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ヨーロッパ在住クリスチャンコミュの『ユダの福音書』をどう理解すべきか

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先週、ユダの福音書のことがマスコミなどで取り上げられました。クリスチャンとしては、当然このような煽動に惑わされるべきではないことは明白ですが、どのように理解したらよいのか。

「ハーベストタイム」の中川健一氏のメルマガの内容を転記しておきます。以下はその引用です。

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 何人かの方々から、『ユダの福音書』についての問い合わせがありました。今このニュースが世界を駆け巡っています。日本でも、ほとんどの新聞がこれを報道しています。読売新聞などは朝刊(4/7)の第一面に写真入でこの記事を掲載しています。そこで、4月の月例会では急きょ、「『ユダの福音書』をどう理解するか」というテーマでメッセージを語りました。
 以下、そのアウトラインです(詳細は、CDまたはカセットテープ(各700円)で お聴きください。)。

1.事実関係
 これは、1970年代にエジプトで発見されたパピルスに書かれた写本です。さまざまな骨董商の手を経て、2000年にスイスの骨董商に買い取られました。今回、米国ナショナル・ジオグラフィック協会がそれを解読し、内容を公開しました(詳細は4月28日発売のナショナル・ジオグラフィック日本版に出ます)。

2.『ユダの福音書』とはどういうものか。
 紀元3〜4世紀頃に書かれた写本です。原本はそれより以前にギリシア語で書かれています。今回見つかったのは、古代コプト語に翻訳された写本です。
 もちろん著者は、イスカリオテのユダではありません。イエスを裏切った直後に自殺をしたユダに、そのようなものを書く時間の余裕などありません。学者の意見では、それを書いたのはグノーシス主義の一派であろうということになっています。
 グノーシス主義とは、1〜2世紀にかけて中近東一帯に波及した思想運動で、宗教というより哲学です。彼らは、人間はグノーシス(霊知)を持つことによって救済されると主張しました。彼らの世界観は徹底した二元論でした。つまり、霊は純粋で神秘なもの、肉は罪悪性を持ち堕落したものと主張したのです。また、旧約の創造主は「デミウルゴス(製作者)」で、真の神よりも低い神々のひとつとしました。この運動は初期のキリスト教に多大な悪影響を与えました。

 さて、『ユダの福音書』の内容ですが、そこにはユダはイエスに命じられてイエスを売り渡したと書かれています。これは、イエスの魂が肉体から離脱できるように援助する行為であったとされています。イエスがユダにそう命じた理由は、弟子の中では彼だけが「霊知」を得ていたからであるとされています。マスコミは、「この内容は初期キリスト教の理解に変更を加える可能性がある」と論じ、大騒ぎしています。

3.私たちは『ユダの福音書』をどう理解すべきか。
 このような写本が出てきたことは、驚くべきことではありません。福音書と呼ばれるものがすでに確認できるだけで20もあります。その内の4つが正典で、新約聖書に含められています。『ユダの福音書』には資料的価値はあります。初期キリスト教とグノーシスの関係を研究するためには役に立つでしょう。しかし、歴史的イエスやユダの理解には、なんの役にも立ちません。
 偽物が出ることによって、本物を確認できることを覚えましょう。事実、キリスト教の教理は異端との戦いによって純粋なものとなっていったのです。
 この写本の発見は、今の時代を知るための好機ともなります。滅びたはずのグノーシス主義は、形を変えて復活しつつあります。その流れにあるのが、ニューエイジ運動、『ジーザス・クライスト・スーパースター』 (映画、ミュージカル)、『最後の誘惑』(映画)、『ダ・ヴィンチ・コード』(小説)などです。
 本物の福音とは、ヨハネ3:16の内容です。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」。

以下の点を心に留めましょう。

(1)イエス・キリストの福音は、旧約聖書の成就です。ユダヤ的聖書理解から離れるなら、そこに異端の問題が発生します。旧約聖書の神を否定する「グノーシス主義」など、問題外です。

(2)神はすでにご自身の責任を果たされました。神は愛されました。ひとり子を給うほどに、私たちを愛されました。ユダがイエスを裏切るかどうかに関係なく、神はイエスを十字架につけることを決めておられたのです。

(3)救われるためには、人が果たすべき責任があります。信じることこそ、人の責任です。私たちは、グノーシス(霊知)によってではなく、信仰と恵みによって救われます。

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