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菜根譚(さいこんたん)コミュの人生を無駄に過ごすな

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第三十八話「人生を無駄に過ごすな」

 天地は永遠であるが、人生は二度ともどらない。人の寿命はせいぜい百年、あっというまに過ぎてしまう。幸いこの世に生まれたからには、楽しく生きたいと願うばかりでなく、ムダに過ごすことへの恐れを持たなければならない。

(解説)
 人生は短い。古来から人々はそれぞれに嘆いてきた。たとえば「人生ハ朝露ノ如シ」(『漢書』)だという。
 洪自誠はここで、楽しむことをすすめながら、同時に、ムダに過ごすことをいましめている。適切な助言というべきであろう。

(感想)
 明治期の公害問題、「足尾鉱毒事件」は、その内容を知るに、何の責任もない住民が、企業と国家権力の下、人権を踏みにじられた事件と思います。
 人生を楽しむどころか、一企業のエゴと、国家の野望の前に、住民たちの生活そのものを奪ってしまった問題と言うより、国も共謀した人権侵害事件と思います。

 その先頭に立って戦った人が、田中正造氏です。身命をなげうって最後まで、民衆の権利に訴え続けました。この鉱毒事件には、明治期の思想的支柱にであった福沢諭吉、渋沢栄一も企業行動に後押ししたことが、検証から報告されています。
 富国強兵のスローガンの下、明治期に起きた途方も無い人権侵害を忘れてはいけないと思います。

 谷中村の住民は、人生を無駄にするどころか、楽しむ時間を持てず、国策に押しつぶされました。100年を越えた今でも、渡良瀬川底や谷中の遊水地のは、重金属が汚物が滞積しています。

 環境ホルモンも問題を取り上げた「奪われし未来」で、シーアコルボーン氏は、五大湖の湖底には、環境ホルモンが今でも滞積していて、微生物、プランクトン、小魚、大魚と食物連鎖で、いずれ人間の身体に微量の環境ホルモンが入りこんで、何世代か後に影響が出てくると警告しています。

 谷中村救済に奔走した、田中正造の生涯は、戦いの日々で、楽しむ時間は果たしてあったのだろうかと思います。田中正造の唯一の趣味は、川原で綺麗な石を拾うことだったそうです。
 人の幸せとは何か、菜根譚の言葉から色々考えました。
 

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