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ほっとかない人は行動するコミュのほっとけないキャンペーン討論の夕べ [ report ]

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ほっとけない世界のまずしさ、の討論の夕べに行って参りました!
報告をみんなに書かねば、と思って書いて送信!したら消えてしまった。1から書き直しです・・・ 泣)

さて、報告レポート書かせていただきます。
このコミュのみなさんがどれくらい貧困について知っているかというのは、ひとそれぞれだと思うし、貧困って一言では括れないので、いろんな見方やいろんな知識のレベルがあることを前提に書きます。どうぞ、ひとつ、よろしく。

討論の夕べでは私も賛同団体の一人なので知り合いは多かったのですが、私は行く予定になってなくて、1個人として行ったので、会場にお客さんとして入り、「なるほどなー」と思いました。

まず、お客さんがかなり若いです!
20代前半がほとんど!大学生が多いですね。債務や国際協力のことを大学の授業で勉強している人がほとんどみたいでしたが、中には、有名人がしているのを見て、もっと知りたい!と思ってきました、という人もちらほらいたり、ネットでたまたま見つけてきてみましたという人もいて、そんな人たちが積極的に質疑応答していたのが面白かったです。こういうNGOのシンポジウムは全共闘世代みたいな人が多くなるのが今までの通例ですが、最近は大学生が多く、そして今回のはむしろ大学生しかいないくらいの関心の集まり方でした。

次にパネリストたちの顔ぶれ。このキャンペーンの政策部門などの推進NGOは次の5つ。アフリカ日本協議会(AJF)、日本ボランティアセンター(JVC)、オックスファム・ジャパン、オルタモンド、CSOネットワーク。みんな根っからの現地支援活動の現場叩き上げ、政策提言のプロみたいな人たちが揃っていて、人材的にはとっても優秀だと思います。ただ、企業とかと違うので、優秀そうには見えないのですが・・・・笑 (いいスーツとか着ませんからね、アロハとか着てますからね・・・笑)その5団体以外にも30団体が賛同していますが、その5団体が今回の討論の夕べを行いました。

今回の討論の夕べでは、G8が焦点にあたりました。
G8サミットがどうしてこのキャンペーンでこんなにも取り上げられていたか、知っていますか? 実は、今回のG8では「アフリカの貧困を先進国が集まってどうにかすることを決める」というのと、「世界の気候変動(地球温暖化など)に対して京都議定書その他の約束が守られているか確認する」という2点が大きな争点だったからです。

現地イギリスのグレンイーグルスに日本からのスポークスマンとして乗り込んだのは、オックスファムの山田太雲氏、それから、AJFの林達雄氏。山田は政策提言を行う担当で、現地の新聞記者の特派員たちや外務省職員と接触して、プレスリリースを発表したり、記者会見に行ったり、地元のキャンペーンの状態を観察してきたりしていました。また林はもともと感染症の研究/支援活動を行っていて、HIV/AIDSがアフリカで驚異的に広がっている実情と「貧困」の切っても切れない関係を訴え、またそれが今回のG8によって感染症患者によいものになるかどうか政策面での分析に行った、というものだそうです。この二人はパネリストとして報告をしました。

また、もう二人のパネリスト。一人は稲葉雅紀氏(AJF)。今回決まった決議がどんな形でアフリカの人々に資するものになるのか、などを分析結果を報告していました。
また、もう一人は内山隆氏(CHANCE! Pono2)。この人はアクションを考えだすアイデアパーソン。彼は今までも多くのNGOアクションを考えてきています。今までに「100万人のキャンドルナイト」や「人文字で日比谷公園でハングルを書く」、「pono2という地雷除去を買う運動」。ウェブを使って日本人も動けるはずだ、というアクションの方向性を一緒に考える討論をしました。

最初に、各国で流れている(日本版ではない)CMを放映。
面白かったのはイギリスのCMでした。(どこかネットでみられないかなあ、と思うのですが・・・)

とあるアフリカの国。あるスラム街に住む子供たちの日常が始まる。彼らは朝早く起きて、ゴミを拾ってそれを売り、ほったて小屋で10人くらいで住んでいて、道に物乞いに行ったりしている。みんな家に帰ってきて家族全員が集まると、その日各自が集めてきたお金を汚い缶に入れて、それを持って一番年齢が上のお姉さんが、「さあ、行くわよ」と外に出る。ほったて小屋の扉をあけると、いきなりそこはイギリス、ロンドン。
彼らはイギリスの住宅街を歩いて、家の玄関をピンポーンと押す。すると、イギリス人の夫婦が出てきて、なんだい?アフリカの国の家族は、イギリス人の夫婦に缶から1つのコインを出して、渡す。
「え、なんなの?いらないわよ」と言う夫婦を尻目に、アフリカの家族は次の家へと回っていく。

これがCMの内容でした。
つまり、アフリカは日々苦労して集めているお金を、イギリスなどに債務返済で返している。しかも、イギリスの夫婦はそうやってアフリカが苦しみながら自分たちにお金を返していることを知らない。そういう現実をリアルに描いたCMでした。
確かに債務返済されても私たちの生活の中では計算すると1500円返してもらうだけにすぎない、ということです。でもその1500円の債務返済は、貧困国の学校建設や病院などの福祉サービスを犠牲にして、捻出されているのだそうです。
なんか、そんなお金に固執したくないよ、、、と言いたい・・・

