厚生労働省による特定健康診断と特定保険指導の義務化実施が2008年4月1日から開始される。
対象となるのは、健康保険組合や国民健康保険など、すべての40歳以上74歳以下の保険者。自営業者や専業主婦、被保険者の被扶養者も対象。
●特定健康診断の流れ
特定健診は次のような項目に従って各種データが取得され、カテゴリー分けされる。質問票に必要事項を記入し、身体検査や血圧、血液、検尿検査を実施。その後、
■ステップ1
・腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上ならステップ3の(1)へ
・腹囲が上記未満でもBMI値(ボディマス値、体格値)が25以上ならステップ3の(2)へ
（既にここで多くのガチムチが引っかかることになるであろう）
■ステップ2(ステップ1で該当した場合にチェック)
?血糖値が一定値以上の場合
?脂質値、コレステロール値が基準外の場合
?血圧が一定値より高い場合
?喫煙歴がある場合(?〜?のうち一つでも該当していた場合にのみカウント)
（世の中の流れと逆らい、太ることを「美徳」としていたガチムチは、全項目に引っかかる可能性が大いにあり、際限なく膨らんだ体と引き換えに抱え込むリスクの大きさが分かるであろう）
■ステップ3(ステップ1で該当した人がステップ2でのチェック数を数えた上で)
・ステップ1で(1)の場合
……ステップ2でのチェックが2個以上は「積極的支援レベル」
〃 1個の場合は「動機付け支援レベル」
〃 0個の場合は「情報提供レベル」
・ステップ1で(2)の場合
……ステップ2でのチェックが3個以上は「積極的支援レベル」
〃 1個か2個の場合は「動機付け支援レベル」
〃 0個の場合は「情報提供レベル」
（約4割のガチムチ又はそれ以上の体型が、「積極的支援レベル」に該当すると予想される）
※例:男性で腹囲80センチ・BMI=27、血糖値に問題あり、喫煙歴ナシの場合、「動機付け支援レベル」となる。
要はステップ1における「腹囲」やBMI値が大きく関わってくることになる。
なお他の病気で服薬中の人は、今回決定した特定保険指導の対象からは除外される。療養内容に差しさわりがあるかもしれないからである。
●スパルタ式対メタボ特訓!？
具体的な指導内容だが、「情報提供レベル」は単純に各種資料が配布されるだけに留まる。
問題なのは「積極的支援レベル」と「動機付け支援レベル」。
■動機付け支援レベル
・個人面談かグループ講習会の実施
・六か月後に電話か電子メールで成果の確認
■積極的支援レベル
・個人面談かグループ講習会の実施
・個別、グループ、電話、電子メールなど多彩な方法で支援が行われる
・生活習慣の再見直しや行動計画の立案、確認、必要ならば支援
・改善のために取り組んでいる行動の実践状況の確認と再検討
・モチベーション維持のための賞賛や励まし
・これらのサポートを詳細にポイント化し、累計ポイントを一定数超えるまで「支援」
・六か月後に身体や生活習慣に変化が見られたか確認
などの支援を受けることができる。
「支援」と書くと響きは良いが、裏を返せば今まで『肥満症』であることを決して認めようとしなかった中高年ガチムチ体型の主張が、厚生労働省の厳しい「指導」によってもろくも打ち砕かれる瞬間でもある。
増え続ける医療費を抑制するために国家がみなさんの健康保険料/税金（血税）を投入しての「支援（指導）」であることを忘れないでおきたい。暢気に「ガチムチ」などと自らのだらしない体型を書けなくなることを覚えておきたい。
特に「積極的支援レベル」では、「10分間個別支援を受けると20ポイント」・「行動計画票の実施確認と励ましや賞賛を受けると10ポイント」という形で詳細にポイントが割り振られ、最低限のポイント数を取得するよう支援が行われる形となる。「イケデブ」なとという言葉は、半ばスパルタ方式の「支援（指導）」によって完全に打ち砕かれることであろう。
本来ならば、このような「強制的支援（指導）」を行う前に自主的に適正体重への体重コントロールを行うべきであったのだが、肥満化することに何の躊躇いも持たず、それどころか内臓脂肪が目立つ体型を「恰幅がある・男らしい」などと肯定的に見る風潮が30代以上の男性（特にゲイ）に広まったしまったことが大きな過ちの発端であろう。
日本人は白人に比べ軽度の肥満で代謝異常を起すことが分かっているのだ。
画像は広告会社のDDB Colombiaによって作成されたコレステロールの取りすぎを警告する広告。優しいお父さん、実はメタボリックゾンビ？！
わが国のゲイの間に驚異的なスピードで増え続けるメタボリック体型と死は、紙一重であるのだ。
