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セルティックス魂(PRIDE)コミュのNBAプレイオフベスト8が激アツに! セルティックス対ウィザーズに大注目。 長澤壮太郎さんコラムより

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 プレイオフ1回戦の試合が5月1日の早朝(日本時間)に全て終わり、カンファレンス・セミファイナルに進出する東西8チームが出揃った。
 その中で話題性が高く、最も激しい戦いになると予想されるのが、東の首位ボストン・セルティックスと4位通過のワシントン・ウィザーズのシリーズだ。
 対戦の回数こそ少ないが、NBAに現存するチーム間の関係性から言えば、今一番“熱い”のは間違いない。この2チームは、とにかくお互いを嫌っている。
 現地の報道でも、「両チームの間にはバッド・ブラッド(悪い血/不仲の意)が流れている」と言われるほど、彼らは感情をむき出しにしてぶつかり合っている。
 レギュラーシーズン、両者の対戦は2勝2敗の引き分け。
 しかし、1年以上も前からの対戦で衝突を繰り返し、遺恨は深まるばかりである。
骨折、危険行為の退場、口論によるファール……。
 発端は、2016年1月16日の対戦でセルティックスのジェー・クラウダーがウィザーズ前HCと試合中に言い合いになり、テクニカルファールをもらった試合に遡る。その試合では、激しい攻防だけでなく、過激な“口撃”も互いに放ちあうまでの事態となった。
 その直後1月25日の対戦では、セルティックスのマーカス・スマートの肘がウィザーズのブラッドリー・ビールの鼻を捉え、ビールは鼻の骨折と脳震盪を起こした。
 そして、今シーズン11月9日の対戦で、相方ビールがやられたことへの報復だったのか、ウィザーズのジョン・ウォールがスマートに接触し、危険行為で退場。スマートも口論の際の発言でテクニカルファールをもらった。
 そして、決定的だったのが今年の1月11日だ。

ロッカールーム間に警察官を配備する緊張状態に。
 試合中にビールとスマートが接触し、ビールがテクニカルファールをもらう。
 バチバチやりながらも、無事に試合は終わったかのように思えた。しかしその直後、コート中央でウォールとクラウダーが向き合って激しく口論を始め、クラウダーがウォールの鼻を小突き、両チームでもみ合いになった。試合後、ロッカールームに向かう裏の廊下でも揉めごとは収まらず、ロッカールームの間の通路に急遽5人の警官が配置されるまでの事態になった。
 クラウダーはウィザーズに対し、「無理に強がってタフぶってる連中だ」とコメント。ウィザーズのウォールも「自分の領域を侵されたら手段を選ばない」と一歩も譲らない。
 さらに1月24日の対戦では、ウィザーズの選手全員が全身黒づくめの喪服スタイルで会場入りをし、セルティックスを葬るというメッセージを込めて挑発した。
 これらの経緯は全てレギュラーシーズンで起こったことであり、プレイオフでの因縁の歴史はまだない。プレイオフで彼らが最後に直接対決したのは1984年と33年も前である。
今シーズンの直接対決は2勝2敗の五分である。
 彼らがこの1年でここまで意識しあうようになったのは、お互いが似た者同士であるからとも言える。
 東地区を我がもの顔で牛耳っているのは、一目瞭然でクリーブランド・キャバリアーズである。キャバリアーズとその他のチームでは、歴然たる差があるのが現状だ。
 その団子状態から抜け出せる力を付けてきたのがセルティックスとウィザーズである。
 順位こそ1位と4位だが、セルティックスの53勝29敗に対してウィザーズは49勝33敗と大きな差もない。
 さらに昨年12月3日以降の勝敗はお互いに43勝21敗と全く同じであり、ディフェンスのランキングもセルティックス4位、ウィザーズ5位と並んでいる。冒頭でも触れたが今シーズンの直接対決は2勝2敗で五分だ。
 順位で見るより実力は拮抗しているのである。

