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佐藤隆広ゼミコミュの卒論ネタ帳

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拙文「インド経済の生産性分析」(DP, #37, 2007)から.

$$
Y=Ae^{u}L^{\alpha}K^{\beta}
$$
として定式されたコブダグラス型生産関数を考える(数式表記はTeX形式にした.TeXについては
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?TeX%E5%85%A5%E9%96%80
を参照).ここで,$u$は確率誤差項を意味する.

さらに,総要素生産性$A$を次のように特定化しておく.
$$
A=A_{0}exp(\lambda t + \sum_{j=1}^{m}\theta Z_{k})
$$
ここで,$t$はタイムトレンド,$Z_{k}$は総要素生産性に影響を与える変数を意味する.$Z_{k}$としてここでは外資系企業かどうかを表すダミー変数などを考えればよい.この総要素生産性の式をもとの生産関数に代入して,対数をとり整理すれば次式が得られる.

$$
\ln Y = a + \alpha \ln L + \beta \ln K + \lambda t + \sum_{j=1}^{m}\theta Z_{k} + u
$$
ここで$a=\ln A_{0}$である.

コメント(109)

F検定はt検定とならんで,最も重要な検定なんですが,そうですか.了解しました.F検定は,うえのF統計量からもわかるように(制約なしのOLSと制約ありのOLSを実行して残差を求めればよい)相当広く用いることができる便利なものです.
おー,5社も増えたんですね.ご苦労さま.手作りのデータベースができましたね.
76は,なかなか楽しみですね.年次で外資比率がどうなっているのかのデータも,念のため入力しておいたらいいかと思います.

77は,外国直接投資についてのIMFマニュアルの定義とか,日本政府の各種統計における定義とかをうまくまとめる,ということですね.

深尾・天野本以外にも,できるだけたくさんの文献にあたった方がよいでしょうね.
76→74

77→75の間違いです.

今日,明日はぼくも仕事をがんばります.mixiへの復帰は来週水曜日以降にします.
東証一部に中国企業が上場とは...国営企業なんでしょうか?

54社分のデータ整理,ご苦労さまです.ちょうど,先週か今週の『週刊東洋経済』に今年の経済書ベスト100というのが掲載されていました.そのなかで,たしか,2位か3位に,超整理法で有名な野口さんの『資本開国論』というのがでてました.日本は外国から直接投資をどんどん受け入れるべき,という論旨だと推察されるものですが,本屋などで立ち読みしてもよさそうですね.学術書ではないけれども,よく売れて話題になっているようなので,卒論の参考になるのではないでしょうか?
マッチ・マージのやり方:

?2つのテーブルで共通の照合キーを設定する.
ここでは,企業名を識別できる記号や数値になる.

?アクセスで,[作成]→[クエリデザイン]→マッチ・マージさせるテーブル2つを追加.

?2つのテーブルで,照合キーになっている変数を選択する(どちらかのテーブルにある照合キーの変数を選択し,それをもうひとつのテーブルにドラックすればよい).そうすると,照合キー変数同士が,一本の線で結ばれる.

?この線をダブルクリックして,取り込み側のテーブルを指定する(「***の全レコードを+++の同じ結合フィールドのレコードだけを含める」,を選択するということ).

?[フィールド]を指定する.*付きの変数を指定すればよい.*付きを選択すれば,テーブルのすべての変数を表示することになる.

?ビックリマーク!の[実行]をクリック.マッチ・マージされているかどうかを確認する.

?うまくマージできれいれば,[表示]→[デザイン ビュー]→[テーブルの作成]を選択して,あらためてテーブル名を付けて実行!すればマッチ・マージされたテーブルが完成する.
↑うえを試してみてください.

それから,パネル分析で,固定効果モデルというのを使うことになります.個体効果をダミー変数で処理するものと(直観的にはこちらはわかりやすい),各個体の平均からの偏差をとるwithin推定の2種類があります.どちらを利用しても係数もt値も完全に一致しますが,個体数が多い場合は後者が利用されます.

計量経済学の教科書で,この固定効果モデルの箇所を読んでおいてください.

あと,パネル分析では変量効果モデルというのがありますが,いまはこちらは勉強しなくて結構です.
?アクセスのクロス集計で,縦軸に企業名(あるいは企業を識別できる変数),横軸は適当な変数,中味を資本(あとから労働と生産もとる)の「平均」をとる.

?うまくクロス集計できたら,これをテーブルにする.

?この新しいテーブルと元のデータを企業名を照合キーにしてマッチマージする.

