ROBINHO - Robson de Souza -コミュの整った?

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）は13日、英国マンチェスターなどで１次リーグＥ-Ｈ組の８試合を行い、Ｅ組のレアル・マドリード（スペイン）は０-２でリヨン（フランス）に敗れた。

　悪夢が再現された。昨季のＶＴＲを見るかのような試合内容に、１０季ぶりにチームを指揮するカペロ監督は「きょうのリヨンは、我々よりも優れたチームだった」と完敗を認めた。過去、欧州制覇を９度も成し遂げている“白い巨人”のぶざまな試合内容に、１４日付のスペインの全国紙「マルカ」は「リヨンで破滅したレアルマドリードは、（かつての）カペロのチームとは似てもいない」との見出しを付けて揶揄（やゆ）した。

　新生レアルはＦＷファンニステルロイ、守備的ＭＦにはローマとユベントス（ともにイタリア）でもカペロ監督の下でプレーしてきたエメルソン、センターバックにはドイツＷ杯を制したイタリア代表主将のカンナバロを補強した。あの元イングランド代表主将ベッカムも名を連ね、ブラジル代表の新エースに成長したロビーニョが先発できないほどの戦力は整った。

　だが、個人技では勝ってはいても、チームの成熟度はいまひとつ。ボールの支配率は５８％だったが、放ったシュート数は相手の１７本に対して、わずかに７本。同監督は「ボールに触っても触っても優位に立てなかった。組織力で見劣りした」と嘆いた。個々の能力を生かしながら高度なチーム戦術を完成させた宿敵バルセロナ（スペイン）との差を埋めるのは至難の業だ。“銀河系集団”の凋落（ちょうらく）は止まらない。