共に強力なガード陣を備える両チーム。
 お互い強力なバックコート(ガード陣)を武器に爆発的な攻撃力を特徴としているところも似ている。
 セルティックスは得点源のアイザイア・トーマス、守備の要のエイブリー・ブラッドリー、ゲームメイクとフィジカルが強いスマートの3人がいる。
 一方、ウィザーズはリーグを代表するPGのウォール、天性のシューターであるビール、シーズン途中加入のガード、ブランドン・ジェニングスで立ち向かう。
 両チームともプレイオフの1戦目は、ガード陣の活躍で相手を負かしてきただけに、好対戦が期待できる。
エース・アイザイアの妹が交通事故で亡くなって……。
 そしてまた、それぞれのチームに鼻っ柱の強い用心棒的な存在もいる。セルティックスには、ウォールと揉めたクラウダーがいて、ウィザーズには、双子の暴れん坊、モリス兄弟の片方マーキフがいる。
 この2人は、チームのエースのためならどんな状況でも盾となって相手に向かっていく精神で闘う。
 この対戦がおもしろくならないわけがない。
 加えて、ひとつ述べておかなくてはいけないことがある。
 セルティックスのエース、アイザイア・トーマスの妹が4月15日に車の事故によって亡くなった。
 プレイオフ1戦目が始まる前日に起こってしまったこの悲劇で、アイザイアは悲しみの淵に沈んだ。セルティックスのメンバーは全員でエースを支え、HCのブラッド・スティーブンズも「必要であれば家族を優先するべき」とコメントをした。
 それでも彼は、翌日からのブルズとのシリーズに出場する決断をし、見事に戦い抜いた。
 6戦目で準決勝ラウンド進出を決めた直後、アイザイアは球団社長のエインジとアシスタントコーチのアレンと共に妹さんの葬儀が行われるタコマに飛行機で向かった。葬儀は土曜日29日に行われ、一行は翌日30日朝イチの飛行機でボストンに戻って午後1時のゲームに参加した。

スティーブンHC「人生にはもっと大切なことがある」
 妹さんは5月2日生まれだったため、本来ならこのシリーズ初戦のあと23歳の誕生日を迎えるはずだった。
 アイザイアと妹さんは幼少時から特に仲がよく、アイザイアの大学時代は、わざわざ試合の応援のために全米を横断して来るほどだったという。昨年夏に行われたアイザイアの挙式でも家族で喜びを分かち合ったばかりだっただけに、悲しみは深い。
 チームメートは「彼は生涯で一番辛い24時間をとんぼ返りで過ごさなければいけない。でも彼ならやれると信じている」とサポート。
 スティーブンズHCは「もちろん戻ってきて欲しい、そのためのサポートはする。でも精神的に難しいようだったら絶対に家族を優先するべきだし、戻る期限なんて設けない。彼が必要なだけ休んでいい。僕らの用事はバスケットのゲームに過ぎないし、人生にはもっと大切なことがある。状況が違ったら我々もチームで葬儀に参列していた」と発言した。
“絶対に譲れない戦い”の第1戦はセルティックスだが。
 様々な出来事を経て始まったこのシリーズ。
 初戦は、試合開始早々、ウィザーズの猛攻撃から始まり、前半に一時17点差に広げ、一気に逃げ切るかと思われた。しかしセルティックスが全員でアイザイアと共に戦い、3Pの嵐(プレイオフ球団記録の19本)で反撃し大逆転を演じた。
 前日まで葬儀に参列していたにもかかわらず、33得点9アシストを挙げチームを牽引したアイザイア。試合後のインタビューで、「僕が今、妹に出来ることはコートでプレイすることだけ」と言った彼の表情に笑顔はなかった。
 123−111でシリーズ初戦を制して1勝目を挙げたセルティックス。ただ、お互いに“譲れない戦い”は始まったばかりである。
 近年は、レブロン・ジェームズがライバルになりそうな選手を全員味方に付けてしまって、東地区ではライバル関係が希薄になっていた。それだけに、火花を散らしながら激しくぶつかり合うこの2チームの直接対決を1試合でも多く見たいところだ。

長澤壮太郎さんコラムより

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