moving （movies and musicals）コミュの二重生活

二重生活

岸善幸

門脇麦/ 白石珠
長谷川博己/ 石坂史郎
菅田将暉/ 鈴木卓也
リリー・フランキー/ 篠原弘
河井青葉
篠原ゆき子
宇野祥平
岸井ゆきの
西田尚美
烏丸せつこ

小池真理子の同名小説を「愛の渦」「太陽」の門脇麦主演で映画化したミステリー・ドラマ。修士論文のテーマとして面識のない隣人に対する“理由なき尾行”を始めたヒロインが、いつしか尾行そのものに夢中になるあまり、自らの日常にまで危険な影響を及ぼしていくさまを、リアルな筆致でスリリングに描き出す。
（by allcinema）

ネタバレ

主人公が隣人を尾行する話なんだが、
さすがに気付かれるだろうというベタな尾行の仕方に萎えたし、
他にも、ありえないよなーと思う箇所があった気がするけど、案外面白かった。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」と同じく、レンタルな存在が登場。
教授の妻なんだけど、葬儀？の用意ってことで、女優の花嫁。
「リップヴァン～」を先に観ていたせいもあって、彼女のことは最初から
レンタル妻なんだろうなって思って見ていたけど、素晴らしい仕事っぷりでした。

弁当の写真を撮ったところで、
「あーそーいうこと」って思ったり。

でも、なんで教授は自殺したのかな。

母親がまだ生きていることが生き長らえる唯一の理由だったのかな。
それとも、レンタル妻に、自分が持っていなかったものを実感させられての絶望か。

自殺した時、結婚指輪をつけたままだったよね、確か。

哲学科の修士論文を書く目的の尾行なので、作品内容はかなり哲学的。
だけど、ストーリーは世俗的。

ゴミ置き場の監視カメラで犯罪か何かが記録される展開になるかと思ったら、
管理人さんの趣味の域を出なかった。
現在の「世間の目」の一例として出てきたのかな。
でも、時々映る監視カメラの白黒映像の雑音や録画している機械の音には
圧迫感があったなぁ。

キャストは誰もが素晴らしいｖ

男３人の中では、若者の横顔、中年の酔っ払いで据わった目、老年の講義中の死んだ目が
それぞれセクシー？（ちょっと無理があるか。）

若者（菅田将暉さん）は寝転がってる時？
いや、怒っている時が良かったな。

同棲相手の浮気の現場を尾行して目撃したのに、
別れを告げるだけで責めなかったのは大人だなって。

中年（長谷川博己さん）は、理想の嫁に魅惑的な愛人。
彼がアーティストにコンプレックス持ってるとトークショーで指摘されていたけど、
その分析には同意。
アーティストには、あーいう仕事のできる編集者はリアルにモテモテらしいです＾＾