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感想などもお待ちしております。

コメント(5)

こんにちは、ハルアキといいます。
こちらのコミュ用に、小話を書かせて頂いたので、投稿させて頂きます!
かなりの駄文で、お恥ずかしいのですが、左恵への愛は詰めました!
では、失礼いたします。
*失うこと、見つけること*


「残念じゃが……」

玄斎の口から紡がれた言葉を、最後まで聞き届けることなく、女はその場に崩れ落ちた。
その場の張り詰めた空気を、切り裂くような悲痛な声が、恵の鼓膜を震わせる。
寝台に横たわった、すでに物言わぬ亡骸は、眠るように安らかで。

「…置いて……いかないで……!」

嗚咽とともに、女の唇から吐き出された哀願の言葉が、薄暗い部屋に、大きく木霊した。



「はい、これでおしまい。次は、一月後に来てちょうだい」

「まだ終わんねぇのかよ?めんどくせぇー…」

お決まりの不平を口にするも、それは、宙にさまようように浮き、消えていく。
いつもならば、目の前の女のやじるような声が返ってくるというのに。
どこか拍子抜けした左之助は、新しい包帯の感触を確かめつつ、口を閉ざしたまま診断書の整理をしていた恵に、声をかけた。

「…オイ、恵、どうした黙りこくって。なんかあったか?」

その声に我に返ると、涼やかな目元を見開いた恵は、慌てて口を開いた。

「…あ、ごめん、少し考えごとしていたわ。何か言った?」

普段は冷静沈着な彼女の珍しい一言に、左之助は訝しげな視線を送る。

「らしくねぇな。お前がぼんやり考えごとなんてよぉ。ヘンなモンでも食ったのか?」

「失礼ね、私はアンタとは違うのよ?ほら、次の患者が待ってるんだから、さっさと帰りなさい」

ツンと顔を背け、そう告げた恵であったが、その声色はどこか頼りなげである。
その声に、違和感を覚えつつも、左之助は敢えて素っ気ないそぶりで言った。

「へーへー、悪かったなぁ、じゃ、俺ぁ賭場でも行ってくっかねぇ」

「アンタ、お金も無いんだから、ほどほどにしなさいよ?」

生返事を返しながら診察室を後にした左之助に、恵は呆れ顔を浮かべつつ、その後ろ姿を見送った。
続き。



「女先生!!」

漸く最後の患者が帰った頃、恵を呼ぶ男の声が、診療所内に響く。
大きく肩を上下させた男の姿を見とめ、恵は眉根を寄せた。

「修さんじゃない。どうしたの?そんなに慌てて……」

顔を強張らせ、額の汗を腕で拭う修は、普段、左之助と馬鹿騒ぎをしているとは思えない程、強張った表情を浮かべている。
そのただならぬ雰囲気に、恵が修へと歩み寄ったその時、修が喉を震わせ、言った。

「左之さんが……っ!」



行灯の頼りなげな明かりを、瞼の端に捉えた。
重いそれを、持ち上げる。
もやがかかった視界の先に、ぼんやりと浮かび上がった人物は、ただ左之助の瞳を真っ直ぐ見つめていた。

「…あ……?俺……」

自身の記憶をたどる。
確か、賭場でボロ負けして、修と帰るまでの道すがら、川で溺れてたガキを見つけて……。

「そうだ!ガキは!」

勢いよく半身を起こし、目の前の人物に、問いかけた。

「あの子は大丈夫よ。大事には至らなかったし」

紅い唇から紡がれた言葉に、左之助は安堵の溜息を零した。

「そうかい。そりゃよかった……」

ハハッと小さく笑い、まだ微かに湿った髪を豪快に掻く。
その直後、静まり返った部屋に、女の声が落ちた。

「……馬鹿………」

それはまるで、吐息のような囁き声。
それを耳に留め、左之助は、言葉を紡いだ女を見遣った。

「…あ?」

「本当に馬鹿よ!助けに入ったアンタが死にかけて!ホンットに大馬鹿よ!」

恵の怒声が、響き渡る。
小さな明かりが、恵の横顔を照らし出した。

「恵、お前……」

左之助は、思わず瞳目した。
恵の深い紫色の瞳が、濡れていたから。

顔面蒼白で、ぐったりと横たわる左之助の姿を目にした瞬間、先日の男の姿が重なった。
と、同時にあの女の悲痛な声が、恵の脳裏に蘇った。

永遠に、彼を、失う――。

家族を亡くしたあの日ですら、正確に感じ取ることが出来なかった感情が、恵を襲った。
自身にとって、たった一人の存在を失うという恐怖、ただそれだけが、恵の身体を動かしていた。

「…お願い、無茶、しないで……」

音も立てず涙を流す恵を、左之助は出来る限り優しく、自身の胸へと引き寄せた。

「泣くな、恵」

押し黙ったまま、擦り寄るように左之助の胸に頭を預けた恵は、まるで、小さな子供のように震えていた。

あぁ、そうだ。
こいつは、誰よりも、死に対して敏感なんだ。
医者として、常に生死に向き合い、その都度、心を擦り減らて生きているんだ。

「…俺は、死なねぇから」

左之助の優しく、穏やかな声が、降ってくる。
その声に、溢れる涙を抑えるように、小さく言った。

「…よく言うわ…あんなにぐったりしていたクセに」

「お前を置いて行くなんて、俺には出来ねぇ。それによ、死んじまったら、こうして抱くことも出来ねぇだろ?」

ニッと、いじわるく上がった口元に、張り詰めていた空気が、一気に緩む。

その不純な動機すら、恵にとって、何より安心感を与えてくれる。
自身の身体を包み込む体温、規則正しく打つ鼓動。
彼を作り出す全てのものが、愛しく思えた。

「俺を、信じろ」

その一言に、先程までの不安や焦燥は、嘘のように晴れていく。
たった一言紡がれた言葉に、こんなにも力を感じるとは。
否、この男の言葉だから、それを感じることが出来るのだ。
真っ直ぐと見つめてくる鳶の瞳に、静かに微笑みを返した。
頬を伝う冷たい涙は、彼の指先で拭われ、代わりに温かな唇が、降りてきた。

その唇を持つ彼だけが、恵を笑顔に出来る存在。
漸く気づいたこの真実、恵は目の前の彼を、力いっぱい抱きしめた――。


***
お粗末さまでした(汗)
> ハルアキさん
こんばんは。
力作ありがとうございます!わーい(嬉しい顔)
私のリクに沿ったお話を書いてくださったこと、重ねてお礼申し上げます。

ハルアキさんは作品を書き上げるごとに表現力が上がっていくので、本当に毎回感心させられます。

恵さん可愛いですねーぴかぴか(新しい)存分に左之に抱き締められちゃってください(笑)
左之が子供を助けるというエピソードも「あるある」と頷きながら読みました。

では、ラブラブな左之恵をありがとうございましたグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)(テンション上げ上げ)
> ゆりさん
こんばんは!遅くなってしまってすみません〜あせあせ(飛び散る汗)
なんだか暗いお話になって、グダグダしてしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

いえいえ!私のお話なんて、まだまだ未熟ですよ〜涙語彙力の無さに、泣けてきます〜。

しかし、こんなお話でも、テンションアゲアゲになって頂けて、嬉しいです!
他の方の作品も、見てみたい!
では、失礼いたします。

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