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神奈川大学社会研究会コミュの復習と予習的に

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1・25の経営学知識に肉づけ テイラーシステムと大衆の関係

1、アメリカで経営学が生まれたのは、偶然ではなく必然であった。要素の一つは、多様な文化背景を持った「労働者」の存在である。様々な「労働者」をいかに使うかが経営学の始まりであると考える。更に重要な要素として、「消費者」の存在がある。大量消費する「大衆」の存在が、大量生産するための経営学を必要とし、発展させた。

2、アメリカで経営学が生まれた理由
20世紀の初頭、アメリカには大量の移民が流れ込んだ。ドイツ、イギリス、イタリア、東欧、ロシア、中国、日本から、生活習慣や言葉の違った多種多様な移民である。移民はアメリカのデモクラシーに惹きつけられて来た。「アメリカに行けばブルジョアになれるかもしれない」という期待を持って。
 価値観も言葉も異なる人々が経済活動に従事するために必要だったのが、単純なマニュアルである。作業の能率追求、つまり生産過程での作業の徹底した単純化だ。科学的管理法は、技能教育も言葉の違いも乗り越える。分業に特別な技術はいらない。大量生産が可能になった。しかし、労働はLabour(苦役)となった。
大量生産自体は産業革命の起きたイギリスでも可能であったはずである。しかし、イギリスで経営学は生まれなかった。それは、大量生産の必要性が無かったからではないか。職能別組合(ギルド)の職人がクラフトマンシップを発揮したのは、貴族に対してであった。プロフェッショナルな職人の仕事はWork(仕事)である。

3、ターゲット「消費者」は大衆
 当たり前だが、商品があっても消費者がいないと利益は生まれない。供給が需要を生むというのが古典理論(らしい。)が、現代では通用しない。アメリカの大量生産は、「同質の規格化された商品を購買する大衆」のために発達した。「国民のかなりの部分がこぞって同じようなものを買う社会は大衆社会である以外にない。」ということである。
ちなみに、現代市場で流通する「もの」は必要物ではなく、過剰物(生きるために必要なものではなく、必ずしも必要ではないもの)であるという。
資本主義社会の発展した段階では、「商品とイメージ」が「欲望そして消費」を生み出す。その状態を消費資本主義という。
(追記、マルクスの唯物論は産業資本主義を考察したものだと思う。現状と一部乖離しているマルクスの説は、ものの「価値」を考慮しなかったから。らしい)
(悩み)
広告、大衆を操作し欲望を作り出す。(条件づけ権力のようなもの)
情報化社会は常に消費者の心を刺激し、多くの欲望を作り出そうと努力している。
消費者の多様化するニーズに応えるためには「多品種少量生産」      

参考 「欲望」と資本主義 佐伯啓思
    消費社会の神話と構造 ジャン・ボードリヤール
    図解雑学ポスト構造主義

コメント(10)

1.経営学というのは・・・テイラーから始まったものという定義で良いのかな?

経営学の誕生という観点からすると・・・決定的なのは、当時経営者の頭を悩ませていた「組織的怠業」にあったんじゃないかな。ここに目をつけたテイラーが科学的管理法により、問題解決を図ろうとした。これが通説だよね。

まぁ、発展するにあたり、多様な文化背景を持った労働者等の要因も確実にあったとは思うが。


大量消費という概念は、経営学が勃興した後のものじゃないかな(つまり、テイラー後。ていうか、フォード後かな?「足」つまり車がそれを可能にした)?
大量消費といった概念は元々大衆には無かったと思うよ。不可能というか、思いもよらないというか。経営学(大量生産)がそれを可能にしたと思う。



2.何故、アメリカで経営学が生まれたか。
うーん、俺は、やはりプロテスタントの「資本主義の精神」かな。
本来、楽しくないはずの仕事を、神の意思に沿うものとして「天職」とした。
大衆に爆発的に広がった経済的エートスは、「いかに利益を上げるか」に関心を集中させる。その結果、必然的に効率や能率といったものが必要であるという結論に至ったんではないか?
まぁ、今のアメリカ人は、ひたすらただ「貪欲」ですけどね。



3.供給が需要を生むといった現象は、全く無いとは限らないと個人的には思う。
それ例えば、「新たな市場を創造する」とか、「イノベーション」により可能になると思う。
つまり大衆のイメージ外の物が生まれた場合だな。
H・フォードさんのために言えば、初期大量生産と現代の大量生産は違う。
大量生産は今でこそ、環境問題や画一化(アメリカナイズ)などの問題の張本人となってしまっているけれど、もともとは非常に社会的な発想だった。
ちょっと現代の主流思想ありきに考え過ぎな気がする。


