moving （movies and musicals）コミュの女と男の観覧車

Wonder Wheel

ウッディ・アレン

ケイト・ウィンスレット/ジニー
ジャスティン・ティンバーレイク/ミッキー
ジム・ベルーシ/ハンプティ
ジュノー・テンプル/キャロライナ
ジャック・ゴア/リッチー
デビッド・クラムホルツ/ジェイク
マックス・カセラ/ライアン

ウッディ・アレン監督がケイト・ウィンスレットを主役に迎え、1950年代ニューヨークのコニーアイランドを舞台に、ひと夏の恋に溺れていくひとりの女性の姿を描いたドラマ。
(by eiga.com)

＜女と男の観覧車＞
観覧車の下で働く人達の話。
Ｋ.ウィンスレットがジニーを頭の悪いキャラにしたら明るいラブコメになったかも？　
ジニーの痛々しい言動＆行動は、性格ではなく脳の疾患によるものかも（←頭痛）？　
･･･なんて見方をしてみる。

＊＊＊＊＊＊＊

観覧車は場面のどこかに映っていたけれど、
登場人物がそれに乗って･･･という場面は
一つもなかったな。

レジャー施設で働く人は、そこでは遊ばない
ってことかねぇ。

遊園地は、現実を忘れるためにあるものだけど、
そこが仕事場の人はどこで現実を忘れれば良いのだろう。

･･･っていう話でもなかったな（おい）。

ケイト・ウインスレッドがジニーを真剣に熱く演じてるから
あまり笑うところはなく、シリアスで苦い仕上がり。

救いがないよなぁ。

ケイトの演じるベニーが、心底イタい人間で
それを言ったら、あるいはそれをやったら
ダメだよねってことを、とことんやり尽くしてくれて
なんだか哀れになってくる。

しかも、わざと彼女を醜く撮るカメラの容赦ないこと。

ロマンティックを好む人々が登場する
ロマンの欠片もないストーリーでしたねぇ。

何か救いを求めるとしたら、
ベニーが頭痛持ちだという原因に彼女のキャラの理由付けをしてみることくらい？

実は脳腫瘍で、神経細胞に障害があって、思考回路が錯乱しているとか？
実際、話のピントがずれていたり、同じことを何回も聞いたりとか
その兆候はあるよね。

他にも、認知症とか、アルツハイマーとか…。
ヒステリックなところは、その疑いもありかと。

もし、そうだとしても彼女の言動を
病気のせいだと思う人はいない感じだったよね。

切ない･･･。

他のキャストでは、海岸監視員のチャラい男ミッキーを演じた
ジャスティン・ティンバーレイクとか、
ジニーの旦那の家出娘キャロライナを演じた
ジュノー・テンプルが良かったな。

そして、ジニーの息子リッチーの行動がひたすら不気味でした･･･。