土火～ツチカ～(therewith)コミュの賽 -sai-

あれもこれも
欲しくなったり
必要だからと
並べだしたり

とにかく鞄に全部
詰め込んで
歩き出した

最終的には一人になる
そんなことは
分かりきってる

深くはなろうとしない
ふっとため息を溢して
消えるように
辛いことを終わらせた

手を入れたポケットの中
まだ温もりが残っていて
捨てられずにいたんだ

時間の濃さは
長さを奪う

会えない時間は
熱を奪っていく

そして
何事もなかったように
新しく１日を始めて
変わらない繰り返しに
戻していく

黄色い信号
無理に行けば
危ないことも知ってる

それでも
ブレーキとアクセル
どちらを踏むかを
迷うときもあるんだ

ハンドル握った手は
どこへ向かうのか
教えてくれないけど

踏んだり蹴ったりの
人生ゲームなら
ゴールするまで
賽を振るだけ

二転三転大波乱
そのたび起こる
この先を変える出来事

やらずに後悔するよりも
やって後悔する方が
経験値は増すものだと
経験者は語る

この先にある
最終的なゴールで
｢あれこれやっときゃ
よかった｣って
言わない方が
安らかに死にきれるでしょ

それが何年先か
何十年先にあるかは
わからないけど

それまで僕らは
賽を振り続けなくちゃ
ならないから

嫌なことや苦手な人から
逃げたくなったら
早く次の賽を振って
乗り切ればいい

先へ進む者は
時には二つ三つ
同時に振って
進んでいく

右に進むべきか
左に進むべきか
迷うなかれ
その先に答えはある

それが1か6でも
良くても悪くても

決めるのは
他の誰でもない
振った本人だから

さぁ賽を振れ
先へ進むことを恐れるな