチッタへ舞台を移した、『悪人と美女』の続編的作品。かつての名優(カーク・ダグラス)を主人公に、ミネリの「凋落のドラマ」が典型的に現れている。退廃的なムードは、フェリーニやヴィスコンティを思わせる。
メトロ社員によって無断でカットされたため、ドラマに欠陥が残った。

『けっさくなエディ』(1963)
やもめの父親に、三人の再婚相手候補が出現。幼いエディは、父親が自分の母親になってほしい女性と結ばれることを願う。
コメディ作品でのミネリは、他ジャンルのような意欲作を目指してはいないが、つねに水準以上の佳作を残している。
本作も音楽シーンなどが印象的な、愛すべき小品。「エディ」役は子役時代のロン・ハワード。
【4】 ミネリのミュージカル

1. ミュージカル映画史
アメリカのミュージカルは、ボードヴィル・ショーとバレエ、オペレッタの要素が混交した独自のジャンルである。
このうち、ミンストレルやタップダンスなどを含むボードヴィルこそが、最もアメリカらしい要素。初期のミュージカル映画は、そのほとんどがボードヴィルを主体にしたバックステージものだった。
『ジャズ・シンガー』(1927、ワーナー)、『ブロードウェイ・メロディ』(1928、MGM)、『四十二番街』(1933、ワーナー)など。
やがて30年代のRKOでのフレッド・アステア全盛時代を経て、MGMのプロデューサー、アーサー・フリードがアメリカのミュージカル映画を代表する存在になる。

2. メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
MGMはニューヨークに本社(社長マーカス・ロウ)を置き、副社長のルイス・B・メイヤーがハリウッドの撮影所の全権を任されていた。
第二副社長として、実質的に企画を進めた名プロデューサーに、早逝したアーヴィング・タルバーグ、デイビッド・O・セルズニックがいる。
作風はのどかで大味、超保守的で大衆の支持を第一に考えた。「空の星の数より多いスター」を誇って、全盛期には年間42本の大作を作り、117エイカー(東京ドーム10個分)の倉庫、50万着の衣装を持っていた。
独占禁止法の実効による製作・配給部門の分離、リベラル派のドア(ドーリ)・シャーリーへのトップ交代により、黄金期の特質を喪失する。


3. アーサー・フリード
その配下で、ほぼミュージカル専門のプロデューサーとして名を馳せたのが、作詞家出身のアーサー・フリード。
しかし(ユダヤ人の経営者たちと同様)、フリード自身に芸術的なセンスがどれほどあったかは疑わしい。フリードの成功は、彼が身辺に集めた「フリード・ユニット」の才能に支えられていた。
ユニットの主なメンバーは、実質的なブレインであった作曲家のロジャー・イーデンス、振付師のチャールズ・ウォルターズ、作詞・脚本家コンビのベティ・コムデンとアドルフ・グリーン、ボイストレーナーのケイ・トンプソン、衣装デザインのヘレン・ローズ、そして監督のミネリ、スタンリー・ドーネン、ジョージ・シドニーら。

3. MGMのミネリ
初期のボードヴィル的なミュージカル映画を否定し、オペレッタ的なストーリー性の重視、バレエの要素の積極的な導入など「反MGM」的(あるいは反アメリカ的)な作品を作った。
ミュージカル監督には珍しく、ブロードウェイミュージカルの舞台作品の映画化も『キスメット』(1955)だけにとどまる。
●作品
『1935年のゴールド・ディガーズ (バスビー・バークリー)』
参考作品(ワーナー)。
「バークリーのトップショット」と、万華鏡的群舞は、30年代に一世を風靡した。
奇想天外で独創的な驚きに充ちているが、悪趣味で奇矯なギミックにすぎない一面もある。

『キャビン・イン・ザ・スカイ』(1943)
ミネリの監督デビュー作。すべてがコントロールされ、かつリアルな躍動感が細部にまで充ちた画期的な演出。ハリウッド史上三番目のオール黒人ミュージカルでもある。

『バンド・ワゴン』(1953)
MGMミュージカルを代表するバックステージものの傑作。
フレッド・アステアとシド・チャリシーの洗練されたダンス "ザ・ガールハント"。
この映画のアステアも「凋落した積極的なヒーロー」の一員であることから、ボードヴィル的なショーの形式はパロディ的に導入されていると見ることもできる。