あと、イギリスで経営学が生まれなかったのは、階級社会が故だと思う。
経営者=貴族の国では、労働者(個人)とうまくやっていこうというバーナード的発想や、経営者の意思決定には限界があるというサイモン的発想を受け入れられないんだろう。
現に未だにイギリスの経営・企業なんて話題にも上らない。
なかせさん
1、確かに大量消費って言うとまずいですね。中産階級の増加による需要拡大ですかね。
かなり意外な形で産業技術が発達したんでしょうね。生産力の向上があまり想像できません。マルクスで言うと、プロレタリアートが革命する気を無くすくらい、豊かになれるとは・・・みたいな。

2、当時、ヴェーバー説に反対したゾンバルトは「15世紀フィレンツェの勤勉で合理的な経営の精神、市民的精神や海賊や冒険的精神などもっと多様」であると言ってるようです。様々な要素が収斂して資本主義が生まれたらしいです。佐伯啓思は著書の最後に「資本主義とは、欲望のフロンティアの拡大運動だ」と言ってるんで、この説が馴染むんですね。ヴェーバーもゾンバルトも共に過激です。

3、古典理論は変化の無い条件は成立するそうです。
商品が欲望を生むように仕向けるのがマーケティング(ミックス)の仕事だと思います。大した変わりも無いのに「新商品」として売り出して、欲望を刺激するっていう常套手段とか、必要ないものを魅力的に売ろうとするテレビショッピングとかが典型的な例です。
すぎやまさん
確かにフォードは社会的で良心的ですね。車自体が「自由の象徴」として社会的(に認められる実感を持てる)価値があったとのことです。
確かに現代思想は振り返って好き勝手言ってる感もありますね。消費心理は未開人の供犠と同じとまで言っちゃいますからね。

アメリカの経営者は、今も社員食堂で、労働者と一緒に昼食、って無いんですよね?別問題ですか。
なんか企業の権力とか階層構造とかひっくるめて、社会契約論当てはめられそうだと思ったんですけど、小島先生に染められましたかね、俺。
初書き込みです、まー、参考までに・・・

まずこのような歴史的背景を基調にした分析及び考察を進める場合、その対象がどの時代のものなのかをしっかり特定させることが重要であると思います。
また次のステップでは他の時代との比較により、更にその特異性を浮き立たせる
手法が一般的です。
理由としては一時代の分析は偏見が生じてしまいがちだという点が挙げられます。


内容的に見れば今回のアメリカの経営学については西側の耐久消費財の大量消費と、ソ連1950年代からの経営学を比較すると非常に分かりやすいかもしれません。
市場経済における耐久消費財の位置を無視した結果、ソ連経済がどうなったのかという点に着目すればアメリカの経営学的な側面も容易に見えてくるのではないでしょうか?

まず、前回の勉強会では、フレデリック・テイラーの科学的管理法(19世紀のアメリカにおいてかな?)が、経営学の始まりであるというコンセンサスがなされたので、田中君は、その前提に立って話しをしているのだと思います。多分。
ただ、大量消費などの概念は、あいうえお君の言うように、比較経営学アプローチ(もしくは比較社会学)によらないと定義付けることは不可能ですもんね。

そもそも、毎回毎回、勉強会に参加している人間しかコメント出来ないようなトピックで申し訳ない。


ところで、あいうえお君自身は、他の地域においてではなく、アメリカにおいて資本主義が勃興した理由は何だと思いますか?




あと、返事がおくれて申し訳ないー!!!
携帯からなので読みにくいかも。後生です、お許しください。アメリカにおいての資本主義への推移についてはあまり詳しいことは言えませんが、完全に国策主体だったのではないですか?モンロー主義という不文律を掲げて富国を目指した国にはなにか奇妙な物が見え隠れしてるように感じます… まー、周知の通り完璧に対外干渉を実行しているアメリカですが、その軍事国家としての機能を成長させると同時に資本主義に突き進む結果になったのではないかと アメリカの経営学のことはよく分かりませんが、自分はマクロ的に分析してもいいと思いました。 いったんこのあたりまでにして、またあとで再考してみます。携帯じゃ限界がありすぎます…笑 あ、あと今度また飲みましょう!
アメリカが、資本主義を経済イデオロギーとすることで世界を席巻しようとしたのは間違いないでしょうね。結果として、アメリカの思い通りになった訳ですが。

ちなみにマクロ的な視点とは?


時間がある時にでも書いてくれれば良いですよ。ご覧の通りゆるゆるなコミュニティーなんでw


是非!飲みに行きましょう!
カラオケも!

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