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穴吹理学療法科のコミュコミュのとりあえず統合失調症

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統合失調症

≪特徴≫
 思春期に発病する
 脳の生化学的変化によるものとする学説がある
 全体として考えると自己と外界との関係障害が中心
 古くから用いられている病型分類がある。(3つに大きく分ける)

≪疫学≫
 生涯有病率は1%前後
 性別・人種による差異はない
 年明けの3ヵ月間に生まれた人に多い

≪精神症状〜外見から分かるもの〜≫
 突発的な家出や自殺。←他の人からは理解されないことが多い。
 プレコックス感(硬く冷たい特有の顔貌。増悪期に起こりやすい。)
 身嗜みや入浴・掃除などをはじめとする大方のことに関心が乏しくなる(1ヶ月髭を剃らなかったり、入浴しなかったり・・・・。)
 カタレプシー(同一の姿勢をとり続ける)
 場にそぐわない様な、しかめ顔やとがり口またはワザとらしい奇妙な行動(現在は減少。)

≪精神症状〜内面から〜≫
感情に関して
 感情の表出が乏しくなる(感情鈍麻・感情の平板化)
 空虚なよそよそしい快適さ(児戯的爽快)
思考に関して
 思考の形式、特に思考のまとまりが悪くなる。論旨の繋がりが不明瞭となり周囲には何を言いたいのかさっぱり判らない(連合弛緩)
 この他、
 思考の断片化(滅裂思考)
 独自の言葉を作る(言語新作)
意志発動に関して
 終日自分の部屋に閉じこもって、何をするわけでもない。(無為・自閉の生活)



≪特有な内的体験≫
種類 内容
幻覚  対話性減張が特徴でこれに答えるように語り掛ける(独語)
 内容は干渉や悪口が多いが一人で笑ってしまう事もある(空笑)
 考えた事が其の侭声になって聞こえてくる現象(思考化声)
妄想  主として、被害的な内容が多い
 その他、妄想気分・妄想着想・妄想知覚
自我意識障害  病初期・増悪期では、離人体験・作為体験(させられ体験)
その他
 外から考えが吹き込まれる(思考吹入(しこうすいにゅう))
 他者によって考えが干渉される(思考(しこう)干渉(かんしょう))
 自分の考えが不特定多数の他人に知られてしまっていると感じる(思考(しこう)伝播(でんぱ))


注)自分で考え行動している事が自覚できているという人格の自立性=自我意識

≪症状の変遷≫
急性期・増悪期 慢性期
活発な幻覚や妄想に支配され誰の目にも異様と映る精神症状や行動をする 思考の脈絡は断片的。
無為・自閉や体系化されて強固に残った同一の妄想
陰性症状が長期的に継続する。

注)
陰性症状: 精神運動の緩慢、活動性の低下、感情鈍麻、会話量と内容の貧困、非言語的コミュニケーションの乏しさ、自己管理と社会的能力の低下で長期入院によるHospitalism(収容所症候群)とは区別する。

≪Bleuler (ブロイラー)のclassical classification≫

病型 予後 特徴
破瓜型
hebephrenic
良くない 15~20歳頃
緩徐に発症
感情鈍麻・自閉などの陰性症状がMain
幻覚・妄想は、無い〜軽度
数回の病勢増悪(scrub)を経て、欠陥状態(defect)や荒廃状態(deterioration)
緊張型
catatonic
schizophrenia 割と良い 20歳頃(破瓜型と重なる)
突然の緊張病症状で発症
緊張病性興奮・緊張病性昏迷を呈し蝋屈症・反響症状あり
数日〜数週間で軽快
周期的病勢増悪(schub)
妄想型
paranoid
schizophrenia 良くない 30歳頃
急性または亜急性に発症
幻覚・妄想(被害妄想)などの陽性症状がMain
陰性症状は無い〜軽度
単純型 良くない 前述の3タイプとは異なり、幻覚・妄想などが無いまま残遺型統合失調症に特有の感情鈍麻・意欲低下などが静かに進む稀なケース。
行動は奇妙で、レベルが悪くなるにつれ放浪したり、怠惰で無目的な状態が見られる
分裂病後抑欝 比較的良い 陰性症状が残存している状態に生じる抑うつ性の症状を言う。
重症であったり、多彩な症状が出る事は無いが自殺の危険度は増強される。

これらの補充として
病型 特徴
接枝統合失調症 精神遅滞(Mental Reterdation)に統合失調症が合併したもの
児童統合失調症 6~12歳ごろ発病する統合失調症
発症や精神症状には精神発達の程度や家庭・学校での状況などが反映される


≪基本症状≫
4つのAと呼ばれる基本症状は出るらしい。
1. 連合弛緩 :Assoziationssto(・・)rung
2. 情動異常 :Affektsto(・・)rung
3. 両価性   :Ambivalenz
4. 自閉性   :Autisms

≪経過と予後≫
長期で観察すると
1. 持続的経過を辿り、人格障害を残す
2. 周期的経過を辿り、人格障害を若干残す
3. 比較的良好な経過を辿り、人格障害が軽い

注)それぞれの割合はほぼ等しく1/3程度ずつである
競争型社会より発展途上の社会においての方が予後は良い。

≪生命的予後≫

 定型精神病薬
Extra Pyramidal Syndromeが出易い
副作用を抑える目的で他剤を投与する
⇒回転ドア現象を引き起こす
 非定型精神病薬
Extra Pyramidal Syndromeが出難い
薬効が持続し、自覚症状が中程度〜軽度に感じAwakeningが起こる
⇒服薬を中止し、自殺に至るケースが多い。

≪生物学的成因≫
〜遺伝〜
 血縁が深いほど高い
 遺伝・胎生期の影響が大
〜ドパミン仮説〜
≪陽性症状と陰性症状≫
T.J.Crowさんが抗精神病薬に対する反応性や画像所見による脳の変化などの観点からの分類

?型症候群 ?型症候群
 幻想や妄想、思考滅裂など健常な精神生活には見られない異常な症状。
 抗精神病薬に対する反応性が良好。  無為・自閉、感情の平板化など正常な精神活動の減弱ないし欠落の方向の障害
 抗精神病に対する反応性は不良
 脳室の拡大や脳の萎縮が見られる

≪対人関係≫
発症前から
 内向的
 非社交的
 対人関係が不得意
 人付き合いが下手
 断るのが下手
 社会的技能の稚拙さ(Social skill)

≪問題解決面≫
 変化にもろい
 手順の変化に対応出来ず、調子を崩しやすい
 融通が利かない
 現実検討能力が低下する
などで、現実味を欠いた願望になりやすい

≪精神機能障害との関連≫

 統合失調者に見られる諸困難は陰性症状より発症により生じた注意機能や認知機能、情報処理過程との関連が密接であると言われる。
 長期入院生活を余儀なくされた患者において、社会参加が長期にわたり制約された為に生じた2次的障害、或はホスピタリズム(収容所症候群)としての側面が大きい。

≪リハビリテーション≫
ノーマライゼーションの観点から、患者を地域での生活の主体者として位置づけると同時に、生活を支援する様々な活動が必要となる。

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