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moving (movies and musicals)コミュの朧の森に棲む鬼

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映画Lord of the Lies
いすいのうえひでのり(舞台)、江戸洋史(映像)
本中島かずき

市川染五郎 /ライ
阿部サダヲ /キンタ
古田新太 /マダレ
秋山菜津子 /ツナ
真木よう子 /シュテン
高田聖子 /シキブ
粟根まこと /ウラベ
小須田康人 /サダミツ・サダミツ似の兵士
田山涼成 /イチノオオキミ
逆木圭一郎
河野まさと
山本カナコ
吉田メタル
中谷さとみ
保坂エマ 他・・・

メモ人気舞台を映像に収め、映画館で上映する<ゲキ×シネ>の第5弾。
いにしえの神々が棲む、神秘の森。どんな嘘でも瞬時に仕立て上げるその“口先”と、弟分・キンタの腕っぷしを武器に、ひたすらのし上がることを夢見る野心の男、ライ。彼の前に森の魔物たち“オボロ”が現われ、命と引き替えに、ライの野望──王の座──を約束する。そして、ライはオボロから一本の剣を手渡され、王になるための血塗られた道へとその一歩を踏み出した。(by allcinema ONLINE)

チャペル公演は終了しているので、ねたばれってことで。

暗闇に染まっていく・・・という作品。

やっぱり、舞台で観たかったなー、と、ゲキ×シネを観て後悔の念。
公演当時、観ないと決めたのは自分ですが^^;

もうね、キンタがね、泣かせるの涙

最初の頃はね、ライが人を騙していくのが心地良いの、小気味良いの。
だけど、キンタとの関係が断絶したときに、
「あ、やってはいけないことをやったな・・・」と。

私にとってライが人を騙し続けてもOKだったのは、単純バカ(言い換えれば純粋な善)の
キンタがライを慕っていたから。
でも、ライがキンタの信頼を失うような出来事が起こり、2人ともが光を失ってしまいます。
キンタは目の光を、ライは心の拠り所を。
そこが、もう、哀しくて。

ライにとってキンタの信頼は、決して失ってはならないものだったのかも。
彼がライの持ってない心のネジを持っていたのだから・・・と、
ライとキンタの関係は、「鉄コン筋クリート」のクロとシロのようだな
と思いつつ観てました。

だけど、ライは一線を超えたまま戻ってくることはなくて。

ライは完全な悪だという設定らしいけど、本当は完全な悪ではないところが
良いんだな・・・。
キンタが視力を失う場面、ライは彼なりにキンタを助けようとしているんだよね。
でも、キンタは裏切られたと思い、彼の離反が結果的にライを破滅に導いた、という構図。

目が見えなくなってからのキンタは凄かった・・・。
ライの裏切りと、裏切りの中の真実(ライなりにキンタを助けようとはしていた)を見抜きながらも、
客観的にこの人間はダメだと判断する。
あくまでも、復讐ではなく判断。
澄んだ心は最後まで濁ることがなかったなぁ。

そして、登場場面で、「こんなのやってちゃだめだ」と言うライが、
結局「こんなの」の犠牲になって終わる一生。
きれいな終わり方、だったなぁ。

キンタ役の阿部サダヲさん、「舞妓 Haaaan!!!」では目障りなヤツだったのに、
すっかり好きになってしまいました。

ライ役の市川染五郎さんは、やっぱり絵になりますねー。
アップでも遠景でも、静止画像でも動画でも素敵だわ。

秋山菜津子さんと高田聖子さんが活躍していたのも嬉しかったな。
でも、2人実際には舞台で観た方がもっと良いのよね・・・。

真木よう子さんは、2人と比べると力不足という感じだったけど(歌は特に)、
「これは私の復習だ!」ってところが、マジかっこ良かったのでOK。

かっこ良いと言えば、やっぱり古田新太さん!
もー、いちいち表情がかっこ良い! 
時々変な表情をするのもスパイスになって良い!
悪事に手を染めていても、スジは通す!ってところが素敵なのよね。

そうそう、染五郎さんと新太さんのバランスも良いんだな。
2人で舞台上に並ぶと新太さんの方が圧倒的に重い存在感があるってトコが。
(あ、体重がってことじゃないですよw)