そんなCMをみた後、パネリストたちが話しました。

そこで全部ははなせないので・・・
一部分だけかきます。しかも私が個人的に印象に残っているような感想ばかりですけれど・・・

まず、G8で決まった内容ですね。
今回小泉さんは100億ドルを新しく出しますよ、と約束しました。
でも、NGOのみんなは懐疑的。
なぜなら、こういう噂が出回っているからです。
「その100億ドルっていうのはイラクの債務帳消し70億ドル分と、アフリカの一番ひどく債務に苦しんでいる貧困国の債務帳消し40億ドル分を含めて言っているんじゃないか・・・」
この上の二つは、実は今年の前半期に既に決まっていた約束だったらしいのです。その約束をもう一度繰り返しているだけにすぎないいかもしれない・・・しかも、もっともらしく。まるで「ぼくたちは責任果たしましたよ、とりあえずもっとお金だしたでしょ」という感じ。しかも、そのお金は「あたらしく出した」のではなくて、「返さなくていいよ」と言っただけ、となるのかもしれない。(だとすると約束が違う)
各紙の報道を見る限り、そういう可能性も否定できないので、十分注意して、今後その約束をどう果たすのか見ていかなければならないらしいのです。これは、完全に私たちが見守る責任だ、と感じました。

次に、アフリカの国のお金の問題ですが、お金あげればそれでいいわけじゃないんですね。お金をあげることで誰が一番私腹を肥やしてしまうかと言うと、実は現地でダム建設や石油開発をしている先進国の私企業だったり、開発コンサルタントとして入っている先進国のコンサル会社だったり、現地の独裁者だったりするそうです。1ドル以下での生活をしているのが12億人いると言われていますが、本当に1ドル以下で生活をしている人々の病院や学校を作ったり、家をたてたり、公共施設を整えたりするのに使われるお金は、「貸してあげるよ」と言って渡されたお金の40%にしかすぎないのだそうで、他はどこかへ消えてしまうのが現状だそうです。

なのにも関わらず、援助増額だけすればいいと思っているG8の首脳たち。実際、イギリスのメディアもそこをかなり叩き、ブレア首相が偽善的な改善しか行っていない、とG8後に批判していました。
今回のほっとけないキャンペーンのNGOたちも、「ODAの増額ももちろんだけど、その内訳や質もきちんとチェックして、根本的な状況の改善を」とさんざん政策提言をしてきていますが、あまり聞き入れられず、今回のG8は一歩進んだけれど、期待通りの一歩ではなかった、という評価でした。

あと、他にも印象に残ったのは、イギリスのメディアと市民の動きがあまりにも日本の状況と違っていて、非常に面白かったという山田の報告。

なんでも、G8のことやアフリカの貧困のことを連日テレビや新聞で報道しているので、知らない人はいないし、みんな「Make Poverty History」というバナーの入った白い布を家の窓に貼ったりして、なんらかのアクションや意思表示をしていたそうです。

エジンバラの人口は50万人なのに対して、7月頭に行われたMake Poverty Historyのイベント/アクションには、なんと25万人が参加。もちろん他の都市や他の国からも駆けつけています。
それからLive8という有名人によるコンサートも行われましたが、その報道でも10ページ以上新聞が割いて報道していて、内容は、ただのチャリティコンサートを「よかったですねえ」と書いているのではなく、G8で決まった政策などと結びつけて報道している。つまり、アクションがちゃんと政策に結びついていってるし、音楽も政策に結びついていってる。そういう非常に熟成した形を見せつけられた・・・と言っていました。

あと頼もしいアクションのプレゼンもありました。
現在は、やっぱりブログが一番話題になっている場所みたいですね。「ほっとけない学生プロジェクト」というプロジェクトが立ち上がっているようで、かれらは8月中にホワイトバンドワゴンというのを作って、日本各地の大学や学生たちの場に出向いて、貧困のことを話しにいったり、写真をみんなでとる、というアイデアを持っているそうです。

最後に、林達夫氏が言っていたこと。
英国のメディアに比べて、日本のメディアがあまりにも報道が稚拙になっていることに驚いた。特に、テロがあったことでエジンバラにいた特派員たちはすべて編集デスクの指示でロンドンに戻らねばならず、重要なG8の会議のことはなおざりになっていたし、報道のされ方は「テロ」のことばかりで、当初の議題であった「貧困」については申し訳程度に触れるばかり。これにはがっかりしたし、英国のメディアはテロがあろうと冷静で、G8についてきちんとブレアに質問をぶつけ、きちんと評価していた。
でも、こうなってしまったのは、日本の国民が欲しいと思う情報を編集デスクが選んでいるからであって、彼らのせいではない。つまり、日本の国民が「私たちも貧困について知りたいんだ」と新聞社に言ったり、テレビに言ったりしたことが今までないから、編集デスクたちは「テロの方が国民は興味あるでしょう」という推測で情報を選んでいるのかもしれないですね・・・、と。

そんなことを話していました。
ここからもらったアクションのアイデアとしては、こんなことが有ります。別に外に出たりしなくてもできることなんです。
メディアに手紙を出したり、メールを出したりすること。
それで、「なんで貧困についてもっと報道しないの?なんで小泉さんの100億円についてもっと教えてくれないの?」とみんなで投稿したりメールをだしたりしまくること。
そうすることで、もしかしたらメディアの意識がかわるかもなあ、って思います。
だって、今日本のテレビつけても、貧困のことやっている番組って、アフリカゼロ年(NHK)しかないでしょう?しかも時折やっている程度・・・。あれじゃあ、興味もわかないわけです。


他にも、当日来ていた大学生その他、は「自分たちもアクションしたいんですが、どんなアクションしていますか?」と質問をぶつけ、ああ、何かしたい人沢山いるんだなーやっぱり!と思いました。

ますますこのコミュ、大切です。
必ず、実を結ぶようにしましょうね!

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