アリスン・クラウスをフィーチャーしたマーク・オコナー、ヨー-ヨー・マ、エドガー・メイヤーの"Slumber My Darling"の静謐な美しさはため息もの。BR5-49はそのキャラクターを生かした"Don't Bet Money on the Shanghai"で異彩を放っているし、アルヴィン・ヤングブラッド・ハートの"Nelly Was A Lady"もハマり過ぎの選曲だ。ダックスは今までまともに聴いたことがなかったが、ここでの"Camptown Races"の心温まる演奏ぶりからがぜん興味がわいた。
ミシェル・ショックトはピート・アンダーソンと組んで、"Oh! Susanna"を。アンダーソンのギターはアコースティックでもやはり凄い。ロン・セクスミスは"Comrades Fill No Glass For Me"を取り上げているが、ピアノを中心とした実に彼らしい形で演っている。こういう所に顔を出している点、やはり「やるな....」という感じ。
ベス・ニールセン・チャップマンの"In the Eye Abide the Heart"とか、ジョン・プラインの"My Old Kentucky Home"など、ベテランのメジャー勢も流石という感じ。デヴィッド・ボールの"Old Folks at Home"は枯れきった味わいが沁みる。ただ、ロジャー・マッギンだけリズム・マシンを使ったアレンジの方向が気に入らないが.....