moving （movies and musicals）コミュのヴィンセントが教えてくれたこと

St. VINCENT

セオドア・メルフィ

ビル・マーレイ/ ヴィンセント
ジェイデン・リーバハー /オリバー
メリッサ・マッカーシー/ マギー
ナオミ・ワッツ/ ダカ
クリス・オダウド /ブラザー・ジェラティ
テレンス・ハワード/ ズッコ
キンバリー・クイン
レニー・ヴェニート
ネイサン・コードリー
ドナ・ミッチェル
アン・ダウド
スコット・アツィット
レグ・Ｅ・キャシー
ディードル・オコンネル

ビル・マーレイが近所に引っ越してきたいじめられっ子の少年と奇妙な友情を
築いていく不良老人を演じて高い評価を受けたハートウォーミング・コメディ。
（by allcinema）

ねたばれ

『聖人』というのが全体の大きなテーマになっている。
原題は、St. VINCENT。

不良じーさんと、利発な少年の交流がストーリーのメインだけれども、
テーマは『寛容さ』なのかな、と。

宗教は人を救うものであると同時に、人を縛るものであり、他宗教の人間に対し
攻撃的になる危険性を孕んでいる。

そんな不寛容な宗教縛りの『聖人』という概念において、オリヴァー少年がダメじーさん
ヴィンセントを推してくるところが最高なんだな。

それは子供らしい寛容さでもあり素直さでもあり、それを許容する教師の姿勢の
素晴らしさであり･･･、って。

こんな固い表現で語るべき作品でもないか（苦笑）。

ヴィンセントの破天荒なシッターぶりが親権を争っている父親側にバレて、
オリヴァーは共同親権にて育てられることになってしまったけど、

オリヴァーを迎えにきている父親は、ちゃんと面倒を見ようという感じだったし、
部下をよこすのではなく、平日にわざわざ自分で学校まで迎えにきていたし、
オリヴァー自身も、父親に会いたいとつぶやいていたから、結果オーライな感じ。

で、ヴィンセントは別に『愛人』の赤ちゃんの父親ではないのは明らかなのに、
なんだか共同生活始めちゃってる、人の善さ。

病院でのえせドクター姿は、記憶を失っている妻への接し方だったんだ。
だから、病院の職員は見守っていたんだ。

自分が脳卒中で倒れている間に、妻が亡くなってしまい、再会した時は
もう遺灰になっていたのは、なんだかもう･･･。

美人さんだったな、奥さん。
美猫だったな、飼い猫。

ビル・マーレイ、さすがやな。

メリッサ・マッカーシーの、がんばってる感じも良かった。

オリヴァー役のジェイデン・リーバハーも凄い。

うん、なんだか幸せな結末。

おまけで。

ナオミ・ワッツの掃除機のかけ方が男前で惚れたーっ
かっこよかったｖ