とにかく怖い話。【厳選】コミュの見えないモノが見える時

【注意：
このトピックは「とにかく怖い話。」コミュニティからコピペしたものです(作者退会済み)】

あたしには霊感がない。

しかし、霊感が強い血筋やで、めんどーな体質だ。

そんな体質と血筋のおかげか、霊感が強い人と仲良くなったり、一緒に行動を共にするようになると、急に見えたり感じたりしはじめる。

で。

今、まさに、そうなんです_ﾉ乙(､ﾝ､)_







あたしには、数年前から仲良くしてる奴がいる。

王子様気質で他人を振り回す彼。

若干ｲｹﾒﾝの彼は、あたしにとって、本物の王子様だった。

王子「アンタ、今からうちに来なさいや？
対戦ゲームしたいから」

そんな感じで呼ばれる毎日。

意外とヤじゃない。

そんな王子は、やけに勘がいい人だ。

そして、なーんかイヤな感じがする場所ってのが、人一倍分かる人だ。

引っ越しのために、不動産巡りをしていた時の事。

王子が

「あ、この物件やめた方がいい」

と言うた。

後々聞いたら、その物件、過去に死人が出ていたとな。

また、小さな頃は、夜、なんかよく分からないけど怖くて布団から顔が出せない事もあったらしい。

急に「あ、アンタ、今回初めての魂なんやな(´･ω･)」

とか言い出したり。

確かに、霊能者に「あなた、前世が見えない」と言われた事があったので、かなりびっくりした。

王子は、そういう「感じる」人なのだ。

そんな、霊感がある人と仲良くしていると、あたしの血が目覚めるのだろうか。

急に見え出す。

それも、かなりハッキリ(ノω\)