?そうすると,元のデータに資本・労働・生産の企業平均データが追加されることになる.
企業名  年  資本 労働 生産 資本平均 労働平均 生産平均
ホウセイ 1985 99  12 230 110   55    300
ホウセイ 1986 101  13 235 110   55    300
.....

?で,資本(労働,生産)から資本平均を引き算して平均からの偏差データを新たに作る.

?で,この平均からの偏差データを用いて,OLSを実行すればwithin推定量が得られます.
?さらに,外資シェアについても同じような手続きで平均からの偏差データを作り,この変数を用いてOLSを実行すれば外資シェアが生産性にどのような影響を与えているのかがわかります.

中村・浅野のLSDVとWithin推定の箇所を熟読しておいてください.
?訂正.平均からの偏差を計算すると,数値がマイナスになるケースがたくさんでてきますね.それの自然対数をとることはできないですね.

だから,あらかじめ,すべての変数を対数変換しておいて,対数変換した変数の「平均からの偏差」をとって,OLSを実行します.
日記読みましたよ.指導の先生に従うのが一番重要なので,全然問題ないです.
そのまま引用すればよいです.

例:
深尾(2004:234ページ)によれば,「日本への直接投資形態の多くが...」となっているが)注1,これに対して本稿は...

_____________________
注1) 深尾(2003:15ページ)においても,同様の指摘がなされている.

てな感じです.いろいろなやり方がありますから,他の論文なども参考にしてみて.

それから,日本語文献のみのサーベイで卒論を書く,というのは普通の学生さんのやることなので「なんだかなあ」と思います.

なので,
関連文献として30本ぐらいは英語文献を利用するとかの工夫もしてもらいたいですね.
うーむ.t検定と推定量の信頼区間の話は,密接に関連していていますね.

通常のt検定は,推定された係数が0かどうかをテストするものです.通常,帰無仮説は「真の係数がゼロである」,です.対立仮説は「真の係数はゼロではない」,です.帰無仮説を棄却するということは,対立仮説を受容するということです.つまり,回帰分析で得られた係数は,ゼロではない,ということです.t値のほかに,p値というのも表などに記載されることがありますが,それは係数がゼロである確率を意味します.その確率が小ささければ小さいほど,その説明変数の係数がゼロである確率が小さいわけです.

で,推定された係数の信頼区間も,Excelなどの分析ツールなどでも出力されますが,

これはOLSで推定された係数がt分布にしたがっていることを利用して(t分布はサンプル数が多ければ正規分布と変わらないので),係数のプラス・マイナス2標準誤差で大体95%,3標準誤差で99%の確率でその区間に係数が入ってくる,というものです.

このとき,たとえば95%信頼区間内で0をまたいで,プラスの領域とマイナスの領域に係数が入る場合,たしかに,通常のt検定はとおらなさそうですね.
抹茶君は,t検定と信頼区間の話,どちらの方がより分かりやすいですか?ぼくが学部のときには,どちらも丁寧に教わりましたが,通常の回帰分析のときには信頼区間を表に出したりすることはめったにありません.もし信頼区間の話の方がより直観的にわかりやすい,ということであれば,ぼくの講義ノートもそのように加筆しておきます.
9月6日付けから書き込みがない掲示板ですが,抹茶君はこれをみているでしょうか?

卒論が一段落ついたようなので,ひとつ専門論文のネタを提供しましょう.

http://www.econ-law.se/

からWTOの紛争データが入手できます.もとデータはWTOのHPからとった文書資料で,それが,驚くべきことに!!すべて数量化されています.

このデータからインドにかかわるものをすべて抽出し,わたしがいま持っている企業財務・パネルデータである「プロウェス」データにリンクすれば,たとえばADがインド企業に及ぼす影響などを定量的に分析できるはずです.
よくみると,うえのWTO紛争データは,WTOで紛争としてみなされたケースのみを扱っているものでした.で,インドの商業省のHPから,

http://commerce.nic.in/traderemedies/ad_casesinindia.asp?id=2

から,インドが他国に対して行ったADのケースがわかります.この膨大な資料を,WTO紛争データベースと同様に,エクセルに整理すればインドのADの貴重な一次資料ができますね.なんせ,インドは米国と並んでAD発動件数が最も多い国のひとつです.
あくまでネタのひとつですよ.卒論がおわってから大学院進学までの時間を,どのように有効に利用するのかの選択肢のひとつとしてかんがえてください.

もしぼくが抹茶君の立場なら,むこうの大学院の先生が書いた教科書や専門書を読んだり,大学院シラバスにでている教科書や論文などを勉強するのかなあ.

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