原題：開心鬼精靈(Love Me Vampire)
香港 ボング･モーション･ピクチャーズ作品 86年 90分 カラー 日本劇場未公開(ビデオ→DVD)
監督：フーバー･ラウ 脚本：ラウ･チー･ギン 音楽：アンダース･ネルソン
出演：チン･シュウホウ／レジーナ･ケント／ツイ･サク･ウーン／ラウ･チー･ウィン／マリア･モック
−解説−
『霊幻道士』(85年)などのチン･シュウホウ(錢小豪)が主演したオカルト･コメディー。妻と間男に殺された青年実業家が幽霊になって女子校生四姉妹の前に現れる。『ファイアー･ドラゴン』(86年)などのレジーナ･ケント(簡慧眞)が四姉妹の長女に扮するほか､『ゴースト･キング』(86年､映画祭のみ)などのツイ･サク･ウーン(徐淑媛)､『ポリス･ストーリー』(85年)などのラウ･チー･ウィン(劉志榮)､『十福星』(86年､映画祭のみ)などのマリア･モック(童玲)らが出演。フーバー･ラウ(劉豪偉)監督､86年作。
−物語−
ビーナス(簡慧眞)たち女子校生の四姉妹は､ある夜青年実業家のホー(錢小豪)が男女ふたり組に襲われる現場を目撃する。襲ったのは彼の妻(徐淑媛)とその愛人で彼のイトコ(劉志榮)だった。瀕死のホーを救おうと口移しで人工呼吸する四姉妹だが､彼は事切れてしまう。帰宅した彼女たちの前に幽霊になったホーが現れた。彼の姿は四姉妹にしか見えず､お調子者のホーは､態度のデカいママの交際相手やビーナスをフッた男にイタズラで仕返しする。それをきっかけにビーナスとホーは急接近するが､調子に乗ってホーを殺した妻と愛人の元へ乗込んだ四姉妹は､逆に監禁され､ホーも法術の虜になってしまった…!
香港 ボング･モーション･ピクチャーズ作品 86年 90分 カラー 日本劇場未公開(ビデオ→DVD)
監督：フーバー･ラウ 脚本：ラウ･チー･ギン 音楽：アンダース･ネルソン
出演：チン･シュウホウ／レジーナ･ケント／ツイ･サク･ウーン／ラウ･チー･ウィン／マリア･モック
−解説−
『霊幻道士』(85年)などのチン･シュウホウ(錢小豪)が主演したオカルト･コメディー。妻と間男に殺された青年実業家が幽霊になって女子校生四姉妹の前に現れる。『ファイアー･ドラゴン』(86年)などのレジーナ･ケント(簡慧眞)が四姉妹の長女に扮するほか､『ゴースト･キング』(86年､映画祭のみ)などのツイ･サク･ウーン(徐淑媛)､『ポリス･ストーリー』(85年)などのラウ･チー･ウィン(劉志榮)､『十福星』(86年､映画祭のみ)などのマリア･モック(童玲)らが出演。フーバー･ラウ(劉豪偉)監督､86年作。
−物語−
ビーナス(簡慧眞)たち女子校生の四姉妹は､ある夜青年実業家のホー(錢小豪)が男女ふたり組に襲われる現場を目撃する。襲ったのは彼の妻(徐淑媛)とその愛人で彼のイトコ(劉志榮)だった。瀕死のホーを救おうと口移しで人工呼吸する四姉妹だが､彼は事切れてしまう。帰宅した彼女たちの前に幽霊になったホーが現れた。彼の姿は四姉妹にしか見えず､お調子者のホーは､態度のデカいママの交際相手やビーナスをフッた男にイタズラで仕返しする。それをきっかけにビーナスとホーは急接近するが､調子に乗ってホーを殺した妻と愛人の元へ乗込んだ四姉妹は､逆に監禁され､ホーも法術の虜になってしまった…!
