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高齢者情報資料室コミュの高齢ドライバー 道険し もみじマーク義務化

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2008年7月30日 東京新聞

 六月に施行された改正道路交通法で、七十五歳以上のドライバーに「高齢運転者標識(もみじマーク)」の表示が義務付けられた。高齢者が絡む事故は増加傾向で、高齢ドライバーへの風当たりは強い。事故の特徴と運転の注意点をまとめた。 (広川一人)

 千葉県市川市に住む男性(74)は一歳年下の妻と二人暮らし。車を運転するのは、もっぱら妻だ。「もみじマーク表示義務年齢までまだ一年あるし、妻の運転で怖い思いもしたことない」と言うが、妻からは「私に何かあったらあなたが運転するのよ。そのときは心配だからマークをつけて」と言われている。

 高齢ドライバーの事故は増加傾向だ。二〇〇七年の交通事故発生状況(警察庁)によると、原付以上を運転する高齢者(六十五歳以上)の事故件数は、十万二千九百六十一件。統計データがそろう一九七〇年以降、初めて十万件を超えた。高齢者の負傷者数(同乗者や歩行者も含む)も十二万九千五百八十人で、他の年代が減るなか、前年比0・05%と微増している。

 昨年、交通事故総合分析センターがまとめた調査でも、「高齢の免許保有者一人当たりの事故頻度は低いが、徐々に増える傾向がある」との結果が出た。

 六月に施行された改正道交法では、七十五歳以上に対し、「もみじマーク」表示義務付けのほか、運転免許更新時に判断力などを調べる認知機能検査導入(来年六月までに実施)が決まり、事故削減を目指す。

 同センター調査によると、高齢ドライバーの事故には特徴がある。スピードを出したり、遠出したりするケースは少ない。逆に「買い物や訪問、通院」目的で、日中よく通る生活道路で事故を起こしている。だから「朝から夕方までの明るい時間帯の事故」「比較的小さな交差点での事故」が多い。

 事故の類型では「出合い頭」が他の年齢層に比べて高い。違反内容では「一時停止違反」や「信号無視」、左右確認を怠る「安全運転義務違反」が目立つ。違反理由について「いるはずがないと思い込んだ」と回答する高齢ドライバーが最も多かった。

 事故増加を受け、免許返納を進めようと四月から都内で、返納した高齢者にタクシーの割引や百貨店での買い物品の無料配送などを受けられる運転免許返納支援制度が始まった。老人クラブの顧問を務める男性(81)は「クラブ内の返納者は増えてきた」と話す。

 しかし、代替交通手段の少ない地方では、車は重要な生活の足だ。熊本大学の池田学教授(老年精神学)が高齢ドライバーを対象に行った調査では「運転を中止させられたら非常に困る」との回答は、都市部の四割に対し、山間部では八割に達した。買い物や通院のため、車を手放せない高齢者も多い。

 同センターの吉田伸一主任研究員は「加齢で運転能力が落ちていることなど自分の状態を客観的に把握することがまず求められる」と話す。さらに日常の慣れた運転に落とし穴があると指摘する。

 「高齢者の場合、『いつも通っている道だから大丈夫』と思いこみ、交通状況の把握や安全確認などを怠る『判断しない運転』が問題。交通ルールを守るのは当然だが、いつもと同じと油断せず、一時停止の標識や信号を自分の目や耳で確認することを心がけてほしい」とアドバイスする。

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