ご無沙汰しております。毎度、しばやんさんから投稿の声かけをいただいていたにもかかわらず、全然応答できずに申し訳ありませんでした。
宮崎県諸塚を中心に日本の山村を社会学的に研究しているのですが、社会学の山村研究は蓄積が浅くて、柳田国男編『山村生活の研究』の諸氏(特に鈴木常三)、千葉徳爾、宮本常一、佐々木高明、野本寛一、安室知氏に学んでおります。当面は「日本の山村がいかなる社会か？」という問いに、人間関係・社会関係の分析から理解を深めていくことが目的で、「複合生業社会の動態的把握」に取り組んでいる最中です。
フィールドワークから聞き取りと参与観察と史資料収集を行っていまして、民間伝承と客観データの双方を折り合わせる努力を行っております。
諸塚村はタイやネパールの山村と国際交流を行っております。その理由は行政的な関係性とは違い、住民の個別的経験とネットワークの広がりに基づくもので、「草の根」と位置づけられるでしょう。日本の山村社会を考えるとき、世界社会との関係性を視野に収めていくことも現代的な研究課題と思います。
世界社会との関係というといくつかの切り口があると思いますので、参考までに列挙します。
�〔声４�グローバリゼーション下の山村生業の変容と価格変動
�∪鏝紊離哀蹇璽丱螢次璽轡腑鵑藩椹宗μ攤燹δ蚤�の低迷
�Ｆ�本経済と山村社会の変動に伴う、東南アジア熱帯雨林の過剰伐採など、途上国への影響
�し从囘�関係とは異なる、国境を越えた人間関係・社会関係の展開
特に�い砲弔い討禄斗廚糞掴世隼廚い泙后�
日本の村落関係に基づいて考えると、他の国の人々が国境を越えて関係を取り持つときと異なる点の一つに、「村」という単位の関わりの重視が挙げられると思います。
日本の場合は国際交流活動を行うときに、友人や親族や職場や市民団体とは異なり、「村」として国際交流を展開しようとする。
山村という社会は実は、稲作農村社会と比べて非常に開放性と移動性にとむ社会であったと考えていますので、中山間地域問題も見据え、山村の基層構造としての「移動性」など、世界に視野を広げた現代的現象を踏まえて議論できれば幸いに思います。
宮崎県諸塚を中心に日本の山村を社会学的に研究しているのですが、社会学の山村研究は蓄積が浅くて、柳田国男編『山村生活の研究』の諸氏(特に鈴木常三)、千葉徳爾、宮本常一、佐々木高明、野本寛一、安室知氏に学んでおります。当面は「日本の山村がいかなる社会か？」という問いに、人間関係・社会関係の分析から理解を深めていくことが目的で、「複合生業社会の動態的把握」に取り組んでいる最中です。
フィールドワークから聞き取りと参与観察と史資料収集を行っていまして、民間伝承と客観データの双方を折り合わせる努力を行っております。
諸塚村はタイやネパールの山村と国際交流を行っております。その理由は行政的な関係性とは違い、住民の個別的経験とネットワークの広がりに基づくもので、「草の根」と位置づけられるでしょう。日本の山村社会を考えるとき、世界社会との関係性を視野に収めていくことも現代的な研究課題と思います。
世界社会との関係というといくつかの切り口があると思いますので、参考までに列挙します。
�〔声４�グローバリゼーション下の山村生業の変容と価格変動
�∪鏝紊離哀蹇璽丱螢次璽轡腑鵑藩椹宗μ攤燹δ蚤�の低迷
�Ｆ�本経済と山村社会の変動に伴う、東南アジア熱帯雨林の過剰伐採など、途上国への影響
�し从囘�関係とは異なる、国境を越えた人間関係・社会関係の展開
特に�い砲弔い討禄斗廚糞掴世隼廚い泙后�
日本の村落関係に基づいて考えると、他の国の人々が国境を越えて関係を取り持つときと異なる点の一つに、「村」という単位の関わりの重視が挙げられると思います。
日本の場合は国際交流活動を行うときに、友人や親族や職場や市民団体とは異なり、「村」として国際交流を展開しようとする。
山村という社会は実は、稲作農村社会と比べて非常に開放性と移動性にとむ社会であったと考えていますので、中山間地域問題も見据え、山村の基層構造としての「移動性」など、世界に視野を広げた現代的現象を踏まえて議論できれば幸いに思います。
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コメント(4)
field researcherさん、こんにちは！
ご無沙汰しております。しばやん＠愛知です。
せっかく書き込みいただいたのですがお返事が遅れてしまって申し訳ありませんでした。
非常に重要な論点でぜひシェアさせていただきたいのですが、ちょっとご相談です。
実は、フェイスブックに加入してから、私自身、主な活動場所がそちらになっておりまして、このこみゅとは、まったく別に公開グループを作って、そちらを頻繁にアップデートしています。
クロスロード・オブ・ハッピネスと申しまして、ここからリンクを貼ることができないのですが、もしフェイスブックをやっていましたら、そちらにもご参加いただけませんでしょうか。
よろしくご検討ください。
ご連絡をお待ちしております。
ご無沙汰しております。しばやん＠愛知です。
せっかく書き込みいただいたのですがお返事が遅れてしまって申し訳ありませんでした。
非常に重要な論点でぜひシェアさせていただきたいのですが、ちょっとご相談です。
