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平成耳袋-本当にあった怖い話し-コミュの【怪談】お札の家

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友人の祈祷師、山崎さんが小学2年生から付き合いがあるという、住田さん(仮)の体験談だ。
そして何より、現在も体験し続けている話だ。

小学生の頃、山崎さんは住田さんの自宅に行ったことがあるそうだが、幼いながらに異様な雰囲気の家だったという。
何故か住田さんの自宅には、天井に無数のお札が貼ってあったそうだ。
住田さん自身も、物心ついた頃からあるそのお札については何も知らなかったそうで、日常的な光景として特に気にせず日々の生活を送っていた。

だが、そんな住田さんも年齢を経れば、徐々に自分の家が他と違うことに気付く。
外出の機会が増え、友人の家などに遊びに行っても、天井に札など貼られていない。
誰もいないのに話し声がしたりはしない。
パキパキと激しい家鳴りもない。
それらは自宅でしか起こらない現象だったのだ。

住田さんが中学生に上がった時、高校を卒業する兄が家を出ることになった。
それまで自分の部屋のなかった住田さんは、はれて兄の部屋を自室として使えることになったのだ。
これまで母親の部屋で布団を敷いて一緒に寝ていた住田さんも、その日からは寝るのも独り立ちとなるのだが、住田さんには不安があった。
兄の部屋の天井にもお札は貼ってあったのだ。
これまで母親と寝ていたおかげで天井にあるお札のことを気にせず、安心して眠れていたが、
いざ一人で床につくと、天井の札が気になって仕方がない。
一緒に寝ている時、母が言っていた言葉を思い出す。

「大丈夫、予防なんだから」

いったい、何を予防するの?
天井の向こうには何がいるの?
嫌な想像ばかりが浮かんでは消えるが、自分ももう中学生、いい加減子供ではいられないのだ。
住田さんは自分に言い聞かせ、布団を被って眠りについた。

顔の上に何かが当たり、住田さんは目覚めた。
いつの間にか顔を出して寝ていたようだ。
顔に乗っているものをつまみあげてみると、薄明りに照らされたそれは、天井に貼ってあるお札だった。
(えっ!今までどこのお札も剥がれたことないのに!)
はっとして天井を見ると、そこには顔があった。

住田さんの顔の真上。
そこに、明らかに不自然な黒い顔があった。
薄明りだというのに、妙にはっきりと表情が見えた。
天井の顔は何かに怒っているように口を開き、何事か話そうとしているようだが、その声は住田さんには聞こえなかった。
あまりのことに、飛び起きるのも、大声を出して助けを呼ぶこともできず、住田さんは天井の顔と睨みあったまま朝を迎えた。
朝日が差し込むと同時に、顔は溶けるように消えて行ったという。

跳ね起きた住田さんは母親の元へ飛んで行き、寝ている母を起こし、事情を話したそうだ。
天井から現れる顔は、母がこの家に嫁いで来た時にも一度お札が剥がれてしまい現れたことがあるという。
天井にお札を貼ってあるうちは、顔の出現を抑える効果があるようで、住田さんと母はその日の内に住田さんの自室にお札を貼り直したそうだ。

ところが、今現在も自宅で暮らしているという住田さんはまた新しい現象に悩まされていた。
あの黒い顔は、現在では壁から出てこようとするのだという。
顔が出現する壁は毎回同じところなのだそうで、今ではカレンダーを壁に貼り、顔が出てこないようにしているそうだ。

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