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高齢者情報資料室コミュのお年寄りの熱中症急増

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猛暑:最高気温40.9度記録…居座る高気圧
毎日新聞 2007年8月16日
 
岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市の2カ所で史上最高気温40.9度を記録するなど、16日は全国的にこの夏一番の猛暑になった。熱中症によるとみられる死者や救急搬送者が各地で急増。特に、お年寄りが搬送されるケースが目立ち、その予防や対策が重要になっている。どうして、こんなに暑いのか。日本列島の真上にどっかりと腰を下ろした高気圧は、遠い南米からの海流や偏西風の影響を受け発達したようだ。
 
◇偏西風の蛇行と「ラニーニャ」現象が影響
 日本の観測記録を塗り替える猛暑の原因は、1週間ほど前から関東地方の真上に居座る太平洋高気圧にある。この高気圧は非常に強い勢力で、例年より北西に移動し、日本列島付近に位置している。
 
強い勢力をもたらした原因とみられるのが、「ラニーニャ現象」。赤道付近の海面水温が平均より低くなる現象だが、海流の影響でその西側に温かい海水を送り込む。気象庁は今年5月、南米ペルー沖で発生を確認、8月になって現象が強まり、フィリピン側に暖流を送っている。そのため、上昇気流が起きて対流活動が活発になり、関東上空の太平洋高気圧の勢力を強めている。
 
一方、今夏は太平洋高気圧の中心が、いつもの日本の南東海上ではなく、関東にまで北上している。その理由の一つは、偏西風の蛇行だ。
 
例年偏西風は、日本の西から東に流れているが、今年は朝鮮半島付近で流れを変え、北に向かって蛇行している。その影響で南側から暖かい空気が入り込み、高気圧を北に動かしたとみられる。
 
連日、炎天下が続き、夏特有の夕立が少ないのも今年の特徴。高気圧の中心近くの天気が安定しているためだが、雨で大気の温度が下がらず、地表も冷えないため熱帯夜が多くなっている。これが、日中の気温を押し上げている。
 この暑さは、いつまで続くのか。上昇気流に伴う対流や偏西風は弱まる傾向にあり、今週末から極端な暑さは和らぐと予想されている。【鈴木梢】
 
◇ラニーニャ現象 赤道付近の南米のペルー沿岸海域で、海面水温が基準値より0.5度以上低い状態が半年以上続くことをいう。日本の夏の高温傾向に密接にかかわっているとされる。1950年から過去12回発生、その影響で日本が猛暑になった確率は約8割に達する。「ラニーニャ」は、スペイン語で「女の子」の意味。一方、同じ海域で海面水温が0.5度以上高くなるのは「エルニーニョ現象」。当初ペルー沖でクリスマスごろに現れたことから「神の男の子」(エルニーニョ)と名づけられた。
 
◇お年寄りの熱中症急増
 連日の猛暑で、熱中症によるとみられる死者が相次ぎ、病院に搬送される人も急増している。
 
16日に死亡した13人のうち、11人は自宅で気分が悪くなった70歳以上のお年寄りだった。埼玉県深谷市の男性(88)が自宅布団で意識を失って見つかるなど、寝ている間に体温が上がり死亡するケースが目立っている。また、石川県七尾市で11日、建築作業員の男性(56)が亡くなるなど屋外で作業中に倒れたり、東京都町田市でバスケットボール部の練習後に倒れた中学2年の男子生徒(13)が16日に死亡するなど、スポーツ中に熱中症になることもある。
 
東京消防庁によると、7月1日から今月15日までの都内の搬送者は641人。過去10年で最も多かった05年の639人を上回り、最多となった。
 
搬送者は8月に入って増え、最高気温36.4度を記録した11日には78人、同35.7度だった15日には今年最多の101人が病院に運ばれた。今夏最高の37.0度だった16日も、午後4時現在で61人が搬送されている。
 
16日は、大阪市でも今夏最高の38.1度を記録し、大阪府内で30人前後が搬送され、39.4度だった名古屋市でも午後9時までに35人が運ばれた。最高気温34.2度だった福岡市でも7人が搬送された。西日本は例年より気温は高いが、湿度が低く乾燥しているため、熱中症の発生は関東に比べ少ないという。
 
◇寝る前の水1杯有効
 熱中症は体温を調整する仕組みがうまく働かず、体温が著しく上昇した状態。防ぐにはどうすればいいのか。環境省環境安全課によると、(1)熱にさらされない(2)水分をこまめにとることの二つがポイントだという。
 熱を避けるには、通気性や吸汗性のある服を着たり、外では帽子や日傘を使ったり、日陰に入るとよい。水分は汗で出た以上の量をとるのが基本。のどが渇いたと感じる前に補給する。アルコールは逆に尿の量が増えて水分を排出してしまうので避ける。めまいやこむら返りが熱中症の始まりのサインなので、症状が出たら涼しい場所で水分をとることが大切だ。
 特に高齢者は、体内の水分量が減っていて、暑さへの抵抗力も低下しているため注意が必要。寝る前にコップ1杯の水を飲んだり、室内でもエアコンだけに頼らず、扇風機、すだれなどをうまく活用して、暑さに慣れる工夫をするとよい。
 また、部活動などの運動で大量の汗をかいた場合は、1リットルの水に2グラムの塩を目安に塩分もとる。梅干しもよい。ぼーっとしていたり、汗のかき方がおかしい場合などは、周りが気付いて早めに対応しないと危険。体調不良を申告しやすい雰囲気作りも大切だ。【柴田真理子】
毎日新聞 2007年8月16日 22時58分 (最終更新時間 8月17日 2時26分)

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