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コメント(1)
一言で言えば､本作は"亜流作品"です。でも何の亜流かというと､コレは一言で言えないんです(笑)
大きく言えばふたつ。まずは別トピでもご紹介している香港の映画会社シネマ･シティ制作の｢ハッピー･キョンシー｣シリーズの後発作であること。もうひとつは"キョンシー･ホラー"の元祖『霊幻道士』の主演であるチン･シュウホウ(錢小豪､画像左)をメインキャストにしたことで､まぁそちらのファンも取り込もうという意図が見えます。ただそれだけではなく､本作は青春コメディーであり､そしてまたアイドル映画の側面もあるんですよね…。
青春コメディーの部分も担っているのは､やはりチン･シュウホウです。『霊幻道士』でもキレのある体技を見せているので､アクション俳優のイメージが強いと思われがちですが､この時期はそのイケメンぶりから『シティーガール』(87年､ビデオのみ。画像中)のような若者たちの群像劇に主演するなど､アクションだけではない若手スターとしても注目されていました。それにしても｢霊幻道士｣シリーズでキョンシーに立ち向かったチン･シュウホウをキョンシー(実際は幽霊)にするアイディアは､なかなか面白いです。
そしてアイドル映画としては､四姉妹の長女に扮したレジーナ･ケント(簡慧眞､画像右)の存在が大きいです。『霊幻道士･５』(89年､ソフトのみ)での修道女役で想い出す方もいるでしょう。彼女は早逝のスーパースター､ブルース･リー(李小龍)の遺児ブランドン･リー(李國豪)の映画デビュー作『ファイアー･ドラゴン』(86年)のヒロインに抜擢されて一躍注目を浴び､大スターのジャッキー･チェン(成龍)にも将来性を見込まれ､彼の主演作『プロジェクトＡ２』(87年)やプロデュース作に配役され､メガヒット作『男たちの挽歌』(86年)の続編にも準ヒロイン格で出演。次代のスター女優候補として期待されたのですが…､生来の偏頭痛持ちで女優活動から離れた後97年脳腫瘍が見つかり､結局99年病状が悪化し8月16日に31歳の若さで亡くなりました。状況次第では日本でももっと人気が出たかもしれませんね…。
そんなワケで､冒頭には『霊幻道士』にも出てきたお棺と偽物キョンシーもチラッと出てきますし､脇役も『キョンシー大魔王』(86年､テレビ放送)に出ていたチャーリー･チョウ(曹査理)や､『再来!キョンシーズ』(86年､テレビ放送)などでおなじみのタイ･ポー(太保)が後半道士役で登場したりと充実。さらにしっかり笑わせるコメディーシーンもあり(結婚式で気絶させた花婿をパントマイム＆顔芸で操る場面など)､亜流とはいえ映画としては充分愉しめる佳作に仕上がっています。｢霊幻道士｣のパート３＆５にも出ていた香港の人気歌手ルイ･フォン(呂方)が歌うテーマ曲も洋楽のカヴァーですが､ロマンチックなムードも盛上げてますので､是非動画でどうぞ↓
大きく言えばふたつ。まずは別トピでもご紹介している香港の映画会社シネマ･シティ制作の｢ハッピー･キョンシー｣シリーズの後発作であること。もうひとつは"キョンシー･ホラー"の元祖『霊幻道士』の主演であるチン･シュウホウ(錢小豪､画像左)をメインキャストにしたことで､まぁそちらのファンも取り込もうという意図が見えます。ただそれだけではなく､本作は青春コメディーであり､そしてまたアイドル映画の側面もあるんですよね…。
青春コメディーの部分も担っているのは､やはりチン･シュウホウです。『霊幻道士』でもキレのある体技を見せているので､アクション俳優のイメージが強いと思われがちですが､この時期はそのイケメンぶりから『シティーガール』(87年､ビデオのみ。画像中)のような若者たちの群像劇に主演するなど､アクションだけではない若手スターとしても注目されていました。それにしても｢霊幻道士｣シリーズでキョンシーに立ち向かったチン･シュウホウをキョンシー(実際は幽霊)にするアイディアは､なかなか面白いです。
そしてアイドル映画としては､四姉妹の長女に扮したレジーナ･ケント(簡慧眞､画像右)の存在が大きいです。『霊幻道士･５』(89年､ソフトのみ)での修道女役で想い出す方もいるでしょう。彼女は早逝のスーパースター､ブルース･リー(李小龍)の遺児ブランドン･リー(李國豪)の映画デビュー作『ファイアー･ドラゴン』(86年)のヒロインに抜擢されて一躍注目を浴び､大スターのジャッキー･チェン(成龍)にも将来性を見込まれ､彼の主演作『プロジェクトＡ２』(87年)やプロデュース作に配役され､メガヒット作『男たちの挽歌』(86年)の続編にも準ヒロイン格で出演。次代のスター女優候補として期待されたのですが…､生来の偏頭痛持ちで女優活動から離れた後97年脳腫瘍が見つかり､結局99年病状が悪化し8月16日に31歳の若さで亡くなりました。状況次第では日本でももっと人気が出たかもしれませんね…。
そんなワケで､冒頭には『霊幻道士』にも出てきたお棺と偽物キョンシーもチラッと出てきますし､脇役も『キョンシー大魔王』(86年､テレビ放送)に出ていたチャーリー･チョウ(曹査理)や､『再来!キョンシーズ』(86年､テレビ放送)などでおなじみのタイ･ポー(太保)が後半道士役で登場したりと充実。さらにしっかり笑わせるコメディーシーンもあり(結婚式で気絶させた花婿をパントマイム＆顔芸で操る場面など)､亜流とはいえ映画としては充分愉しめる佳作に仕上がっています。｢霊幻道士｣のパート３＆５にも出ていた香港の人気歌手ルイ･フォン(呂方)が歌うテーマ曲も洋楽のカヴァーですが､ロマンチックなムードも盛上げてますので､是非動画でどうぞ↓
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