そして舞台の水の演出も美しかった。
これは、映像でも綺麗に映っていたけど、生で観たら全然違ったんだろうな。
(もしかすると水音がうるさかったりしたのか?)
映画では、水で煙る映像の中、中央の扉が開いてタイトル文字が出てくるところ、
3人の朧(鬼)が登場するところで、背筋がゾクゾクしました。
かっこえーっっっっ(←エコー入ってます)

言葉でも、ゾクっときたところがいっぱい。
シキブの「だいきらい」とか、イチノオオキミの「これを呑むから」とか。
ウソの言葉が持ち得ない真実の言葉の重みがありました。

この作品、舞台に通っていたら、どんどん違う風景が見えてきたんだろうな・・・。
でも、とりあえず無事ゲキ×シネで観れて良かったです^^

指輪あ、悪役顔って、やっぱりまゆげなしなのね、とグリマ顔(=まゆげなし)になった
ライを観てちょいウケしましたw
ところで、英題の最初にはどうしてtheがつかないのだろう・・・。

コメント(8)

ストーリー、役者とも完璧。でも映画にした意義は私は見つけられませんでした。やはり舞台で観たい作品ですね。
クローバージョルジュ・トーニオさん
映画にした意義・・・ですか。

1つは舞台より気軽に観れること。
(舞台は金額的に気軽に観れるものではないし、人気のある舞台はチケットを
 取ること自体大変ですから。)

もう1つは、客席からとは違った視点で舞台を観れること。
(舞台では視点が限られるので、見落としてしまう部分はたくさんあるし、
 余程良い席でなければ、細かい表情までは分からない。)

あとは、単純に大画面で観れるということでしょうか。
舞台をテレビやDVDで観ても、たいていつまらないので^^;

でも、もともとゲキ×シネは、舞台の補助的存在だと思っています。
(なので、自分の中のジャンル分けでは映画でなくて舞台だったりしますw)

気になるのは意義より値段かなー。
技術的な問題があるにしろ、題材は『再利用』なのに、特別料金なのが残念^^;
やはり代替的意義ですかね。確かに料金面、チケットの入手の難易度、公演自体のキャパシティ(動員数、公演都市の限定)などの問題を補う意味ではそれなりに意義があるのかも。でも料金は・・・私も思いました。
クローバージョルジュ・トーニオさん
そうですよね。舞台を観たい人の為の作品であって、映画を観たい人の為の作品
ではないと思います。
デジタルで劣化しないはずだから、再演・・・おっと、再上映の時は料金を安く
設定してくれればいいのになぁ・・・(←まだ言ってるw)

クローバーフラワーズさん
私も、一気に阿部サダヲさんのファンになってしまいました。
主演映画を観た時は、映画にテレビのノリを持ち込むなって思ったのに、
舞台の上では、まさに舞台人でした。
キャバレーでも活躍されてたんですね!
あー、またまた見逃した舞台がここにも^^;

歌舞伎界の人々は、例の北千住の舞台で観たのが初めてでしたが、
立ち居振る舞いには感心しました。
染五郎さんも、ほんと、良かったですよね^^
クローバーフラワーズさん
「キャバレー」、再演あるといいなー。
松雪さんは、「フラガール」で踊れる人だとは分かっていたけど、
歌もOKなのですね。
圭吾さんの舞台と重ならない限り、次回こそ行こうっとw

クローバーみゆ*さん
みゆさんは舞台も観ているから、DVDではいろいろと感動が蘇ってくるでしょうね〜。
ゲキ×シネでは、舞台にはなかった映像加工を一部行ってるらしいです。
DVDも同じなのかな?

私は、DVDよりゲキ×シネ派です。
「SHIROH」も「メタルマクベス」もDVDは持ってるけど、ゲキ×シネで観る方が
強制的に一気に観れるから感動も大きいような気がして・・・。

染五郎は、「アオドクロ」をゲキ×シネで観て「素敵だーっ」と思ったけど、
朧はそれ以上に素敵でしたv
この人は舞台でも映像でも品位と華があるような気がします。

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