moving （movies and musicals）コミュのショート・ターム

SHORT TERM 12

デスティン・ダニエル・クレットン

ブリー・ラーソン/ グレイス
ジョン・ギャラガー・Ｊｒ /メイソン
ケイトリン・デヴァー/ ジェイデン
ラミ・マレック /ネイト
キース・スタンフィールド/ マーカス
ケヴィン・ヘルナンデス
アレックス・キャロウェイ
フランツ・ターナー
ステファニー・ベアトリス
ダイアナ・マリア・リーヴァ

これが長編２作目となる新鋭デスティン・ダニエル・クレットン監督が、自身の体験を基に、
青少年向け短期保護施設“ショート・ターム”で働く20代女性を主人公に描き、数々の映画賞に
輝いたインディーズ系ヒューマン・ドラマ。（by allcinema）

タイトルは、子供を短期間預かる施設の名称。
親に問題がある子供を預かる避難所のような場所。

そしてここは、
『言葉で上手く表現できないけど、いま、自分、ボロボロなの！』と悲鳴を上げる人と、
その気持ちを受け止めてくれる人がいる場所。

それだけなのに、なんて優しいんだろう。
彼らを観ていたら、古傷だか、生傷をえぐられて、疼いてきたのに、
同時に癒されてる。おかしいよ、どーしてこーなるんだ。

『子供たち』の話でもあったな。
施設にいる子供たちはもちろん、面倒を見てる側も『子供たち』だった。
彼らも色々な傷を抱えてる。
だからこそ、強くなれるし、暴走するし、殻に閉じこもってしまう。

子供達のサポートをするカップルが主役だったのかな。

男の方は、髪型とヒゲがピーター・ジャクソンのような、
でも体型はちょいスリムで普通の人間身長のメイソン。
彼の目が優し過ぎて、どうしてくれる？って感じだった。

あんなに優しい人がこの世の中にいるのかな。
彼は孤児っぽくて、義理の両親にパーティ開いてたっけ。
彼らが話してたのはどこの国の言葉？
「乾杯」が「サルーテ」だから･･･イタリア語か。

そして、女の方は強気でしっかりしてるけど、心に壁も作ってて、
120％優しさで構成されてるようなメイソンでさえ信じきれなくて。

結局、彼に対して抱えていた秘密も伝えることができて、
新しい生活が始まりそうだったけれど。

そして、ラストの風景を一言で表現するなら、『いつも通りの日々』。
その優しさ、確かさ。

カリフォルニアの温暖で雨の少ない土地柄が舞台だったせいか、
雨のシーンがなかった気がする。
だから、内容に関わらず、色彩が明るい･･･。

かなりの限定公開だったので、観れるかどうかぎりぎりだったけど、
無事出会えて、本当に良かった。

（かなり評判が良かったらしく、その後上映期間が延びてました＾＾）