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平成耳袋-本当にあった怖い話し-コミュのさよなら夏の3部作 その2

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中学、高校となると、私もご多聞に漏れず、友人と肝試しに行くようになる。
私たちにとっては生活道路であるから、別段珍しくもないのだがやはり夜は気味悪い。
自転車で通っていたとき、壁に10センチ四方、高さ30センチほどの石柱を見つけた。なんと、「石井トンネル幽霊探検隊」と掘られた碑が置かれていたのだ。これには苦笑した。そんな連中がいたとはw

私の同級生がこのトンネルを自転車通学で高校に通っていた。朝夕は交通量もあり、怖さはないが、部活や補習で遅くなると冬などは6時には真っ暗で、わざわざ遠回りして市内から帰ってきたりしていた。

なにせ峠の山道である。変速機つきの自転車でも必死こいて漕がなければならない。
ある日、部活で遅くなった友人は、遠回りよりもなぜかその山道を選んだ。
真っ暗な山道を2km弱登り、無気味な薄明るい蛍光灯のぼんやりとした入口が見えた頃は「ああ、やっと登りが終った」とホッとしたという。

気味が悪かったが毎日通るトンネルなので怖さはさほどではない。一気に突っ走ってしまおうと変速を上げて足に力を入れたとたん、ガチャッという音と共にチェーンがはずれた。
焦った友人はしかし、トンネルの中で止めて直そうとは思わなかったという。とにかく漕ぐ事ができないので惰性で行けるとこまで走ろうとした。
そのとき後ろから「たったったったったっ」と誰かが走ってくる音が聞こえたらしい。
振り返ったが誰もいない。
しかし、トンネルのなかでその音は反響して聞こえてくる。

友人は背中に泡立つ物を感じながら恐怖した。自転車を飛び下り、出口に向かって自転車を押して走った。
出てしまえば後は下りだ。ライトのダイナモが抵抗になってもどかしい。慌てて外そうとしてバランスをくずし、転倒した。
すぐに飛び起き、また走った。痛みなど感じてる余裕がない。振り返ったが音だけが近づいてくる気がした。
やっとトンネルを抜け、真っ暗な山の中の坂道を無灯火、ノーブレーキで下ったという。

友人はそれからも自転車通学を続けたが、絶対夜には遠回りをするようになった。


18才になり自動車免許を取得すると頻繁に通るようになる。
これは友人のふたりが体験した 血 の話。

新車に乗っていた友人は、外も中も綺麗に磨き挙げていて、とくにフロントガラスなどは水滴跡さえ残さないほど拭き切っていた。

ある夜、彼女を家に送っていった帰り、トンネルを通って帰ってきた。
トンネルを通った時、水滴が天井から落ちてきた感覚があったそうで、帰って拭いておこうと思ったそうだ。
深夜に家の車庫に入れ、ウエスで水滴を拭こうと思って車を見たが水滴がない。
「ふむ、ワックスが効いているから吹き飛んだかな」と思った友人はその夜はそのまま寝た。

朝、通勤のために車庫に行くと、友人は目を疑った。

ボンネットからフロントガラス、屋根にかけて、ボタボタボタッと落ちたような血痕が残っていた。
夕べはたしかに何もなかったのに・・・・

原因はわからない。

もう1人は、友人6人ほどで県内のスポットに肝試しツアーに出かけた時、最後に童学寺トンネルを通って私を送ってくれるというコースだった。
トンネル入口で2台の車を止め、ひとりひとり歩いて通るという散歩のような肝試し。

最後の友人のとき、我々は彼をおいて車で走り去った。といってもカーブの先の見えなくなるところまでだが。
走って追い付いた友人は「おまえら洒落にならんことすなっ」と怒って言った。

その夜は何にもなかったのだ、後日その友人がある体験を話してくれた。

あの晩、蒸し暑い夜だったので彼は帰ってすぐ風呂に入った。下を向いて髪を洗っていた友人は
「ボタボタボタッ」という音ともに 数滴の血が 目の前に落ちてきたのを見た。


「あれ?俺怪我したんかな???」と思ったそうだがその様子はない。
天井に鼠でもいるのかと見上げてもそんな跡もない。

すぐ湯で流したが、どう見ても血液だったと彼は証言している。

原因はわからない。

つづく

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