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飲食店独立開業で成功する正攻法コミュの★『損益計算書で店舗実態を掴め−モスバーガー編』

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今回も一問一答形式ですわーい(嬉しい顔)

ワイングラス店舗の損益計算書を読む際は、次の順番で数字をチェックするとありました。

1.絶対額としての売上高、その売上高の予算比・同前年比
2.営業利益は予算通り確保されているか
3.原価率はコントロールされているか
4.人件費はコントロールされているか(人時売上高は高すぎないか、低すぎないか)
5.経費詳細の予算は守られているのか

とっくり(おちょこ付き)それでは、ひとつひとつ分かりやすく解説しましょうね。

損益の状況とは、【収益ー費用=利益(損失)】〜経営成績を表すもの

まず、開業前のメンバーさんは、本物の損益計算書って見たことってありますか?

もし、見る機会がなかったというのであれば簡単!

上場会社HPのIRを見ればよいのです。自社の株を買ってくれている投資家に向けての開示情報です。

今回は同じ飲食系上場会社「モスバーガー(モスフードサービス)」を見てみましょう。

モスバーガーは、ほかに【マザーリーフ/ステファングリル/MOS's-C/80℃/カフェ・レジェロ】などを展開しています。

http://www.mos.co.jp/company/ir/

それでは、『IRライブラリー』の決算短信を開き、平成21年3月期の決算短信(444KB)を見てみましょう。

「(2)連結損益計算書P.13」とありますね。この「連結」とは、モスバーガーのほか、先ほど列挙した業態展開店を全部含めての損益計算書となります。

難しそうに見えますが、そんなことはないですよ。

前期(20年度)と当期(21年度)の比較表になってますね。

ここで、

【1.絶対額としての売上高、その売上高の予算比・同前年比】

前期(623億)と当期(606億)で売上高が17億円ほど減少していますね。

比率は全て「(経費÷売上高)×100」で計算すれば、%が出ます。

売上原価(いわゆる仕入原価)を計算してみましょうね、

前期(346億÷623億)×100=55.5%
当期(332億÷606億)×100=54.7%

当期の方が売上高は下がっていますが、%は前期よりも改善されています。上手くコストダウンをしたものと読み取れますね。

続いて「販売費及び一般管理費」を差し引きます。これは仕入原価意外にかかる経費(人件費、家賃や水道光熱費、広告費その他もろもろ)をひっくるめてますね。

【2.営業利益は予算通り確保されているか】

そうすると「営業利益」が出ます。ただの引き算だから簡単だと思います。

前期(7.5億÷623億)×100=1.2%
当期(17.4億÷606億)×100=2.8%

この数字もコストダウンした結果によるものと思います。

【3.原価率はコントロールされているか】

これは2期分しかありませんが、前期55.5%、当期54.7%ですから、ほぼ狂うことなく原価率が守られているということです。

ここで気付いて欲しいことは、

売り上げが下がったのに、コストダウンによる結果、経費が圧縮されたために利益が増えているということです。

逆を言えば、前期のほうが省ける経費が多かったということにもなりますよね。

【4.人件費はコントロールされているか、5.経費詳細の予算は守られているのか】

この表では、「販売費及び一般管理費」にひっくるめられているので読み取ることはできませんが、考え方は原価率と同じ考え方でよいと思います。

必要な時間に必要な人数だけ(あくまで理想ですが)、売り上げが下がればその売り上げに応じて人員配置をする、そんな対応を柔軟に行うことが不可欠ですが、社員(固定費)が多い店は、なかなか難しい問題です。

そして「経常利益」を見ると分かりますが、

前期(12.7億÷623億)×100=2%
当期(18億÷606億)×100=約3%

こんなにも違うのです。たったの1%と言わないでくださいね。

5億3.000万円も違うのですから。

月次売り上げが300万円の店ならば、1%で3万円。年間で36万円ですからね。

設備が壊れた時などの「積立準備金」として十分な額ではないでしょうか。

そして最後を見てください、驚きです。

税金もろもろすべて支払った後の残りが「当期純利益(純損失)」です。

前期 △3.25億円の赤字
当期  5.52億円の黒字

あれ?前期の方が売上高が良かったんではないでしょうか?

このようにコストダウンすることで経費を抑え、売上高減を埋めている方法で昨今の企業は耐えています。

飲食店とてまったく変わりはありません。

恥ずかしい話、経費を見直し改善したことで、売り上げが10%も減ったにもかかわらず、前期よりも利益は増えたというケースもあります。

ただコストダウンをすれば良い訳ではないのであって、「大切なお客様の満足度を極力減らすことなく」経費を圧縮する方法を考えなくてはなりません。

ここが経営者の腕の見せ所ですね。

最後にひとつ、この損益計算書には、「借り入れ元金」が入らない仕組みとなっています。

この計算書上で赤字を出していれば、借り入れ返済分、キャッシュが減っていくので注意が必要です。

毎月10万円の借り入れ返済があるのなら、10万円の黒字でトントンだということです。

ワイングラスこの損益計算書は公表しなければならないものなのでしょうか。

とっくり(おちょこ付き)上場会社ではないので、必要ありませんよ。

今日はここまでわーい(嬉しい顔)

コメント(6)

少しでも皆さんのお役に立てるなら、それで十分ですわーい(嬉しい顔)

ありがとうございます。

すごくわかりやすかったです。
良かったです☆ありがとうございます

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