より、バラエティ豊かな音楽性を提示した1973年発表作である。
BLACK SABBATHならではの圧倒的な完成度を誇るストーナーロックは、更に完成度を高め健在ながら、シンセサイザーを積極的に取り入れ、ポップな要素も導入し更なる成長を魅せている。
その中で、トニー・アイオミとギーザー・バトラーが生み出すリフは、鋭利的な攻撃力を一気に増している。
重厚さで聴き手を揺さぶるスタイルから、聴き手の耳に突き刺さるようなフィーリングをもつ楽曲が支配的であり、後に生み出されるヘビーメタルの産声を感じるような内容である。
本作は、ヘビーメタル史上最重要アルバムである。
その理由は“Symptom Of The Universe”にある。
この曲のリフは、その後のヘビーメタルの雛形になったスタイルと言ってよく、ここでヘビーメタルの産声が上がったのである。
作品も全体的にチャンネル数が増えた影響による多重録音で音の厚みが増し、今日のヘビーメタルに音像はグッと近づいている。
本作から、ヘビーメタルの歩みが始まったと言っても、過言ではない。
BLACK SABBATHが確立したヘビーメタルの頂点の一つが、1976年に放った本作である。
ここまで築き上げてきたドゥームメタルの流れを組みながら、ストリングス、シンセサイザーをより前面的に押し出し、壮大な展開をもつメロディを据え、圧倒的な世界観を築き上げることに成功した大名盤である。
膨大なアイデアを持ち前のセンスで巧みに構築し、それぞれの楽曲が無駄のない、比類なき完成度を誇る名曲群に仕上がっている。
BLACK SABBATHは、本作で一つの頂点を極めたと言っても良いだろう。
大推薦盤。