とにかく頭にくる話。コミュのスクーターで走ってたら．今年最高のネタが降ってきた。

スクーターで通勤するようになって思うんだけど。

「みんな左に寄りすぎ！」

大型トラックとかはしかたないと思うよ。

でもさ。


そんなに対向車が怖いのか？

左サイドは「眼中に無し」か？



まあ。百歩譲って．
気づいてないならしょうがないとしよう。

それはこちらが気をつければ良い話だから。


許せんのが「わざと」「幅寄せ」してくる基地外だ！


こーゆー輩にとって「自動車」は「凶器」だからして。
即刻免許を取り上げるべきだと思う。

人をひき殺す前にね！



今朝も居たんだ。

夜勤の帰り道は．堅気の方々にとっては出勤ラッシュ。

今朝も大井川へと向かう国道は渋滞で。
徒歩のおばちゃんにも追い越される程のスピード。

その横をスススとオイラ。

勘の良いドライバーさんは．
近づいてきたのをすぐさま感知して．
右に寄って道を空けてくれるんだよね。

ありがたいこってす。

「ありがとう！」代わりに
通過するタイミングでおじぎを。



その真逆で。
近づいてきたのを感知すると。
『これでもかっ』
って縁石ギリギリに幅寄せブロックしてくるアホ。

今朝のマークＸがそう！

反動つけてきたからね！

危うくひっ転ぶとこだったぞ！



『苛っ』としたので．オイラは進路をセンターライン寄りに。

すぐさまアホＸはセンターライン越えのブロック走行。

サッカー日本代表に欲しいくらいの執拗なまでのマーク。

マークＸだけに・・・

・・・マークＸ・・・すいません。


オイラはちょっと「逆に」面白くなってしまったので．
しばらく右へ左へとクスグリを。

そのうち容疑者Ｘも熱くなったんだろうね？

前との車間距離を１０台分くらい空けての超徐行＆超蛇行。


後ろを走ってたガテンな４ｔトラックの運ちゃんがキレてね。

けたたましいクラクションを。


てっきりオイラが怒られちゃったと思って振り返ったら。

運ちゃんは．前方の被告人Ｘを指差し．
何やら怒鳴ってらっしゃる。
その指はテレビで放映できないサインを。


そしたら急に停まりやがんの殺人犯Ｘの野郎が。

「あえて」道ふさいで斜めに。

危うく追突するとこだったぞ！


勢い良く車を降りてきた死刑囚Ｘは
狩野エイコウにそっくりで。

しかも眉毛が全く無いんだよ。

『メイク前？』

オイラは「うぷっ♪」ってなっちゃって。

「あんだてめー！クラクションとか鳴らしやがって！」

とか言われてもさ。

エイコウ君さ。朝から声が裏返ってるしさ。


『やっ！今年１番の面白ネタを拾ったぞ！』って。


「ちょっと待ってね♪このスタンドが立てにくくてさ」

とオイラが目線外したら．肩つかまれててさ。

いや〜。ビックリ。

「いやいやスクーター倒れちゃうから待ってよ」

っても待ってくれなくてさ。コマッタチャンだから。

オイラぶるんぶるんゆすられちゃって。

もうオイラのフェラーリ倒してもいいから．
この基地外だけは殺しちゃおうかな。

って思ったタイミングで。

蹴りが入ったんだ。

エイコウ君の横顔に。

どーーーん！って。

反動で抱きつかれても困るんだ。エイコウ君さ。


「早く車どけろ馬鹿野朗！」って。

運ちゃんがね。


オーバーに顔おさえて。

『なに？なんなの！』

って恐怖に満ちた表情で。

両手に血ぃついてるとでも思った？

ちょっと手のひら見つめて。

なんにも言わずにエイコウ君。

縁石を軽くガリッとやりながら。

マークＸを本線に。


オイラが運ちゃんにお礼を言おうと思ったら。
もう発車してた。


置いてかれたかっこうのオイラは
急いで運ちゃんの４ｔトラック追いかけてさ。

横に並んで。

そしたら助手席の窓が開いて。

「殺しちゃうか？アイツ」って。

「ありがとう！」ってオイラが言ったら。

「前！前！」って。


懲りたと思ってたマークＸが．
またもや幅寄せしててさ。

それはもう縁石こすってますよね？レベルでさ。

二人で笑うしかなくてさ。

運ちゃんはサンドバッグＸまで数十ｃｍって煽るしさ。

大井川の橋までお付き合いして爆笑してたんだ。



そしたらね。


橋のたもとにパトカーが停まってて。


警官に停められてやんの。

狩野Ｘ。


トラックの運ちゃんは本当に急いでたんだろね？

「チャオ♪」って橋へ。


オイラはこんなオイシイチャンスはめったにないから。

勘違いを装って一緒にパトカーの元へ・・


「あっ！お父さんは関係ないですから。行ってくれて」

と冷たい警官。

どー見ても．二十歳そこそこだよね？本官君？

『君みたいな息子を持った覚えは・・・』

これを口に出せたらオイラも本物なのに。


それでも野次馬決め込んで眺めてたら。


泣いてるじゃんよ。

エイコウ。

メイクが落ちちゃうよ。

あっ。まだメイク前か。


いやいや。

本当に泣いてるよね？

演技なら凄いよコレ。


肩叩かれてるじゃんよ。

下から覗き込まれてっぞ！


おいおい。オイラを指指すんじゃないよ。



「ちょっとお父さんにもお話聞かせてもらっていいですかね？」

きたきたきたーーー！

「はい！なんでしょうかっ？」

シッポ振って本官君のそばへ。

「あちらの男性がですね．お父さんのスクーターに幅寄せされた。って言ってるんですよお。自分はあちらの車が歩道にはみ出して走行してるところしか確認できてないもんですからね．何かトラブルみたいなことってありました？」

「スクーターで幅寄せってどーやるんですかね？」

「ですよね」

「そーゆーことです」

「はい。ありがとうございました」

「え？免許の確認とかしないの？」

「ええ♪結構ですよ」

「もう終わりい？」

「ご自分から停車してくれてますし」

「向こうさんともお話したいなあって」

「まあ。反省してるようですし」

「泣いてるよね？」

「泣いてますね」

「泣けば赦しちゃうの？」

「そーゆーわけではないですけど」

「絶対飲んでると思うよ！酒じゃなければ薬キメてるね」

「切符は切らせてもらいますけど」

「免許取り上げちゃいなよ」

「いや〜。それは僕にはちょっと」

「あいつが子供ひき殺したら．後悔するよ〜」

「またそんな」

「大袈裟じゃないって」






あれ？


逃げやがった。


マークＸ。




パトライト点灯で追跡に行っちゃいました。


『どーか懲役刑になりますように♪』