『雨に唄えば』(スタンリー・ドーネン、1952)
参考作品。ジーン・ケリーとシド・チャリシーのダンス。
ミネリの繊細な画作りに比べると、ドーネンの演出はあくまでもダンサー中心であり、作風も大づかみに思えてくる。

『踊る海賊』(1948)
絢爛豪華な舞台装置とユニークな音楽がすばらしい傑作。
ミネリとケリーが心血を注いだ作品だが、公開時は理解されなかった。
ジーン・ケリーのアクロバティックでセクシーなダンス "ニーニャ" は、ケリーのアイドル、ジョン・バリモアとダグラス・フェアバンクスへのオマージュである。
本作の撮影中に薬物中毒で被害妄想にとらわれたジュディ・ガーランドとミネリの関係が決裂した。

『晴れた日に永遠が見える』(1970)
バーブラ・ストライサンドとイヴ・モンタンの "超能力ミュージカル"。
二人の歌唱力に加えて、超自然的な主題と鮮やかな色彩の組み合わせにおいても成功している。

『ザ・スター』(1976)
イタリアで撮影されたミネリの遺作。
AIP社で製作されたが、同社の社長はZ級映画専門のプロデューサーとして悪名高いスチーブン・Z・アーコフだった。MGMの箱入りだったミネリは騙されて編集権を奪われ、作品は無断編集されて、ミネリの意図しないものになった。
ヒロイン(ライザ・ミネリ)の名前ニーナは、『踊る海賊』のニーニャを、ヒロインが美しく変身した自分の姿を見る鏡は、『ボヴァリー夫人』のそれを連想させる。

『若草の頃』(1944)
初期ミュージカルの代表作。徹底的な時代考証を施してセントルイスの町並みを再現したオープンセットは、MGMの資産にもなった。
MGMミュージカルを代表する名曲 "トロリー・ソング"。
ジュディ・ガーランドのコンサートのオープニングミュージックとして、あるいは『ザッツ・エンターテインメント』の序曲としても使われている。
音楽と移動の躍動美、テクニカラーの色彩、ジュディの圧倒的な存在など、すべてがすばらしい。
【5】結び

ヴィンセント・ミネリは、アメリカ映画の中心にいながら、本質的にアメリカ映画に属さない特異な個性を持っていた。
突出した実力を持ち、各ジャンルで力作を残しながらも、アーサー・フリードに名声を奪われてしまった感がある。また、真の個性が発揮された多くの作品が、論功行賞的な受賞の影に隠れて、あるいは晩年の不遇によって、忘れられているのは残念なことだ。
ミネリの作品が、ミュージカル映画の全盛を担うと同時に、その衰退の要素(ボードヴィル的な形式を否定し、バレエ的要素を導入した)も含んでいること、あるいは、戦後アメリカの負の側面を反映したアンチ・ヒーローを描き続けたことに注目すれば、これまで気づかなかったアメリカ映画史の一面が見えてくるのではないか。
ヴィンセント・ミネリ フィルモグラフィ
♪ ミュージカル  ◎ メロドラマ  ★ コメディ

(1) ♪ キャビン・イン・ザ・スカイ Cabin in the Sky(1943)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: エセル・ウォーターズ、エディ・ロチャスター・アンダーソン、レナ・ホーン、ルイ・アームストロング、レックス・イングラム、デューク・エリントン、キャブ・キャロウェイ(98分、白黒、スタンダード)

(2) ♪ アイ・ドゥード・イット I Dood It(1943)
P: ジャック・カミングス (MGM)
Cast: レッド・スケルトン、エレノア・パウエル、リチャード・エインリー、パトリシア・デーン、サム・レヴィーン、サーストン・ホール、ヘイゼル・スコット、ジミー・ドーシー、ヘレン・オコーネル、レナ・ホーン(102分、白黒、スタンダード)

(3) ♪ 若草の頃 Meet Me in St. Louis(1944)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジュディ・ガーランド、マーガレット・オブライエン、メアリー・アスター、ルシル・ブレマー、レオン・エイムス、ジョーン・キャロル、ジューン・ロックハート(113分、テクニカラー、スタンダード)