対象となるのは、健康保険組合や国民健康保険など、すべての40歳以上74歳以下の保険者。自営業者や専業主婦、被保険者の被扶養者も対象。
●特定健康診断の流れ
特定健診は次のような項目に従って各種データが取得され、カテゴリー分けされる。質問票に必要事項を記入し、身体検査や血圧、血液、検尿検査を実施。その後、
■ステップ1
・腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上ならステップ3の(1)へ
・腹囲が上記未満でもBMI値(ボディマス値、体格値)が25以上ならステップ3の(2)へ
（既にここで多くのガチムチが引っかかることになるであろう）
■ステップ2(ステップ1で該当した場合にチェック)
?血糖値が一定値以上の場合
?脂質値、コレステロール値が基準外の場合
?血圧が一定値より高い場合
?喫煙歴がある場合(?〜?のうち一つでも該当していた場合にのみカウント)
（世の中の流れと逆らい、太ることを「美徳」としていたガチムチは、全項目に引っかかる可能性が大いにあり、際限なく膨らんだ体と引き換えに抱え込むリスクの大きさが分かるであろう）
■ステップ3(ステップ1で該当した人がステップ2でのチェック数を数えた上で)
・ステップ1で(1)の場合
……ステップ2でのチェックが2個以上は「積極的支援レベル」
〃 1個の場合は「動機付け支援レベル」
〃 0個の場合は「情報提供レベル」
・ステップ1で(2)の場合
……ステップ2でのチェックが3個以上は「積極的支援レベル」
〃 1個か2個の場合は「動機付け支援レベル」
〃 0個の場合は「情報提供レベル」
（約4割のガチムチ又はそれ以上の体型が、「積極的支援レベル」に該当すると予想される）
※例:男性で腹囲80センチ・BMI=27、血糖値に問題あり、喫煙歴ナシの場合、「動機付け支援レベル」となる。
要はステップ1における「腹囲」やBMI値が大きく関わってくることになる。
なお他の病気で服薬中の人は、今回決定した特定保険指導の対象からは除外される。療養内容に差しさわりがあるかもしれないからである。
●スパルタ式対メタボ特訓!？
具体的な指導内容だが、「情報提供レベル」は単純に各種資料が配布されるだけに留まる。
問題なのは「積極的支援レベル」と「動機付け支援レベル」。
■動機付け支援レベル
・個人面談かグループ講習会の実施
・六か月後に電話か電子メールで成果の確認
■積極的支援レベル
・個人面談かグループ講習会の実施
・個別、グループ、電話、電子メールなど多彩な方法で支援が行われる
・生活習慣の再見直しや行動計画の立案、確認、必要ならば支援
・改善のために取り組んでいる行動の実践状況の確認と再検討
・モチベーション維持のための賞賛や励まし
・これらのサポートを詳細にポイント化し、累計ポイントを一定数超えるまで「支援」
・六か月後に身体や生活習慣に変化が見られたか確認
などの支援を受けることができる。
「支援」と書くと響きは良いが、裏を返せば今まで『肥満症』であることを決して認めようとしなかった中高年ガチムチ体型の主張が、厚生労働省の厳しい「指導」によってもろくも打ち砕かれる瞬間でもある。
増え続ける医療費を抑制するために国家がみなさんの健康保険料/税金（血税）を投入しての「支援（指導）」であることを忘れないでおきたい。暢気に「ガチムチ」などと自らのだらしない体型を書けなくなることを覚えておきたい。
特に「積極的支援レベル」では、「10分間個別支援を受けると20ポイント」・「行動計画票の実施確認と励ましや賞賛を受けると10ポイント」という形で詳細にポイントが割り振られ、最低限のポイント数を取得するよう支援が行われる形となる。「イケデブ」なとという言葉は、半ばスパルタ方式の「支援（指導）」によって完全に打ち砕かれることであろう。
本来ならば、このような「強制的支援（指導）」を行う前に自主的に適正体重への体重コントロールを行うべきであったのだが、肥満化することに何の躊躇いも持たず、それどころか内臓脂肪が目立つ体型を「恰幅がある・男らしい」などと肯定的に見る風潮が30代以上の男性（特にゲイ）に広まったしまったことが大きな過ちの発端であろう。
日本人は白人に比べ軽度の肥満で代謝異常を起すことが分かっているのだ。
画像は広告会社のDDB Colombiaによって作成されたコレステロールの取りすぎを警告する広告。優しいお父さん、実はメタボリックゾンビ？！
わが国のゲイの間に驚異的なスピードで増え続けるメタボリック体型と死は、紙一重であるのだ。
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