黄飛鴻コミュの黄飛鴻概要

コミュニティを立ち上げておりながら、
黄飛鴻師父の詳しい説明をしていませんでしたので、
以下に概要を記します。

もちろん異説もありますので、ご了承ください。

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黄飛鴻概要

黄飛鴻は1847年（道光27年）7月9日、中国南部の広東省佛山に生まれる。
本籍は佛山郊外の南海県西樵嶺西禄舟村。原名は黄錫祥、字は達雲。
また広東語の発音が同じことから、黄飛”鴻”は黄飛”熊”と書かれている場合もある。

父親の黄麒英は広東の優れた10人の武術家、”広東十虎”の1人で洪家拳の使い手。
黄飛鴻は6歳の頃から、この父親直伝の洪家拳を学んだという。

なお父親、黄麒英は福建少林寺の門弟、陸阿采の唯一の弟子といわれているが、
福建少林寺自体架空の伝説であり、陸阿采自身も架空の人物である可能性が高い。

また黄麒英と同じく、”広東十虎”の蘇乞兒（映画やドラマでは「酔八仙」の使い手としてお馴染み）が兄弟弟子といわれているので、「陸阿采の唯一の弟子」というのも何の確証も持てない。
（もちろん黄麒英が陸阿采以外にも誰かに師事し、そこで蘇乞兒と兄弟弟子という可能性もある）
またややこしい話だが、武術上の家系図で「陸阿采→黄麒英」とされている場合と、「陸阿采→黄泰→黄麒英」とされている場合がある。
黄泰が一体誰なのかさっぱりわからないが、もしかしたら黄麒英のお父さんなのではないかと勝手に推測してみる。（もちろん何の証拠も無い）

さて、初手からかなり脱線したが、とにかく黄飛鴻の武術のルーツには福建に存在したといわれる南派少林が多く絡んでいるのは間違いないみたいだ。

武術を学んだ黄飛鴻は父親の黄麒英について各地を回り、黄親子は旅先で武術を見せて糊口を凌いだという。
正しく「ワンチャイ外伝　アイアン・モンキー」ですね。
そして1859年（咸豊9年）、黄飛鴻が12歳の時には棍の達人を破り、”少年英雄”の異名を得たらしい。

翌年の1860年（咸豊10年）には黄麒英以外のもう1人の師父に出会う。
その名は林福成といい、鐵綫拳の使い手である。
彼は”広東十虎”の筆頭、鐵橋三の高弟であり、黄飛鴻に出会った時は何と既に70歳を越えていたらしい。
それではその林福成の師父であり、巷では黄麒英とほぼ同等に評判になっていた鐵橋三は一体何歳なんだと疑問を持ってしまうが、鐵橋三は1816年（嘉慶21年）生まれといわれているので、1860年（咸豊10年）当時は44歳。
つまり鐵橋三が26歳以上年上の弟子を持ったにすぎないという事になる。

また脱線するが、鐵橋三はこれまた福建少林寺の門弟で至善禅師の弟子”少林十虎”であり、洪家拳の創設者（異説有り）ともいわれる洪熙官の弟子といわれている。
しかし、洪熙官は雍正・乾隆年間の人物。
1728年（雍正6年）に生まれ、1821年（道光1年）没。
つまり鐵橋三が6歳の時に享年93歳の大往生を遂げているので、彼らの間に師弟関係があったとは考えにくい。

さてそんなこんなで（どんなだ？）黄飛鴻は、これまた洪家拳とゆかりが深い林福成の下で、鐵綫拳、飛鉈などを2年間学び、ちゃくちゃくと武術家としてのレベルを上げていったのである。

とりあえず疲れたので続きはまた後で。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 07月07日 11:07

黄飛鴻(Wong Fei Hung)
(1847ｰ1924)
広東語:ｳｫﾝ･ﾌｪｲﾌｫﾝ
北京語:ﾎﾜﾝ･ﾌｪｲﾌｫﾝ

中国の武術家、医師。元の名は『黄錫祥』、字は『達雲』、幼名を『黄飛熊』と名乗る。原籍は広東省南海県(現仏山市)西樵嶺西禄舟村、嶺南武術宗師であり名医。

中国最後の王朝、清朝末期の時代に活躍した武術家で、中国近代史上では最大の英雄とされる。
父であり『広東十傑』の一人に称された武術家・黄ｳｫﾝ麒英ｹｲｲﾝの息子で、父より南派少林拳の一派である『洪家拳』を叩き込まれ、父と共に修行の流転旅を続ける少年期を送るが、その技は１３歳の時点では既に道場主に匹敵するほどの完成度であり『少年英雄』と称される。

成長した飛鴻は父と共に各地で武者修行を続けるが、1863年父の死に伴い、父が経営していた漢方薬局兼拳法道場である寶芝林の跡目を継ぎ、欧米列強の進出に伴い荒れる時代を予測して、農民達に武術を教えて自警団を率い、民間レベルで治安の混乱を防いだ。やがて官軍や警察などにも同様に洪家拳を教授し、動乱時代の国の治安維持に尽くした人物として現在も評価が高い。

さらに獅子舞の名手としても知られ、その技術の高さから『獅子王』という称号も持つ。

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