moving （movies and musicals）コミュのベルファースト７１【2】

'71（2）

ねたばれ

「名もなき塀の中の王」の併映作品だったので鑑賞（２回目）。
初回は、アイルランドの人達の敵味方関係がさっぱり分からないまま終わったけど、
今回は、前回よりは見えてきたけど、完全に理解したとは言い切れず。

何しろみんな似たり寄ったりの口髭で見分けがつかないという悲劇。
もうちょっと個性的な格好はできないのかいｗ

どちらにしろ、敵味方とも英国新兵を探している。
それも、ほとんどが殺す目的で。

２回目なので、誰が死んで誰か生き残ったの記憶を掘り起こしつつ、
それぞれの生き様を見つめる。

若い男の子、２人とも死んでしまうんだよね。
しかも、ほとんど事故レベルの展開で。
そういう意味で、ゲイリー・フック（敵地に取り残された英国新兵/ジャック・オコンネル）と
一緒にいた新兵も同じだ。

ある意味、情勢を現実的に把握していないという意味で諸悪の根元とも言える
アーミテージ中尉の行動も冒頭から追ってみる。

最初の出動で、友好的な雰囲気を出すためにヘルメットではなくベレー帽着用を指示し、
殺された新兵の遺体の回収時でも頑なにベレー帽を着用していたのが、
ラストのゲイリー救出では、さすがにヘルメットを装着してました。

そして、ゲイリー救出時に、地元の少年ショーンを射殺するという、良かったのか悪かったのか
分からない鮮やかな立ち回りを見せてる。
ショーンは、人を殺して一人前になった次の瞬間に殺されてしまったって事なんだな。

ゲイリーが助かったのは、ゲイリーを射殺出来なかったショーンのおかげであり、
彼を救出するフリをして首を絞めて殺そうとしてたかもしれない誰か、英国のスパイだか
工作員だかをショーンが殺してくれたおかげであるんだよね。

だけど、もし、アーミテージ中尉がショーンを撃たずに脳天気にゲイリーを抱きしめてたら、
やっぱり中尉はショーンに殺されてたかもしれない。

ショーン役の無愛想で目が奥二重っぽく重そうな少年が、マイルズ・テラーっぽくて、
ゲイリーの怪我を手当てした男性は、顏はケヴィン、スペイシー、に声はヴィゴに似てました。

70年代なので、デヴィッド・ボウイのネタがさりげなくいくつか。
新聞の１面に彼の顔写真つきの記事が載っていたこと、
部屋に流れている音楽が彼のものだったこと、
それから、ゲイリーが、彼の曲を【女子の聞く音楽だろ】と見下す流れ。

＊＊＊

これでジャック・オコンネル主演作品を３つ観たけど、どれにも共通するのは、
主人公が命の危険にさらされて、サバイバルな展開になるということと、
女子との恋愛要素はほとんどないって事。

まだまだ若いのに、今からこんなに渋くて大丈夫かなって心配。
たまには、ほっこりとできる作品に出れないのかねｗ

ということで、さっくり調べてみた。

まず、Tulip Fever が一応（Drama, Romance）ジャンルになっていてちょっと期待できそうな感じ。
共演者もAlicia Vikander、Holliday Graingerと美人揃い。17世紀のアムステルダムが舞台。
でも、国内公開は未定。

次にHHhH（2016）。（Action, Biography, Thriller）で１９４２年チェコ･･･、これはきっと大変な目に
遭う展開（勝手に予想）。

そしてMoney Monster（2016）。 （Crime, Drama, Thriller）ジャンルだけど 戦争に巻き込まれることは
なさそう。共演者が豪華（Julia Roberts、George Clooney）で、国内公開予定あり（6/10）

後は、テリー・ギリアム監督のいわくつき作品The Man Who Killed Don Quixote（2017）に
出演が決定してるとか・・・。

彼って、ジャガイモ顏だけど、肌は綺麗で、鼻筋も横から見れば通ってる。
正面から見るとつぶれてる感じで、耳の形も角度によっては奇妙なシルエットなんだけど。
後は、額に皺があるのが目立つかな。
顏だけでなく、アクションは得意という意味でも、マット・デイモンに似てるかも。