ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

四国遍路コミュの「途中の道端」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
白川密成さんをご存知でしょうか。
よほどのお寺好きでも、住職さんの名前にまでは、なかなか及びませんよね。
私も実は、知りませんでした。
第五十七番、栄福寺のご住職です。

お若いです。
1977年生まれとは、ただいま34歳。
住職を継がれたのは、10年前ですから、24歳の時。
期せずしてとは言え、異例の若さでした。

そんな若さで、山主の重責が務まるのか・・・
とお思いでしょうが、心配御無用。
持ち前の誠実さで、檀家や信徒の信頼を得、さらに新しい試みにも、踏み出すなど、
若さをむしろ、アドバンテージにしているところがあります。

仏教に向き合う姿勢にも、それが見られます。
一見抹香臭く見られがちな仏教が、彼の感性により解かれると、
そこに一種の爽やかさが生まれるから不思議です。

「わからないことを、わかったとしない」と自らおっしゃるように、
愚直に、率直に、仏教と向き合っているからでしょう、
その説くところは平明で、仏道に暗い凡夫の胸にも、一種の感動を伴いながら、
すんなりと入って来ます。

本をお書きになっています。
「ボクは坊さん」(ミシマ社刊)
一読に値する本です。

と言いながら、私はのろまなことに、旅が終ってから読んだような次第で・・・
栄福寺はただ、森に囲まれた、好ましいお寺との印象しかないのです。
それと、納経所におられた年配のご婦人。
次のお寺への道を尋ねるや、それはもう、丁寧に教えてくれました。
「池に出ますから、その縁を回って・・・」
その温顔が、思い出されます。
今にして思えば、住職のお母さんかなと・・・

その本の終りで、白川住職は、次のように書いています。
「もしからしたら『旅』の意味の多くは、その目的地ではなく、
途中の道端にあるのかもしれない」

これには嬉しくなりました。
私の思っていたことと、実にもう、同じだったからです。

私は昨年、歩いて四国を回りました。
それが修行になったとは、とても言えません。
ただ、beforeとafterでは、かすかに変わったところがあります。
特に生死(しょうじ)のことです。

例えば、ガンに冒され、医師から余命三ヶ月と告げられたとします。
これを案外、平静に聞くことが出来そうな、そんな気がするのです。
気がするだけです。
いざとなれば、どうなるか分かりません。
覚悟とは、ほど遠いでしょう。
何しろボンプですから。

しかし、私の中で、ほんの少しではあるけれど、何かが変わって来ている。
それだけは、はっきりと言えます。

その思いに至ったのは、炎天下の道を、延々と歩いている時でした。
あるいは、喘ぎながら、峠を越えている時でした。
決して、目的地としての、お寺に参った時ではありませんでした。
もちろん、節目としてのお寺があるからこそ、途中の道端が、意味を持つのだと、
これはわかっているつもりですが。

私は、八十八のご朱印よりも、もっと大切なものを、遍路により、得たような気がします。
それはやはり、あの「道端」があったからだと、こう思っています。

コメント(4)

四国は団体で行かせて頂いて、まだ個人ではありません。
いつか一国でいいから廻らせてもらいなさいと言われていますわーい(嬉しい顔)私もその「道端」を感じる事が出来ればと願いますもみじ桜虹
パトさん 密成さん存じ上げてます。 始めてお会いしたのは、広島の厳島でダライラマが法話をされた際に、会場前にお寺の前で並んでいると、私と一緒に並ばれたのが密成さんでした。
『ボクは坊さん『』も読みました。 http://www.1101.com/bose/index.html も面白いですよ。

>私は、八十八のご朱印よりも、もっと大切なものを、遍路により、得たような気がします。
それはやはり、あの「道端」があったからだと、こう思っています。

私もその一人です。 話が長くなるので、詳しくは書きませんが、同期より昇進が遅れている私に、昇進だけが目的でなく、今は、今の立場でなければ出来ないことがあると教えていただき、仕事に前向きにがんばれる様になりました。  

これも、お大師様のお導きと、有り難く思っております。
ありがとう御座います(^人^)
ついこの前57番打ち終えたところですうれしい顔

本早速注文してみます(^人^)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

四国遍路 更新情報

四国遍路のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング