一日一章一節コミュのコリント人への第一の手紙

?ｺﾘﾝﾄ１：２９「それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。」−日本では才能のある人、超人的な人、優れた人、悲惨な最期を遂げた人などを神と呼びます。しかし聖書は人は人でしかないこと、「鼻から息をするものを頼るな」と語り、天地を造られた創造主のみを礼拝するように求めています。私たちがどんなに素晴らしい結果を出したとしても、たとえ歴史に名を残すようなことをしても、自分を誉めてはなりません。それは主が導いて下さったのです。私たちを愛されている主の業ですので、「誇る者は主を誇れ」(31節)と徹すべきです。へりくだる者に恵みが生涯、継続して与えられます。


?ｺﾘﾝﾄ２：５「それは、あなたがたが人の知恵によってではなく、神の力によって信じるようになるためでした。」−信仰は人間の知恵や悟りによるものではなく、ただ神の霊を受け入れることによって、目に見えない神、子なるイエス・キリストを信じる思いが与えあれるのです。パウロはこの章で、信仰は神の霊によることを繰り返し語っています。聖書を読む時に、過去を悔い改める時、自分のありのままを認める時に、祈る時にあなたのそばにいる聖霊なる神が私たちの心に働きかけて下さっているのです。神との交わりこそ、人との交わりが豊かにされ、心から相手の思いを聴くことが出来るようになります。



?ｺﾘﾝﾄ３：３「あいかわらず肉の人だからです。お互いの間にねたみや争いが絶えない以上、あなたがたは肉の人であり、ただの人として歩んでいる、ということになりはしませんか。」−クリスチャンでも普通の人、霊的には赤子のような人がいます。心の中にねたみや怒りや争いから解放されずに、プライドも高く、二心で生きています。悔い改めて、御言葉と祈り、教会か生活を励む以外にただの人から成長することは出来ません。世の終わりが近いと思われるような混沌とした時代の中で、信仰が問われる時代になっています。


コリント?4:1「 こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。」
−神の働きを行っている牧師や教師達は、第一にキリストに仕える者であって、この世に仕えてはなりません。第二に神の計画を委ねられている管理者であり、キリストの出来事はいつの時代においても秘められ、切に求める者にしか与えられないのです。管理者の役目は、正しく伝えるために、自らがキリストの出来事に生かされる必要があります。どうか恵みの管理者達のために祈って下さい。


コリント?5:7「 いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。」


コリント?7:7 「わたしとしては、皆がわたしのように独りでいてほしい。しかし、人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、人によって生き方が違います。」−お産婆さんは赤ちゃんにはもうすでに個性があると語っています。人の生き方の違いは育った環境や、教育や考えの相違よりも、生まれた時の神からの賜物の違いであるとパウロは語っています。男女の違い、家系の特殊性、生まれ持った性格や気質、睡眠のパターン、集中力の程度や食事の量、生まれた時の賜物の違いによって人の生き方は違っているのです。病もその一つでしょう。これらを賜物と呼ぶことは、一人一人に神の計画があり、目的があり、意味があるのです。感謝して、受け止めましょう。


コリント?８：６−「 わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。また、唯一の主、イエス・キリストがおられ、万物はこの主によって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです。」−私たちは万物の創造者、父なる神によって神の子として造られ、また帰っていきます。人間は地球よりも素晴らしい存在なのです。子なるキリストによって愛され支えられています。多くの人はこの神を知らずして虚しく歩んでいるのです。目に見えない神を仰ぎつつ、今日も生かされていることを感謝しましょう。私たちの体には６０兆の細胞があり、その一つ一つに３０億の遺伝子情報が伝えられ、６０兆の細胞は私たちの意志とは無関係にそれぞれの場所が定められ、秩序正しく、一つの存在を形成しています。これは驚くべき事であり、遺伝子研究者のある方は「サムシング・グレート」の存在を認めています


?コリント９：２５「競技をする人は皆、すべてに節制します。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするのですが、わたしたちは、朽ちない冠を得るために節制するのです。」−競技者は朽ちる冠のためにあらゆる事(食物・飲物・服装・行動・習慣等)において自制し、自分をコントロールして競技に臨みます。私たちクリスチャンは、永遠の冠のために自分を放り投げてはいけないのです。自らを管理し、自制し、我慢することが求められています。自分が失格者になってしまうからです。誰でも失敗します。失敗したら「お赦し下さい」と神の前に悔い改めましょう。


?コリント１０：１３「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」−試練は必ずあります。試練から逃れるとは、そこから逃げ出す事ではなく、ちょうど圧力機がモノをプレスする際に真空状態の中で空気を抜くことで、モノが圧力をかけながらもつぶれないのです。試練に耐えらつつ、神の力により試練さえ喜べるような不思議な逃れる道があるのです。信じて祈りましょう。

?コリント１１：３「ここであなたがたに知っておいてほしいのは、すべての男の頭はキリスト、女の頭は男、そしてキリストの頭は神であるということです。」−男や女、すなわち夫と妻のあいだに様々な賜物の違いがあります。積極的な妻と口の重い夫、明るい女性と暗い男性が今の時代を象徴しています。しかし家庭の最終責任者は男であり、男の最も重要な仕事は祈ることによってキリストに従うことです。キリストは神から遣わされてこの地上に来られました。聖書の言葉は古いと思われるかも知れませんが、神の祝福を求めて従ってみましょう。


?コリ１２：３「ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも『イエスは神から見捨てられよ』とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」−神の霊はキリストの御名による祈りによって父なる神から派遣されてきます。ですから子なるキリストと父なる神は一つです。また聖霊の働きによってのみ、人は「イエス様はわたしの救い主です」と告白できるのです。聖霊は見えないキリストであり、私のそば近くに、私の内に来て、支え、執り成し、導き、聖霊なしにクリスチャンは生きていけないのです。

?コリ１３：7 「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」−愛の賛歌と言われる聖書で素晴らしい箇所の一つです。愛はキリストと言い換えられます。愛は私たちの内にはないことを認めることから始まります。キリストのように愛せない自分、愛のない自分を受け入れる時に、愛を与えて下さるキリストに祈り求めるようになります。愛は人の努力ではなく、神からの賜物です。愛のない自分を認めない限り、人を真実に愛することは出来ないのです。そして愛は忍耐する力であり、信仰・希望です。


?コリ１４：１「愛を追い求めなさい。霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい。」−愛を祈り求める人に、神は具体的に様々な霊的な一人一人に賜物をくださいます。その賜物は与えられた人自身を造り上げ、相互の交わりによって、教会が造り上げられていきます。賜物が自由に秩序正しく用いられる時に、教会はますます成長するでしょう。しかし人間の努力が強調され、聖霊による働きが失われる時、教会は停滞し、力が失われます。愛の聖霊が絶えず生き生きと働くために、祈り支え合う交わりが求められます。私自身を今日も神の愛に満たして下さいと祈りましょう。


?コリ１５：３４「正気になって身を正しなさい。罪を犯してはならない。神について何も知らない人がいるからです。わたしがこう言うのは、あなたがたを恥じ入らせるためです。」−神を信じない人々は、「どうせ死ぬなら食べたり飲んだり楽しく、自由に、気ままに生きよう」と歩んでいます。いつの日か自分の行いを裁かれる神を信じている人が、同じように歩むのであれば、信仰の証しになりません。主は罪を赦して下さるからと信じて、罪を犯してはなりません。罪を犯さないようになるために、罪を赦して下さったのです。

?コリ１６：２２「主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ（主よ、来てください）。」−教会の様々な問題と取り組んでいたパウロの、主を愛さない人への強い言葉で手紙は締めくくられています。集会や食事の交わりの中で絶えず語られた、教会外ではなく、クリスチャンと呼ばれている人々に対し、再臨の主の裁きは無いと甘えに生き、罪を犯す者への警告です。キリストの愛を知りつつなお、キリストを愛さないのであれば、仲間ではないのです。日々、主の愛に生かされ、生きる者となりましょう。