しかし、仲良くしてすぐ見えるようになる訳ではない。

霊感の強い彼氏ができた時は、一緒に住んで半年経った頃に初めて一緒に見た。

同棲して１年経った頃には、軽く怖い体験もしていた。

しかし、王子とは異性の感情や関係もないし、親友と言ってもいいほど…いや、飼い犬とご主人様的な仲良き関係だが、毎日一緒にいる訳じゃない。

飲み行ったり遊んだりだけ。

そんなすぐには見えるようにはならない。

だけど、確実に、あたしは何かしらを感じるようにはなってる気がしていた。






つい数週間前。

あたしに好きな人ができた。

風邪をひいた、とメールがきたで、これはチャンスやと、彼の家に無理やり押し掛け看病した。

まんまと仲良くなれたが、逆にあたしが風邪になったりで、結局１週間近く居座った。

作戦は成功かと思ったが、フラれましたありがとうございます_ﾉ乙(､ﾝ､)_

夢のような１週間の間、奇妙な事が起きた。

場所は、あたしの家、新宿から１時間半。

湘南台という場所。

すごくおっとりした空気と時間が流れていた。

新宿の喧騒に帰るのがイヤになるくらい、本当にいい場所だった。

そんな湘南台の駅から15分くらい歩いた場所だろうか。

勝手にラブってる湘南台男子と一緒に買い物に出掛け、あたしはデート気分で舞い上がっていた(*´Д｀) ﾊｧﾊｧ

しかし、帰り道。




「………」




誰かがあたしを呼んだ気がして振り向いた。

いや、大体ね？

こんな場所で知り合いに会う訳ないで、誰かに呼ばれるなんて事がある訳がない。

しかし、妙に呼ばれる気がする。

気になる、その方向。

夕闇に埋もれて暗くよどんで見えるその林の中。

なぜかそこにだけﾎﾟｯｶﾘ街灯がある。

街灯の下に、一瞬人影が見えた気がした。

じくい「…ねぇ、あそこ、何があるの？」

湘南男子「さぁ？何もないよ？」

帰宅後、座って湘南台男子が友達と電話をしている足元で、あたしは寝転んで、ピッタリ寄り添ってみる。

幸せ_ﾉ乙(､ﾝ､)_

と、床に耳をつけているからだろうか。

下から子供の笑い声みたいな、ハシャグ声が聞こえてきた。

彼の家は２Ｆ。

下の階には家族が住んでいるんやなぁ、と思っていた。

すると、湘南台男子が、電話の相手に

湘南男子「なぁ、そっちから子供の声、聞こえるんだけど…え？聞こえない？いや、そっちから聞こえるんだってば…」

そうです。

湘南台男子は、霊を見たり霊の声を聞いたりする人だったんです。

そこで理解できた。

長年仲良くしてた

「何かを感じる」

王子様の影響。

好きになってやたらなついた

「マルチに霊感が強い」

湘南台男子の影響。

ダブルの効果で、驚きのヤバさに(;´Д｀)

一気に感じるようになったあたしは、家に着いた時から吹き付けてる風が、自然なモノではない事に気づいた。

てっきり、部屋の窓でも開いてるのかと思っていた。

しかし、窓はどこも閉めてあった。

いや、よく考えりゃ、おかしかった。

だって、彼と正面向いて話してる時に、正面から顔に風が吹き付けるんや？

って事は、彼とあたしの顔の間から、風が発生してるって事。

外で感じた冷たい風とは違う、生ぬるい風。

誰かの吐息みたいな…






ぎゃぁーΣ(ﾟДﾟ;ﾉ)ﾉ

全てが理解できた途端、ホンマ怖くなってもた(((;ﾟдﾟ)))ｶﾞﾀｶﾞﾀ

つまり。

あたしと彼の顔の間に誰かの顔があって、あたしに話しかけてるか吐息をかけてる訳よ。

目の前数cmのところに、見えない顔があるの！

しかも、霊感のある彼が見えてないって事は、確実にあたしに憑いております。

その風は次第に、かすかに人の声のようなモノが混ざりだし、正面から、耳元から、吹き付けるようになった。

霊感が強いのに、何故お前は気づかない(-"-)

いや、しかし、ここは彼の家だ。

自分の部屋に霊の存在を認識してまうほど住みにくくなる事はない。

知らんぷりしよう。

気づかない、気づかない…

「 ｳ ﾏ ﾚ ﾀ ｶ ｯ ﾀ ﾖ ﾈ ｪ 」

！！！！！Σ(￣□￣;)

