?去年、作品賞候補に挙がった『リトル・ミス・サンシャイン』でおにいちゃんを演じていたポール・ダノは今年も注目作"There Will Be Blood"に出演している。
実は去年の『リトル・ミス・サンシャイン』でも、「ノミネートされるべきだった」と一部で囁かれており、その分の評価も、今年、得られるかもしれない。
でも、やっぱり若すぎる。
演技賞の中では最もベテランが優遇されやすい部門なので、少し厳しいかもしれない。
■助演女優賞情報■
?6人の俳優がボブ・ディランを演じる"I'm Not There"では、ケイト・ブランシェットが最も高い評価を得ている。
助演女優賞では、最も有力な女優だが、主演で推されるとの噂が流れており、そうなるとノミネートすら危うい状態になってしまうかも。
この部門はすでに受賞済み。
◆作品賞
アメリカン・ギャングスター(リドリー・スコット監督)
つぐない "Atonement"(ジョー・ライト監督)
Eastern Promises(デヴィッド・クローネンバーグ監督)
The Great Debaters(デンゼル・ワシントン監督)
Michael Clayton(トニー・ギルロイ監督)
ノーカントリー(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督)
There Will Be Blood(ポール・トーマス・アンダーソン監督)
◆主演男優賞
ジョージ・クルーニー(Michael Clayton)
ダニエル・デイ=ルイス(There Will Be Blood)
ジェームズ・マカヴォイ(つぐない"Atonement")
ヴィゴ・モーテンセン(Eastern Promises)
デンゼル・ワシントン(アメリカン・ギャングスター)
◆作品賞
Across the Universe(ジュリー・テイモア監督)
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー"Charlie Wilson's War"(マイク・ニコルズ監督)
ヘアスプレー(アダム・シャンクマン監督)
Juno(ジェイソン・ライトマン監督)
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(ティム・バートン監督)
◆主演男優賞
ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
ライアン・ゴズリング(Lars and the Real Girl)
トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー"Charlie Wilson's War")
フィリップ・シーモア・ホフマン(The Savages)
ジョン・C・ライリー(Walk Hard: The Dewey Cox Story)
?“Away from Her”で素晴らしい演技を見せながら、公開時期が早すぎたため、ノミネート発表の頃には忘れられているのではないかと危惧されていたジュリー・クリスティのノミネートが、確実視されてきている。
『エディット・ピアフ』のマリオン・コティヤールに並んできそうな気配。
でも、受賞者だから、不利?
?“Lars and the Real Girl”という、ネットで見つけた人形と奇妙な関係を持つ孤独な青年を描いたコメディで、ライアン・ゴズリングが高い評価を得ている。
もともと、批評家から絶賛されていた上、ゴールデン・グローブ賞や俳優組合賞など、アカデミー賞に影響力のある賞にノミネートされた。
しかし、対象作はアカデミー賞好みの映画とは言えず、注目度が高い訳でもない。
しかも、彼は去年も26歳という若さでこの部門でノミネートされている。
20代の若い俳優が2年連続でノミネートされるだろうか?
◆主演女優賞
ケイト・ブランシェット(エリザベス:ゴールデン・エイジ)
★ジュリー・クリスティ(Away from Her)
ジョディ・フォスター(ブレイブ ワン)
アンジェリーナ・ジョリー(マイティ・ハート 愛と絆)
キーラ・ナイトレイ(つぐない)
<ミュージカル/コメディ部門>
◆作品賞
Across the Universe(ジュリー・テイモア監督)
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(マイク・ニコルズ監督)
ヘアスプレー(アダム・シャンクマン監督)
JUNO ジュノ(ジェイソン・ライトマン監督)
★スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(ティム・バートン監督)
◆主演男優賞
★ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
ライアン・ゴズリング(Lars and the Real Girl)
トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー)
フィリップ・シーモア・ホフマン(The Savages)
ジョン・C・ライリー(Walk Hard: The Dewey Cox Story)
?この部門での若手枠の争いは、ライアン・ゴズリング(Lars and the Real Girl)vs.ジェームズ・マカボイ(つぐない)かと思われていたが、
マカボイはおくれをとり、“Into the Wild”のエミール・ハーシュに席を奪われてしまったようだ。
つまり、若手枠は現在、ゴズリングvs.ハーシュ。
でも、マカボイもまだ死んではいない。
ゴズリングとハーシュの間で票が割れた時、マカボイ浮上してきそうな気配ありあり。
■助演女優賞■
俳優、ショーン・ペンがメガホンを取った“Into the Wild”に出演しているキャサリン・キーナーがノミネート圏内に。
もともと助演女優として活躍してきており、『カポーティ』等の作品からも、この部門からノミネートされている演技派。