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自主映画キャスト・スタッフコミュの自主映画 カメラマン・録音スタッフ募集

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映像作家として活動している、福岡県在住の石井亮太郎と申します。
2016年に福岡でショートフィルムの企画をしており、カメラマン、録音スタッフを募集してます。決定稿ではありませんが、脚本です。

○公園(朝)
   ジョギングをしている女Aと男A。
女A「カメラは?」
男A「カメラはある」
女A「買ったの?」
男A「いいや、俺は持ってない。カメラマン
 と知り合った」
女A「どこで?」
男A「ボンゴで」
女A「ボンゴ?」
男A「並木通りにある銀行を曲がったら鏡張
 りの店があるでしょ、その横のバー」
女A「鏡張り?」
男A「服屋だと思うけど、中が暗くてよく見
 えないんで分からないけど」
女A「服屋じゃないよ」
男A「よくは知らないけど」
女A「前は服屋だったけど改装して、確か今 
 は美容院よ」
男A「そこの隣りにあるバー」
女A「そこをまっすぐ行くとトルコ料理の店
 があるの知ってる?」
男A「いいや」
女A「月何回か女性のダンサーが来て、リン
 ボーダンスをやってるの。間近で見たこと
 ある?」
男A「いいや」
女A「リンボーダンスってトルコ?」
男A「知らない……そのボンゴでたまたま隣
 りに座った女の子が結婚式場でカメラマン
 をやってて」
女A「結婚式の? 女性だから声かけたんで
 しょ?」
男A「違う。その子は女友達と来てて、隣り
 にいたら話しが聞こえてきて、カメラの仕
 事をしてるって」
女A「どこのホテルで働いてるの?」
男A「忘れた。名刺も貰ったんだけど」
女A「今ないの?」
男A「忘れてきた」 
女A「それでどこまで話したの?」
男A「まだ何も」
女A「そうなの?」
男A「きっと頼めば協力してくれると思う」
女A「何で分かるの?」
男A「話しも盛り上がったし」
女A「酔ったらすぐ楽しくなるから」
男A「きっと頼めばやってくれる」
女A「分かりました。ちょっと休む?」
   公園の全景。

○ジム・プール室・中(昼)
   プールサイドの椅子に腰掛け話してい
   る女Aと男A。   
女A「痩せたよね?」
男A「分かる?」
女A「うん」
男A「二キロくらい変わった」
女A「この一ヶ月で?」
男A「うん」
女A「成果がでてきたね」
男A「前がひどかったからね。人生で初めて
 よ、体重が六十キロいったの。だって寝る
 前、平気でカルボナーラやらインスタント
 ラーメンやら食べてたからね」
女A「そりゃ太るね。あとお酒ね」
男A「お酒は関係ないって。だって本当にお
 酒好きな人って、アル中とか見てんガリガ
 リでしょ?」
女A「知らないよ、周りにいないもん」
男A「お酒は関係ない。適量なら体にいいん
 よ」
女A「聞いたことない」
男A「本当って。お腹痛いときはコーラがい
 い」
女A「前も聞いた」
男A「本当って」
女A「誰も嘘って言ってない」
男A「コーラは昔、薬だったの知ってる?」
女A「知らない」
男A「これは本当」
女A「嘘なんて言ってない」
男A「よく頭が痛いって言ってるでしょ?」
女A「私が? あぁ……そうね」
男A「太陽にあたればいい。太陽にはそうい
 う力、エネルギーがあるんて。だから朝方
 の人間って成功する。世界中の社長は大体
 朝方人間よ」
女A「何でも決め付けるのはよくないと思
 う」
男A「そんな意味じゃあ、よく頭が痛いっ
 て」
女A「そういうとこ直したほうがいいと思
 う」
男A「泳いでいるシーンから始まってもいい
 かも」
女A「プールで?」
男A「海がいい。照りつける太陽。青い海。
 そこに真っ赤な血が流れる殺人事件がおこ
 る」
女A「サスペンなの?」
男A「いつの時代もサスペンスは好きだろ」
女A「誰が殺されるの? 私? 役者は私達
 二人だけなんでしょ? 私もう死ぬんだ」
男A「まだ分からないけど」
女A「お任せします」
男A「とにかく今月中に脚本を見せるよ」
   プール室の全景。
 
○街中 (夕)
   歩いている女Aと男A。
   女Aの手を握ろうとする男A。
女A「なに?」
男A「別に」
女A「服の端を持って歩く子が好きなんで
 しょ? 前言ってた」
男A「嫌いじゃないよ」
女A「好きでしょ。あと女の子の口に指を入
 れ」
男A「何の話しを」
女A「私にはしてこないね」
男A「どうした?」
女A「別に。好きでしょって聞いただけ」
男A「何の話しを」
女A「前に自分から私に言ってきた。店に
 行ったらそういうプレイを」
男A「どうした?」
女A「最近は行ってないの?」
男A「何が?」
女A「そういう店」
男A「行ってない。どうした急に」
女A「男の人って大変だね。定期的に外に出
 さないとダメなんでしょ?」
男A「知らん」
女A「職場にすごい男の子がいるの。その子
 はそういうお店が大好きで、給料のほとん
 どをそういうお店につぎ込んでるんだって。
 この間ね、休み時間にランチに行ってその
 帰りに、職場の近くに垢すりマッサージの
 お店があるんだけど、そこの店員とその子
 がもめてるの。後から聞いたらそういうお
 店と思って入ったみたいで、内容が違うっ
 て、もめてたんだって。確かにそこのお店
 の看板ピンクの電飾で、それっぽいといえ
 ばそれっぽいんだけど。その子、夜はパ
 ティシエやってるの。モンブランが得意
 だって」
男A「初めてしゃべった日覚えてる?」
女A「初めて?」
男A「うん」
女A「掃除の時間よ」
男A「俺はまだ入学したばかりで」
女A「そこは拭いたからもう大丈夫よって教
 えてあげたの。そしたら、雑巾はどこに
 持っていけばいいですかって。それが初め
 ての会話だったと思う」
男A「そうそう」
女A「すごい無愛想だった」
男A「俺?」
女A「うん。何こいつって思った」
男A「本当に?」
女A「うん」
男A「まさかこうなるとは思わなかった?」
女A「うん」
男A「俺は思った。あぁ、この人とは仲良く
 なるだろうなって」
女A「本当に?」
男A「うん。何でかは分からないけど、そう
 感じた」
   街中の全景。