イチャイチャしていたあたしの耳元で、ハッキリ聴こえた。

あたしはつい２週間ほど前、「責任はとらん金も出さん、堕ろせ」と男に捨てられ、妊娠３ヶ月で堕胎したばかりだ。

そんなあたしにリンクした霊なんだろう。

ヤバい。

こいつは完全にあたしにリンクして取り憑いてる。

早く帰らないと、霊感強い彼に迷惑かけちゃうなぁ…

と思っていたら、翌日風邪をひいて動けず。

ズルズルと１週間近く彼の家に滞在。

昼間、彼がいない間に洗濯物を干してると

「 ｺ ﾝ ﾅ ﾆ ｽ ｷ ﾅ ﾉ ﾆ 」

耳元で囁く。

ロフトのベッドで寝ていたら、ベッドがｽﾞｽﾞｽﾞｰ、ｽﾞｽﾞｽﾞｰっと動く。

まぁ、それは、あたしがかなり重いためか、すぐあきらめてくれたようだった。





そんなこんなで、かなりチョッカイをされ、厄介な事になったと思った。

軽く憑いてるだけなら、神社を通ったり、塩で祓えるもんだ。

しかし、リンクして憑依しちゃってたら、お祓いをしてもらうか、一ヶ月かけて供養して成仏してもらうしかない。

ちょっとめんどーを覚悟し、神社を３回通りながら帰宅した。







帰宅後、何も感じなくなった。

神社でとれたんや！

そして、フラれたがやっぱり好きな湘南台男子にメール。

ラブラブなメールを送る。

メールしたり、日記に書いたり


(´･ω･)…


(･ω･｀)…


(´･ω･｀)‥‥‥


ちょっとまて。

あたしは本来、他人に依存する事がめったにない。

それが、なんでこんなﾁﾝﾁｸﾘﾝの小僧に惚れて、フラれてまで好きだ好きなんや、と依存しているのかが、ちょっと自分で不思議になった。

あたしらしくない。

それは、恋の魔法にかかってるから、なんてロマンチックなモノではない。

てか、そんな事にはならない性格。

恋？

何それ食えんの？

みたいな。

そんな、あたしらしくない行動が増えてる。

そうです。

あたしらしくない。

　ま　る　で

　　あ　た　し　じ　ゃ　な　い

　　　　　　　み　た　い　だ

そう気づいた瞬間

「捨てられて憎かろうに」

ハッキリ、聴こえた。

いや、聴こえただけじゃ済まなかったの。

何人いるんやろ。

寝そべるあたしのその周りを囲むように、顔がよく分からない人達が立っていた。

玄関には、老人みたいな長い白いモノ。

それが、昨日(∩･∀･)ﾊｨ

急に見えてしまったで、チビりそうになる。

しかし、明日は早い時間からバイトの面接がある。

寝なきゃ、寝なきゃ！

産婦人科から処方された、弱い眠剤を飲んで無理やり眠る。






そして、ついさっき。

11:00ちょっと前の話し。

あたしは、バイト面接に行く途中にお寺を見つけた。

面接に行かなきゃいけないのに、なんとなく寄ってしまった。

そこは、境内を入ると、まぁまぁ大きめの人工池があるお寺だ。

一歩足を踏み入れたら、なんとなく本堂の目の前まで行きたくなり、そこに腰をおろした。

本堂の扉は閉まっている。

その扉の横にある階段に座り、ボケーっと、池を眺めていた。

たまに、お参りに来る人がいて、その人達は、本堂の正面すぐ横に座っているあたしを、いぶかしげな、不思議そうな顔をしてﾁﾗ見してゆく。

呆けて５分くらい経っただろうか。

さすがにもう行かないと、バイトの面接にも間に合わなくなるし、参拝の人に変な顔で見られるのが恥ずかしくなってきた。

この寺から立ち去ろうとした。

が。

動けませんヽ(ﾟ∀ﾟ*)ノｱﾋｬ

立ち上がるのが、非常にツラい。

しかし、混乱するどころか、立ち上がるのをすぐにあきらめ、そこに座ってる事を決意。

面接には行かず。

それからまた５分くらいたっただろうか。

本堂の中で慌ただしい音がしだした。

掃除でもしてるんかな、思いつつ、さて、あたしゃこれからどうしようかね、なんて呑気に考えていたら

「はんにゃぁ〜は〜ら〜み〜た〜じぃ〜」

お経を唱える声が聴こえてきた！

あたしは、これに呼ばれたんや。

直感で把握した。

本堂から聴こえる声に合わせて、あたしもお経を口ずさむ。

お経が唱え終わると、急に身体が軽くなり、すがすがしい気持ちになれた。

そして、すぐ帰宅。

部屋には、あの人達の姿はない。

気づけば、バイト面接に向かう道でずっと聴こえてた、女の囁く声もしなくなった。

なんで、本命だったバイトの面接をバックレてまで、急にお寺に入ったのかはいまだ分からん。

しかし、見えない力が働いた気がしてならない。

「今からみんなでお経を唱えるから、こっちに来て、あなたも一緒にお経を唱えなさい？」

誰かがそう、導いてくれたような気がした。

何とも不思議な１日です。

ただ…



まだ、彼らの影響が残ってて、何かを見るんじゃないかと思うと、怖くて怖くてしょうがありません_ﾉ乙(､ﾝ､)_

今夜は、もう、何も見ない事を祈るばかりです(-人-)