(4) ◎ 時計 The Clock(1945)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジュディ・ガーランド、ロバート・ウォーカー、ジェームズ・グリースン、 キーナン・ウィン、マーシャル・トンプソン(90分、白黒、スタンダード)

(5) ♪ ヨランダと泥棒 Yolanda and the Thief(1945)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: フレッド・アステア、ルシル・ブレマー、フランク・モーガン、ミルドレッド・ナットウィック、メアリー・ナッシュ、レオン ・エイムス(108分、テクニカラー、スタンダード)

(6) ♪ ジーグフェルド・フォリーズ Ziegfeld Follies(1946)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: フレッド・アステア、ルシル・ボール、ルシル・ブレマー、ファニー・ブライス、ジュディ・ガーランド、キャサリン・グレイソン、レナ・ホーン、ジーン・ケリー、ジェームズ・メルトン、レッド・スケルトン、エスター・ウィリアムス、ウィリアム・パウエル、シド・チャリシー(110分、テクニカラー、スタンダード)

(7) ◎ 底流 Undercurrent(1946)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: キャサリン・ヘップバーン、ロバート・テイラー、ロバート・ミッチャム、エドマンド・グウェン(116分、白黒、スタンダード)

(8) ♪ ティル・ザ・クラウズ・ロール・バイ(雲ながるるはてに) Till the Clouds Roll By(1946)
D: リチャード・ウォーフ P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ロバート・ウォーカー、ヴァン・ヘフリン、ジュディ・ガーランド、ジューン・アリソン、ルシル・ブレマー、ドロシー・パトリック、キャスリン・グレイソン、トニー・マーティン、ダイナ・ショア、フランク・シナトラ、シド・チャリシー、レナ・ホーン、アンジェラ・ランズベリー、ガワー・チャンピオン(132分、テクニカラー、スタンダード)

(9) ♪ 踊る海賊 The Pirate(1948)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー、ウォルター・スレザック、グラディス・クーパー、ニコラス・ブラザース(102分、テクニカラー、スタンダード)

(10) ◎ ボヴァリー夫人 Madame Bovary(1949)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: ジェニファー・ジョーンズ、ジェームズ・メイソン、ヴァン・ヘフリン、ルイ・ジュールダン、ジューン・ロックハート、グラディス・クーパー(130分、白黒、スタンダード)

(11) ★ 花嫁の父 Father of the Bride(1950)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: スペンサー・トレイシー、リザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー、ビリー・バーク、レオ・G・キャロル、ラスティ・タンブリン(92分、白黒、スタンダード)

(12) ★ 可愛い配当 Father's Little Dividend(1951)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: エリザベス・テイラー、スペンサー・トレイシー、ジョーン・ベネット、ビリー・バーク、ドン・テイラー、ラスティ・タンブリン(82分、白黒、スタンダード)
(13) ♪ 巴里のアメリカ人 An American in Paris(1951)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ニナ・フォック、ジョルジュ・ゲタリ(113分、テクニカラー、スタンダード)

(14) ♪ ラヴリー・トゥ・ルック・アット Lovely to Look at(1952)
D: マーヴィン・ルロイ、ヴィンセント・ミネリ (ファッションショー・シークエンスのみ、未クレジット)
P: ジャック・カミングス (MGM)
Cast: キャサリン・グレイソン、レッド・スケルトン、ハワード・キール、マージ・チャンピオン、ガワー・チャンピオン、アン・ミラー、ザ・ザ・ガボール(103分、テクニカラー、スタンダード)

(15) ◎ 三つの恋の物語 The Story of Three Loves [segment "Mademoiselle"](1952)
D: ゴットフリード・ラインハルト [挿話 1・3]、ヴィンセント・ミネリ [挿話 2]
P: シドニー・フランクリン (MGM)
Cast: [挿話 1 「嫉妬深い恋人」1st segment "The Jealous Lover"] ジェームズ・メイソン、モイラ・シアラー  [挿話 2 「マドモアゼル」2nd segment "Mademoiselle"] エセル・バリモア、レスリー・キャロン、ファーリー・グレンジャー、ザ・ザ・ガボール、リッキー・ネルソン  [挿話 3 「均衡」3rd segment "Equilibrium"] ピア・アンジェリ、カーク・ダグラス、リチャード・アンダーソン(122分、テクニカラー、スタンダード)

