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あなたと絵画と音楽とコミュのファンタスティックな写真画家”フランソワ・ジレ”

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皆さん、おはようございます。dondonです。わーい(嬉しい顔)

ファンタスティックな写真画家”フランソワ・ジレ”さんです。カメラ アート  

≪解説より≫
この美しく魅力的な作品を、私達にプレゼントしてくれた、フランソワ・ジレは、1949年に、フランスのノルマンディ地方、バルロワで生まれました。土木建築のチーフの父と学校の教師である母を両親に持ち、幼い頃は、自転車に乗ることときのこ狩りが大好きな少年でした。

コレージュ(中学校)時代から、イギリスに興味をもっていた彼は、卒業後、イギリスのボーンマウスにある美術工芸学校に入学しました。彼が美術に興味を持ったのは、芸術に深い理解のある母親の影響が大きかったようです。

ボーンマウス時代のジレは、絵画が商品としてあつかわれることに嫌悪感をおぼえる、いわゆる若い芸術理想主義の一人でした。だからといって、絵画に自分をかけるといった強い意志を持っていたわけではありません。美術工芸学校の教育は、絵画、彫刻、映画、写真、グラフィックデザインと多方面にわたっていたので、ジレの興味をある特定の専門分野に向かわせることはありませんでした。しかし、彼の写真への強い関心は、こんな環境の中でやがて、めばえていったのでした。自分の感動なり、美意識を表現するためには、どんな手段でも良かったのかもしれませんが、結局、ジレはこの学校で写真を選びました。最初80名もいた学生も、3年たつと5人になり、最後に写真で何か面白そうなことができると思ったのは、ジレ一人でした。

学校の写真の設備は、完璧だったとジレは後に語っていますが、この学校の設備こそが彼が写真のテクニックと表現の可能性をマスターするのに大いに役立ったのでした。しかし、絵画と同じように写真に対しても理想は高く、広告写真には、ほとんど興味を示しませんでした。当時のジレは※クレルグのファンで、低露光で撮り、硬く焼き付けるといった方法にこっていました。

そんな彼が、広告の世界に入るきっかけになったのは、フランス女性との出会いと子供の誕生という、いわばそれなりの収入を得なければならない状況にせまられてのことでした。ジレは、この時、直感的に、広告の仕事の場としてスウェーデンを選びました。

会社の写真家として、この頃のジレは、注文の匿名写真を撮らされ意気消沈していました。しかし、他の同僚写真家と違い、自分の表現を試み、またそれに苦しむという、今日のジレの才能を開花させるに必要なつらい習作時代をおくっていました。そんな時、現在のジレの世界に決定的影響を与えた出会いがありました。それは、ハイパーレアリストによる絵画展です。

「写真のような絵画」この衝撃的な絵画手法を目の前にし、彼は、芸術的さまよいから脱却し、限りない表現の可能性を見つけたように思えたのです。ジレは、奮起し、そこから一歩一歩自分の芸術世界を創り上げていきました。

――ハイパーレアリストの芸術は、現実の写真であるが、それは現実の一解釈にすぎない。リアリティの正確な再現という点では、写真は、絵画を超えている――ジレはそう考えました。そして、自分の芸術を見つけだす契機となった経験を感動的に語っています。

「私達は小さなアパートで新居をかまえ、部屋を真っ白なペンキで塗った。大きな窓があってシェードを取り付けたが、それを引いた時の光の美しさは形容しがたかった。私の最初の大型写真はそこで生まれた。水さしにパン、ナプキンとスモモの静物写真次に花束、ソファのヌードが連続的に。ヌードの写真は、Lタイプの長時間露光を使用、困難を極めた。自然光の為、フィルターが必要、信じられない程の露光度と気ちがいじみたフィルター技術。 ポーズは3分間に及んだ。シェードから透った光がやわらかく美しかった。」

だからといってジレは、現実の美しさをただそのまま撮るということはしませんでした。基本的には、「イメージ」を表現していったのです。その過程で、写真の持つリアリティの再現が生きてくると考えたのです。

「イメージ」は、個人の知覚と感動によって生じるものであり、これは絵画、写真を問わず芸術を創造する共通の基盤です。ジレは、多くの作品をスタジオの外ではなく、中で制作します。その秘密と芸術の方法論をジレ自身、次のように語っています。

「スタジオで再生することは自然の環境と断絶することではない。私が再構成するものは自然の観察から得たもの。旅行しても写真を撮ることは稀で、まず自分の視覚に記憶させ、貯え、分析、充分熱し、同化するのを待っている。すると、ある時、自己に対象のイメージが接近し、のしかかってくる。それを私の方法で記録する。現実そのものを撮った写真が真のリアリティだろうか。むしろ自己の意議と感性に即して変調されたものではなかろうか。人々は、それぞれ固有のリアリティを所有している。」

月に数枚という驚くほどスローなペースで制作されるジレの作品は、。ある意味で写真というよりは絵画であるといえます。ジレの創ったこのまったく新しいファンタスティックな世界は、絵画と写真を結びつけ、独特の世界をつくりました。その表現形態は、大きな可能性を秘めています。今後のフランソワ・ジレの動きには、大いに注目し、そして期待していきたいものです。

※訳注・クレルグ―南フランス在住のフランスの写真家、ルシアン・クレルグのこと。写真集「海とヌード」で脚光を浴びる。

≪ジレの言葉≫
   みんな心の中に一本の木を持っていて
つらいことがあると、その木陰に休みたくなります。
            それは、
       小さい時分遊んだ木です。
   -----------------------------------
   こどもの時見た夢をつづりあわせると
     見事な映画ができあがります。
   そこでは音声はかき消されています。
ことばでは説明できない不思議な物語ですから。
   ------------------------------------
        光が半分、闇が半分
   そのあいだをどちらの色にも染まらないで
            時間が
      ゆるやかにはっていきます。
   ------------------------------------
   言いたいことばを大きなスプーンで掬いとって
     なおあふれるものが哀しみの分量です。
          あなたの前では・・・

≪写真≫は、ジレの作品”時のわすれもの”の中からのものと、フランソワ・ジレさんの写真です。クローバー ショートケーキ コーヒー るんるん    

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