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詩でメシを食っていきたい(改)コミュの暗闇の会葬

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眼を閉じる
いつもと変わらぬ部屋の中で
いつもと変わらずシャワーを浴び
いつもどおり飯を食べ
いつもどおり携帯をいじりながら
眼を閉じて意識が遠のく

眼を覚ますとそこは見知らぬ部屋
いや部屋というより車の中
眼下には台に横たわる少年とそれを囲む大人たち
少年は動かぬまま大人たちは息を飲む
暫し経つと映画のワンシーンが終わるがごとく
その風景はフィードアウトしていく

しばらくしてパッと目の前が明るくなる
するとそこには柩と花と灯火と人が入り乱れていた
柩を囲む人と花
柩の窓から中をのぞき啼き乱れる伯母さん
仕事を着々とこなす葬儀屋
入り口付近で屯する若者たち
啼く者もあれば怒鳴るものもいる
罵り崩れ落ちるもの
さっさと用事を済まして帰るもの
無表情のまま時を見守るもの
啼きふりをしてすぐに笑顔を戻すもの

辺りは暗くなり人込みは消え静寂がその空間を包む
蝋燭の灯火に照らし出されるは自分自身
何で死んだかはわからない
一つ言えることは実体は目の前で柩で眠る
心はその実体を何もできずに上から見下ろして
愕然としていること

生前に自分自身が残したものは
ほんのわずかな金銭
広く名だけの友達
いろいろつるんだ悪友
歴史に残らない言葉のスクラップ
周りの人の写真の中に一人の少年
乗り壊しそうな自転車
通学に使っていた財布とバック
勉強に使うと思われた教材と文房具
あとは何もない
心の思い出は何れ窶れ
自身がいた場所は何らかの形で埋まりまた動き始める

人が死ぬということは一つの思い出の終わり
思い出は浅く細くなり何れ消える
この世に永遠の言うことはない
生きるもの軈死滅び
形在るもの崩れ滅びる
どんなに優秀な文化でも
どんなに偉大な自然さえも

それが必然であり
定めであり
運命であり
絶対であり
偶然であり
まぐれである

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