実は、フェイスブックに加入してから、私自身、主な活動場所がそちらになっておりまして、このこみゅとは、まったく別に公開グループを作って、そちらを頻繁にアップデートしています。
クロスロード・オブ・ハッピネスと申しまして、ここからリンクを貼ることができないのですが、もしフェイスブックをやっていましたら、そちらにもご参加いただけませんでしょうか。
よろしくご検討ください。
ご連絡をお待ちしております。
名前変えました。このトピックを立てた者です。
かなり昔の話になってしまいましたね。最近、自分が発想してた視点と全く違うので、自分を振り返れて面白かったです。
「複合生業社会の動態」は、それこそが山村なので、「山村の動態」と自分で批判しておきます。
また、この３年で、山村論ではなくとも有用な山村研究が社会学に沢山あることを知り、「山村の社会学」として「研究小史」をまとめる必要を実感するようになりました。鈴木栄太郎、服部治則、福武直など。
とはいえ、民俗学や歴史学、地理学、林政学が山村研究の中心に変わりはなさそうです。
1〜4は、あらためて、もう一度注目しておくべきかと思い直したので、やはり面白い論点の気がします。
特に、3と4は、私自身が再度自覚して考えようと思います。
山村の基層構造に移動があるというのは、今も考えていますが、最近はもう少しオブラートな考え方になってます。ですが、このぐらい大胆な問いも、世界の山間地域にまで視点を広げれば必要と思ったりしました。
今後もよろしくお願いします。
かなり昔の話になってしまいましたね。最近、自分が発想してた視点と全く違うので、自分を振り返れて面白かったです。
「複合生業社会の動態」は、それこそが山村なので、「山村の動態」と自分で批判しておきます。
また、この３年で、山村論ではなくとも有用な山村研究が社会学に沢山あることを知り、「山村の社会学」として「研究小史」をまとめる必要を実感するようになりました。鈴木栄太郎、服部治則、福武直など。
とはいえ、民俗学や歴史学、地理学、林政学が山村研究の中心に変わりはなさそうです。
1〜4は、あらためて、もう一度注目しておくべきかと思い直したので、やはり面白い論点の気がします。
特に、3と4は、私自身が再度自覚して考えようと思います。
山村の基層構造に移動があるというのは、今も考えていますが、最近はもう少しオブラートな考え方になってます。ですが、このぐらい大胆な問いも、世界の山間地域にまで視点を広げれば必要と思ったりしました。
今後もよろしくお願いします。
socio env rurさん
こんばんは。
こちらの記事をアップデートしていただきありがとうございます。
もうmixiでお知り合いになって10年近くになるんですね。ようやくといいますか、たまたま東京にいったときに、1月の末におあいすることができて、わたしも感激ひとしおでした。
かなり研究も進められているようで、そのご経験をこちらのコミュでもシェアしていただけるとのことで大変ありがたく思っております。
このトピックの使い方は、トピをたてた人が勝手に自分の論を自分のメモ代わりにアップしていくという使い方と、記事について質問やツッコミがはいったときに、そのコメントに対応していくというやり方があります。
思えば、私は、以前、基本的には前者のやり方で、自分のペースで勝手に情報をシェアしていました。
当然、インタラクティブに議論が盛り上がれば、それに越したことはないのですが、自分の覚えといいましょうか、自説の発表の場ととらえていただくのもありだと思います。
このミクシィのコミュがフェイスブックなどと違うところは、記事が古い順に集積しやすいという強みがあります。
ぜひ、じぶんなりのまとめの場としても活用してください。
わたしもできるだけ、ツッコミをいれますが、あまり期待しないでね。
ではでは＾＾？
こんばんは。
こちらの記事をアップデートしていただきありがとうございます。
もうmixiでお知り合いになって10年近くになるんですね。ようやくといいますか、たまたま東京にいったときに、1月の末におあいすることができて、わたしも感激ひとしおでした。
かなり研究も進められているようで、そのご経験をこちらのコミュでもシェアしていただけるとのことで大変ありがたく思っております。
このトピックの使い方は、トピをたてた人が勝手に自分の論を自分のメモ代わりにアップしていくという使い方と、記事について質問やツッコミがはいったときに、そのコメントに対応していくというやり方があります。
思えば、私は、以前、基本的には前者のやり方で、自分のペースで勝手に情報をシェアしていました。
当然、インタラクティブに議論が盛り上がれば、それに越したことはないのですが、自分の覚えといいましょうか、自説の発表の場ととらえていただくのもありだと思います。
このミクシィのコミュがフェイスブックなどと違うところは、記事が古い順に集積しやすいという強みがあります。
ぜひ、じぶんなりのまとめの場としても活用してください。
わたしもできるだけ、ツッコミをいれますが、あまり期待しないでね。
ではでは＾＾？
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