(16) ◎ 悪人と美女 The Bad and the Beautiful(1952)
P: ジョン・ハウスマン (MGM)
Cast: カーク・ダグラス、ラナ・ターナー、ウォルター・ピジョン、バリー・サリヴァン、ディック・パウエル、グロリア・グレアム、ギルバート・ローランド、レオ・G・キャロル(118分、白黒、スタンダード)

(17) ♪ バンド・ワゴン The Band Wagon(1953)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: フレッド・アステア、シド・チャリシー、ジャック・ブキャナン、オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレイ(111分、テクニカラー、スタンダード
(18) ★ 長い長いトレーラー The Long, Long Trailer(1954)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: ルシル・ボール、デシ・アルナズ、マージョリー・メイン、キーナン・ウィン、グラディス・ハールバット(103分、アンスコカラー、スタンダード)

(19) ♪ ブリガドーン Brigadoon(1954)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジーン・ケリー、ヴァン・ジョンソン、シド・チャリシー、エレイン・スチュワート、バリー・ジョーンズ(108分、アンスコカラー、ビスタ / シネスコ)

(20) ◎ 蜘蛛の巣 The Cobweb(1955)
P: ジョン・ハウスマン (MGM)
Cast: リチャード・ウィドマーク、シャルル・ボワイエ、ローレン・バコール、リリアン・ギッシュ、スーザン・ストラスバーグ、ジョン・カー、オスカー・レヴァント、グロリア・グレアム、トミー・レティグ、ポール・スチュワート、アデル・ジャーゲンス、フェイ・レイ(134分 / 123分、イーストマンカラー、ビスタ)

(21) ♪ キスメット Kismet(1955)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ハワード・キール、アン・ブライス、ドロレス・グレイ、モンティ・ウーリー、セバスチャン・キャボット、サトウ・レイコ(113分、イーストマンカラー、ビスタ)

(22) ◎ 炎の人ゴッホ Lust for Life(1956)
P: ジョン・ハウスマン (MGM)
Cast: カーク・ダグラス、ジェームズ・ドナルド、アンソニー・クイン、パメラ・ブラウン、ジル・ベネット、エヴェレット・スローン、ニオール・マッギニス、ノエル・パーセル、ヘンリー・ダニエル(122分、メトロカラー、ビスタ)

(23) ◎ お茶と同情 Tea and Sympathy(1956)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: デボラ・カー、ジョン・カー、リーフ・エリクソン、エドワード・アンドリュース、ダリル・ヒックマン、ノーマ・クレーン、ディーン・ジョーンズ(122分、メトロカラー、ビスタ)
(24) ★ バラの肌着 Designing Woman(1957)
P: ドア・シャーリー (MGM)
Cast: グレゴリー・ペック、ローレン・バコール、ドロレス・グレイ、サム・レヴェン、ミッキー・ショーネシー、チャック・コナーズ(118分、メトロカラー、ビスタ)

(25) ♪ 恋の手ほどき Gigi(1958)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: レスリー・キャロン、モーリス・シュヴァリエ、ルイ・ジュールダン、ハーミオン・ジンゴールド、イザベル・ジーンズ、エヴァ・ガボール(119分、メトロカラー、ビスタ)

(26) ★ リラクタント・デビュタント The Reluctant Debutante(1958)
P: パンドロ・S・バーマン (MGM)
Cast: レックス・ハリソン、ケイ・ケンドール、ジョン・サクソン、サンドラ・ディー、アンジェラ・ランズベリー(94分 / 96分、メトロカラー、ビスタ)

(27) ◎ 走り来る人々 Some Came Running(1958)
P: ソル・C・シーゲル (MGM)
Cast: シャーリー・マクレーン、フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、アーサー・ケネディ、マーサ・ハイヤー、ナンシー・ゲイツ(137分、メトロカラー、ビスタ)

