うちのハルちゃんコミュのうちの真弓ちゃん

真弓ちゃんは､私のお母様です｡
子供5人を育てるﾊﾟﾜﾌﾙ･ﾏｻﾞｰでございます｡

この真弓ちゃん｡
実は不思議な感覚を持ち合わせております｡

不思議な…と､言っても､いわゆる『霊感』ではありません｡

なんと言いますか…､
見聞きした話や物語を､自分の頭のﾌｨﾙﾀｰを通して自分勝手にすり替える…という､器用な技の持ち主なのです｡

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一昨年の話になります｡
その頃､真弓ちゃんや周りの間で『ﾊﾘｰ･ﾎﾟｯﾀｰ』ｼﾘｰｽﾞが流行っていました｡
例に漏れず､真弓ちゃんも全ｼﾘｰｽﾞを読破していました｡

どうやら､大層ﾊﾘ･ﾎﾟﾀがお気に召した様で､私達兄妹にも勧めようと､話のｱｳﾄﾗｲﾝ(殆ど全貌でしたが)を熱く語って聞かせていただきました｡

真弓「ﾊﾘｰはさ､なんか生意気だったりするんだけど､周りのｷｬﾗが良い味だしてんのよ!」
私「へぇ｡ﾊﾘｰは嫌かもなんだ」
真弓「まぁ､大体主人公ってのは鼻持ちならないようなﾔﾂなのよ」
私「良くそんなﾔﾂに友達がいたもんだね」
真弓「まったくだよ!思春期なんて､厄介なもんだね」
私「真弓ちゃんは､なんてｷｬﾗが好きなの?」
真弓「あのね～､私はね～…あのﾃﾞｯｶｲのが好きなの」
私「あぁ､ﾃﾞｯｶｲの」
真弓「そう､えっ…と何だっけ…｡
あ!そうそう！

『ﾊﾝｸﾞﾘｯﾄ』!!」

…ん?ﾊﾝｸﾞﾘｯﾄ??何だかひもじい巨人が出てきました｡
大丈夫か?しっかり食べてるか､ﾊﾝｸﾞﾘｯﾄ?

私「悪役とかには好みのﾔﾂはいないの?」
真弓「悪役!!好みじゃないけど､ﾊﾘｰと同じくらいいけ好かないﾔﾂはいるわよ」
私「あぁ､なんてゆうかﾗｲﾊﾞﾙ的なﾔﾂだ」
真弓「ｺｲﾂは嫌いだから､名前もすぐに覚えたわよ!」
私「おっ､すごいじゃん｡なんて名前なの?教えてよ」

真弓「『マッコイ』!!」

…真弓さん､きっと『ﾏｯｺｲ』は良いﾔﾂだよ｡

だって…､名前が可哀想だもん｡

俺､きっとﾏｯｺｲとなら友達になれるような気がします｡