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タンポポコーヒーネット支部コミュのギルドナイトレイピア 4

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第四話 〜猪突猛進!ドスファンゴvs兄妹ハンター!〜

ポッケ村に程近い雪山、ここには強力な牙獣種の
ドドブランゴなどがいるとされているが、
いまは確認されていない。



ハリーと妹のモモは、ホットドリンクを手にして、
猪のモンスターの親分である「ドスファンゴ」を
狩りにきていた。


下級の竜のイャンクックよりも易しいモンスターだが、
とにかく突進ばかりしてくるので、

体力が問われる。


おまけに、ブランゴという白い猿のモンスターと
ファンゴがいるときがあるため、

初心者にはけっこうきついとされる。



ハリーは、実際の狩りは厳しいことを妹のモモに教え、
村で大人しくしていて欲しかったのだ。


いくら試験を軽く通ったとはいえ、やっぱり、
妹を狩場に出したくはないのだ。

ハリー(これでファンゴにやられれば、諦めるだろう)
モモ (兄さんったら、きっと難しいクエストを選んで、
    私を諦めさそうとしてるのね・・・でもやってみせる!)


二人はお互いを横目でチラリと見る。

ハリー「言っとくが、ドスファンゴは下級モンスターだが、
    ギルドカード取得の試験とはワケが違う。
    気を抜いたらすぐにやられるぞ」

モモ 「わかってますよ!それに、危なくなったら兄さんが
    カバーしてくれたらいいじゃないですか♪
    チームで狩りをする時は、チームワークが大切だって、
    ペーパーテストにも書いてましたし」

ハリー(くそっ!流石俺の妹だ!何を言っても返してきやがる!
    く・・・気持ちは嬉しいが、ほんとにこれから
    妹を命の危険にさらさねばならないというのか・・・)


