moving （movies and musicals）コミュのボヘミアン・ラプソディ【10】

Bohemian Rhapsody（10）

この作品がアカデミー賞で、
ラミ・マレックが主演男優賞を、
他にも、編集賞と音響効果賞を受賞したので記念鑑賞。

（･･･受賞しなくても観てたけど。）

編集で好きなのはオープニングのスマートさだなぁ。
初回はさらっと観てしまったけど、
複数回観ると、情報量の多さに感心する。

・「友達に会いに行く」と行って出掛けるフレディだが
　　実はひとりで、会う友達はいない。
（この作品の『孤独』というテーマの暗示）
　
・通りすがりのゲイと思われる人から色目を使われる

・メアリーには、本人より洋服に注目してた
（フレディのファッションセンスの暗示）
（メアリーの出会いと別れの暗示）

・ロジャーとブライアンとの出会いとバンド加入
（会話でロジャーとブライアンの紹介--『歯医者』『宇宙』）
（フレディの驚異的なボーカルと個性的な歯並び）

と、作品の重要ま伏線となっていくこれだけの内容を
たった10分くらいでさらっとまとめあげている。
素晴らしいなー。

ボヘミアン・ラプソディが出来上がっていく過程の編集も素晴らしい。

フレディのピアノ弾き語りから始まって、賑やかなレコーディング風景を挟んで、
ラストは、プロデューサーに聞かせる場面に繋がる。
しかめ面のプロデューサーと、
得意満面のバンドメンバーの表情の対比で終わる鮮やかさ。

音響だったら、農道でバンがエンストした時に、
横をポスポスと通り過ぎていく耕運機ののどかな音が最高（細かいこだわり？）。

音響にも編集にも関係ないけど･･･

隣の家に電話をかけるフレディ、
電話がクラシックなダイヤル式電話の形だけど、
実はプッシュホンというところがおしゃれだなぁ。

そして、見事主演男優賞を受賞したラミ・マレックｖ
彼は、本当に素晴らしいけど、オスカーは彼だけでなく、
クイーンのメンバーを演じた３人にもあげたい。
アンサンブル賞があれば良いのにー。

ホントに本人にそっくりな3人がいるからこそ、
個性的なラミのフレディが際立ったのだと思うんだな。

過ぎ去った時間に『もしも』を考えてもせんないことだけど。

もし、ルーシーが男性だったら、almost のないeverything だったのかなとか、
もう少し早くジムに会えていたら、彼の人生は違っていたのかな、とか。

やっぱり、思ってしまうなぁ。。