○カフェ・外(夜)
   テラス席に座っている女Aと男A。
   テラス席の前を川が流れている。
   川の音、風の音が聞こえる。
   ネオンの光が川に反射している。
   寄り添う女Aと男A。
   
○カウンセリング室・中(夕)
   椅子に座り先生と話しをしている女B。
女B「誰にも相談できなくて……カウンセリ
 ングも初めてで……どう説明したらいいか。
 三日前……三日前から……こんなこと、お
 かしいと思わず聞いてほしいのですが……
 朝ジョギングしてたら、若い、歳は二十、
 三十代の男性と女性が、多分カップルだと
 ……私の後ろをその男性と女性が走ってる
 んです。最初は何とも思わなかったんです
 けど、ずっと後ろからついてくるんです」
○(女Bの回想) 公園(朝)
   ジョギングをしている女B。
   女Bの後ろに女Aと男Aが走っている。
女A「カメラは?」
男A「カメラはある」
女A「買ったの?」
男A「いいや、俺は持ってない。カメラマン
 と知り合った」
女A「どこで?」  

○カウンセリング室・中(夕)
   椅子に座り先生と話しをしている女B。
女B「ずっとついてくるんです。ずっと、
 ずっと……気持ち悪くなってきて立ち止
 まったんです」

○(女Bの回想)公園(朝)
   立ち止まる女B。
   女Aと男Aの姿はどこにもない。

○カウンセリング室・中(夕)
   椅子に座り先生と話しをしている女B。
女B「どこにもいなかったんです。不思議
 だったけど、私が気づかない間にどこかへ
 行ったのだろうと、そう思うことにしたん
 です。次の日……」

○(女Bの回想)ジム・プール室・中(昼)
   プールで泳いでいる女B。
   プールサイドに目をやると女Aと男A
   の姿がある。
男A「コーラは昔、薬だったの知ってる?」
女A「知らない」
男A「これは本当」
女A「嘘なんて言ってない」
男A「よく頭が痛いって言ってるでしょ?」
女A「私が? あぁ……そうね」
   女Aと男Aを見つめる女B。

○カウンセリング室・中(夕)
   椅子に座り先生と話しをしている女B。
女B「そのとき分かったんです。私にしか見
 えてない、この二人は私にしか見えてない
 と。私は霊感は全くないほうだと思います。
 何がなんなのか分かりませんが間違いなく
 見えるんです、声も聞こえる……先生と同
 じように存在しているんです。外を歩いて
 いても……」

○(女Bの回想)街中 (夕)
   歩いている女B。
   女Bの前を歩く女Aと男A。

○(女Bの回想)カフェ・外(夜)
   テラス席に座っている女B。
   女Bと同じテーブルで寄り添う女Aと
   男A。

○カウンセリング室・中(夕)
   椅子に座り先生と話しをしている女B。
女B「今は見えません。今は……。誰にこん
 なこと相談できます? おかしいでしょ?
 おかしいですよね。でも……いるの」

○ホテル・部屋・寝室・中(夕)
   部屋に入る女B。
   ベッドに寝転ぶ女B。
   女Bの両脇に女Aと男Aがいる。
男A「難しいのはラストだ」
女A「うん……」
男A「ラストはごちゃごちゃしないほうがい
 い。さらっと簡潔にエンディングを迎える
 のがいい」
女A「簡潔にね」
男A「常に客観的な視点で物語を……」
女A「この前見せてくれた脚本、私はいいと
 思うよ」
男A「だからラストが決まってないんだ。観ている人が納得できるラスト。あぁ……」
女A「じゃあ、こういうのはどう?」
   女Bの両脇で話しを続けている女Aと男A。


  <終わり>

2011年5月にショートフィルムを撮りました。

とある部屋で穴を覗く人々。同じものでも人によって、見かたによって、ものの形は変わる。価値観とは?をテーマにした作品です。

下記のリンク先から作品の一部をご覧頂けます。

http://www.youtube.com/watch?v=xErKky6aH4U


また、下記のリンク先からは2011年7月に撮影したショートフィルムをご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=1b1pTetXIEA

下記から2015年に撮影した作品がご覧頂けます。
http://youtu.be/PXEQFYz6Fck

国内外の映画祭への出品を目的として制作しています。今後も企画している作品があります。共に力になってくれるスタッフを探しています。

興味があれば、氏名・年齢・お住まいの都道府県・簡単なプロフィールを明記のうえ、下記のアドレスまで連絡下さい。

e-mail:ryotaro1130@gmail.com






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