ハリーはそう思い、気づかずにモモを見つめる。

モモ 「な、なにをそんなに見てるんですか!?
    やっぱり、装備が頼りなかったですか!?」

モモがその視線に気づき、頬が紅潮する。

内心、心配してくれてるのがわかったモモは
力強い眼差しでハリーに答える。






その時だった、モモは背に違和感を感じた。


フゴフゴ・・・鼻息が荒い。

なにやら背中を押された感じ・・・



ハリー「・・・・ん?」
モモ 「えっ・・・?」


フゴフゴ・・・
ザシュザシュと地を蹴る音。


二本長い牙・・・ツンツンの剛毛・・・
普通のファンゴとは違う、親分たる白い毛。


ハリー、モモ「ファン、ゴぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!???」




二人は慌てて散開すると、
ちょうどそこにドスファンゴが走りぬける。


モモ 「び、びっくりしたぁぁ(泣)」
ハリー「油断するな!ターンしてくるぞ!!」



ドスファンゴは普通のファンゴ達と違って頭がいいため、
ある程度進めば、減速してUターンしてくるのだ。



ハリーの言う通りに、ドスファンゴはすぐに止まって
また突進してくる。


ハリーの方へと突進するものの、それなりに慣れているので、
ハリーは難なく避ける。



しかし、次にモモに突進すると、始めてのモモは動きに
無駄があり、必死に回避する。

これを見たドスファンゴは、モモばかりに
これでもかとばかりに突進する。

ハリーは攻撃しようとするのだが、
迂闊に近づくと重いハンマーでは
攻撃が間に合わないので、
様子を見ていた。




ハリーもさすがにマズイかと思い始めた頃だった。

モモは息が上がっているものの、
先ほどよりは慣れた様子だった。


正直言って、かなり早いペースで見切ってきている。

そして、ドスファンゴが地を蹴り、
勢い良く突進した時だった。


モモは横方へ、回転しつつ飛び、
振り向き様に剣を抜いて斬りつけたのだ。


惜しくも硬い部分である牙に当たったが、
突然の反撃にドスファンゴも少し躊躇した様子だった。


モモ 「えへへ、やっと攻撃できたよ・・・でも、
    やっとわかってきた。」

モモは今度は自分から攻めにでて、
ドスファンゴの足を斬る。

剛毛で覆われているとはいえ、鋭いハンターカリンガ改の
前には大した差はなく、傷口から鮮血が散る。



ハリーもやった と感激していたが、
そういう場合でもなくなってしまった。



なぜなら、ドスファンゴの鼻息が逸そう荒くなり、
高い体温のためか、白い息が鼻からフゴフゴとでている。

これは、どんなモンスターでも似たようなものが見られる。

そう、簡単にいえば、逆鱗に触れてしまったのだ。


ハリー「怒ったぞ!気をつけろ!さっきよりも早・・・
    うおぉぉぉい!!!」

言いかけたところをドスファンゴが突進し、
ハリーは横っ飛びで避ける。

モモ 「兄さん大丈夫!?」
ハリー「バカっ!!ファンゴから目を離すな!!」

モモ 「えっ・・・!?」


モモが気づいたとき、ドスファンゴはすぐそこまで来ていた。

モモ 「ああぁぁぁ!!」

モモは咄嗟に両手で盾を構えたが、
相手は猪のモンスター。


物理的に大きさでもパワーでもモモは負けているため、
ガードしきれずに押しきられる。

体をひねって、なんとか下敷きは逃れたが、
大きな衝撃が、痛みになって体中にこだまする。


始めて受ける、魔物狩り{モンスターハンター}としての
痛み・試練・衝撃。


モモは雪の大地に転がり、何とか立ち上がる。

幸い、鎧のおかげで骨などの負傷はなかったようだった。
地面が雪だったのもある。


モモは、少しできるからといって、モンスターを
甘く見ていたのに、たったいま気づいた。


しっかり構え直し、ドスファンゴを睨む。


ハリーも、モモが狩人としての大切なことに気づいたのだと
感じて、自分も応戦することを決意する。

(やっぱり、モモは言い出すと聞かないな)

ハリーは思うと、ハンマーを腰のベルトから取り外し、
構えた。

(これから、兄としてすべきことは、大事な妹を守ることだ!)

ハリーは走り出す。


ドスファンゴがターンして、負傷したモモを狙う。

モモは避けると、そこにはハリーの姿が。


ハリーは正面から思い切りドスファンゴの顔面を殴打する。
硬質のクリスタルを使ったクリスタルロックは
ファンゴの突進を止めるほどの威力だった。


モモは、言葉を交わさずにハリーに応える。


俊敏な動きでドスファンゴの胴を連続で斬り付ける。

ちょうどひるんだところを、タイミングよく
ハリーが縦にハンマーを振り下ろす。

1、2度の振り下ろしから、
勢い良く回転して振り上げる。


ドスファンゴの顎をカチあげると、
脳震盪でドスファンゴは横に倒れてもがきはじめる。


とどめといわんばかりに、二人は連続攻撃をすると、
ついにドスファンゴは絶命した。



モモ 「はーっ・・・た、大変でしたぁ・・・」
モモはぺたんと地面に座り込む。

火照った体に、雪がひんやりと冷たい。


そこへ、ハリーが寄ってくる。
そして・・・

ハリー「よく頑張ったな。正直、コレで諦めさせたかったんだが。
    お前の決意は固かったみたいだな。」

ハリーは、モモのヘルムを取って、頭を撫でる。

また、モモは火照った気がした。


モモは笑顔でピースする。


その時、また一つ、狩人の兄妹が誕生したのであった。







雪山から帰った二人は、村長に会った。

村長 「ハリー、どうやらその様子だと、思惑は失敗らしいの?」

ハリー「いや、いいんだ。これからは、俺が面倒をみる」

村長 「相当に過酷になるぞえ?」

モモ 「村長さん!私だって頑張ります!足手まといにはなりません!」

村長 「・・・フェッフェ。目を見ればわかるぞえ。
    いい目をしておるゆえ、いまの気持ちを忘れずにな」

モモ 「はい!」



二人は家へと歩いていると、明かりがついていた。

帰り道から見える窓は家の厨房の窓だから・・・


プゥ 「よう。んだよ。寝てるかと思えば、兄妹で仲良く
    デートかよ。いや、文句はねぇけど」

ハリー、モモ「ち、違っ!!(照)」

ハリー「モモが実はギルドカードを持ってたんだよ。
    だから初のクエストに連れて行ってたんだ」

プゥ 「カードは偽造じゃねぇの?」

モモ 「ち、違います!!私だって、兄さんやプゥさんみたいに、
    ちゃんと戦えます!二人を手伝いたいんです!!」


プゥは料理をしている手を止めずに考える。

プゥ 「ま、いいか。ただ、自分の身くらいは守れるように
    なってないとな。 ドスファンゴくらいは狩れないと」

モモ 「いま狩って来ました。兄さんとだけど・・・」

プゥ 「(´・ω・)マジスカ・・・」

ハリー「最初の頃は、俺が面倒みてやることにした。
    これからは、連れて行こうと思う。」


プゥ 「わかった。言っても俺らもまだ初心者だ。
    今加わっても、逆に助かるだろ」

モモ 「それじゃあ!?」

プゥ 「ああ。明日はレベル上げてババコンガにいく予定だ。
    しっかりメシ喰って、明日に備えろよ。
    正直、始めての相手だし、豪腕の牙獣種と聞く。」

ハリー「ああ、少し厳しいかもしれないな。だが、
    ハンターとして超えないといけない難所の一つだ。」

モモ 「わ、わたしも頑張ります!」





新たに出来たチームは、次の日に備えるのであった。



           〜MHP2小説「ギルドナイトレイピア」5 に続く〜
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