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翻訳家コミュのオリバーバークマン著:「解毒剤 ーポジティブ思考を妄信するあなたの『脳』へー」

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翻訳関係の先輩の翻訳本「解毒剤 ーポジティブ思考を妄信するあなたの『脳』へー」の読書感想文を書きました。

中々面白い本ですので、気が向けば是非ご一読ください。

<西欧文明の一面性を鋭く突いた普遍的な「文明論」>
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英国全国紙「ガーディアン」の気鋭の記者であるオリバー・バークマンの「HELP!―最強知的“お助け”本」に続く待望の2冊目の翻訳本。

本著は、多くの自己啓発本が前面に出している「ポジティブ思考」を正面からバッサリと斬っています。しかしそれは決して奇をてらったものではなく、豊富な調査・研究と著者自身の経験に基づいておりその論調には非常に説得力を感じました。それが結果的には本著を、西欧文明の一面性を鋭く突いたより普遍的な「文明論」の書物としているのではないかと思います。

こだわりのない裸の心(例えれば「無償の愛」)で目の前の物事や人間に接することで、失敗し傷つきつつもようやく得られる心豊かなもの。それは、ポジティブ思考に基づき「対価を求め目標を立てそれを実行することで何とか得られたもの」が伴う不全感や、「それを得るためには必然的に多くのものが失われてしまう」という事実とは対照的なものであり、それ故に確固としたものである、ということを本書は改めて教えてくれました。

読後に何故か下記の「いろは歌」が心に浮かびました。
「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」

この「いろは歌」は次の三部構成になっています。
(1) 「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ」=普遍的な世界の認識の仕方
(2) 「有為の奥山 今日越えて」=日々になすべき努力
(3) 「浅き夢見じ 酔ひもせず」=浅薄なポジティブ思考に酔いしれることなかれ。

この「いろは歌」の構成と内容が本著「解毒剤」のそれと随分一致しているからかも知れません。
(本文)
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下記はアマゾンのアドレス。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A7%A3%E6%AF%92%E5%89%A4-%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E6%80%9D%E8%80%83%E3%82%92%E5%A6%84%E4%BF%A1%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%84%B3%E3%80%8D%E3%81%B8-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4809413497

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