(28) ◎ 肉体の遺産 Home from the Hill(1960)
P: ソル・C・シーゲル (MGM)
Cast: ロバート・ミッチャム、エリノア・パーカー、ジョージ・ペパード、ジョージ・ハミルトン、ルアナ・パットン、イヴェット・ミミュー、アン・セイモア(150分、メトロカラー、ビスタ)

(29) ♪ ベルズ・アー・リンギング Bells Are Ringing(1960)
P: アーサー・フリード (MGM)
Cast: ジュディ・ホリデイ、ディーン・マーティン、フレッド・クラーク、ジーン・ステイプルトン、ジェリー・マリガン、ヴァレリー・アレン、エディ・フォイ・Jr、フランク・ゴーシン(127分、メトロカラー、ビスタ)

(30) ◎ 黙示録の四騎士 Four Horsemen of the Apocalypse(1962)
P: ジュリアン・ブロースタイン (MGM)
Cast: グレン・フォード、イングリッド・チューリン、シャルル・ボワイエ、リー・J・コッブ、イヴェット・ミミュー、カール=ハインツ・ベーム(153分、メトロカラー、ビスタ)

(31) ◎ 明日になれば他人 Two Weeks in Another Town(1962)
P: ジョン・ハウスマン (MGM)
Cast: カーク・ダグラス、エドワード・G・ロビンソン、シド・チャリシー、ジョージ・ハミルトン、クレア・トレヴァー、ダリア・ラヴィ、ロザンナ・スキャフィーノ(107分、メトロカラー、ビスタ)

(32) ★ けっさくなエディ The Courtship of Eddie's Father(1963)
P: ジョー・パスターナク (MGM)
Cast: グレン・フォード、シャーリー・ジョーンズ、ステラ・スティーヴンス、ダイナ・メリル、ロバータ・シャーウッド、ロン・ハワード、ジェリー・ヴァン・ダイク、リー・メリウェザー(118分、メトロカラー、ビスタ)

(33) ★ さよならチャーリー Goodbye Charlie(1964)
P: デイヴィッド・ワイスバート (Twentieth Century Fox)
Cast: ウォルター・マッソー、トニー・カーティス、ジョアンナ・バーンズ、エレン・マクレー、パット・ブーン、ロジャー・C・カーメル、マイケル・ジャクソン、デビー・レイノルズ、ジャック・リチャードソン、ジェームズ・ブローリン
116分、デラックスカラー、ビスタ

(34) ◎ いそしぎ The Sandpiper(1965)
P: マーティン・ランソホフ (MGM)
Cast: エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、エヴァ・マリー・セイント、チャールズ・ブロンソン、モーガン・メイソン、マルティーヌ・ベズウィック(117分、メトロカラー、ビスタ)

(35) ♪ 晴れた日に永遠が見える On a Clear Day You Can See Forever(1970)
P: ハワード・W・コッチ (Paramount Pictures)
Cast: バーブラ・ストライサンド、イヴ・モンタン、ボブ・ニューハート、ラリー・ブライデン、ジャック・ニコルソン、サイモン・オークランド、ジーニー・バーリン、ジョン・リチャードソン(129分、テクニカラー、ビスタ)

(36) ♪ ザ・スター A Matter of Time(1976)
P: サミュエル・Z・アーコフ、ジュリオ・スバリジャ (AIP Italy / USA)
Cast: ライザ・ミネリ、イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ティナ・オーモン、イザベラ・ロッセリーニ、ガブリエル・フェルゼッティ(97分、テクニカラー、ワイド)
*上記リストは部分的な監督作(『ティル・ザ・クラウズ・ロール・バイ』『ラヴリー・トゥ・ルック・アット』)も含んでいるので、クレジットされた監督作は34本です。
ありがとうございます。長い(笑)。
過去最長だった「ウルポケ!」のレジュメを超えたかもしれません。
訂正

「ボードビル」(vaudeville)を「ボードヴィル」と書いてしまいましたが、へんな表記でした。
「ヴォードヴィル」と書かないとおかしかったです。
どうもありがとうございます。
(一般的に)よく、「デヴュー」とか書かれていることがありますけど、体がムズムズしてきます。

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