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国会【mixi】コミュの【格差社会】

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 昨日の宣言通り、早速【格差社会】のトピックを立ち上げてみました。

◇今、格差社会がクローズアップされ、その是正が多くの政党のマニフェストに謳われています。
 しかし、格差社会という言葉が定義が曖昧なままに独り歩きしている感は否めません。
 そこで、皆さんに、まず一つ目の問題提起です。
 (1)≪格差社会は本当に悪なのか?≫

 ここで問題なのは、(a)格差が広がること自体と(b)格差が固定化されることをごっちゃにしてはいけないということです。
 それを前提にすると、(1)の答えとして、以下のものが考えられます。
 ?(a)格差が広がるのも(b)格差が固定化するのも良いことだ。
 ?(a)格差が広がるのは良いが、(b)その固定化は悪だ。
 ?(a)格差が広がるのも(b)固定化するのも悪だ。
 ?その他。

 この回答案に従うと、自民・民主の大半は?で、民主の旧社会党グループ、社民・共産は?のことを言っているように私には思えます。

 私の立場は、?です。
 日本は、【世界で一番上手く行っている社会主義国家だ】と言われるほどの結果平等社会だったのが、能力と努力が報われる社会になったという意味で、格差が広がること自体が悪いとは言えないと私は思うのです。
 この格差ができること自体を悪だと言ってしまうと、努力のインセンティブが削がれて、社会の活力が失われてしまう危険があります。
 従って、私は?です。
 ここは、議論のあるところですので、賛成・反対問わず、多くのご意見を、いろんな視点から出していただけると幸いです。

◇二つ目の問題提起は、では、今の状況と、皆さんの目指す(1)での回答との乖離を、どのようにして埋めていくのか?
 つまり、(2)≪改善に向けて、いかなる政策が良いか?≫

 これは、(1)で、どの回答をしたとしても、今が万全という人は少ないと思うので、それを万全に近づける政策は、それぞれあると思います。
 これは、(1)の議論が進んで、大方の意見が集約した後に議論を深めた方が良いとは思いますが、ある程度、目的地を設定すると議論がしやすいので、前もって提示できる人は提示していただけると嬉しいです。

 政策については、税制、教育、労働市場、社会保障と、様々な問題が絡むので、特に限定せず、格差社会に関係するものであれば、何を挙げてくれても構いません。

 ちなみに(議論していく中でより詳しい内容は提示していきたいと思いますが)、私は、(1)において?格差が固定化することが問題というスタンスで、(ァ)相続税を富裕層により厳しい体系にすること、(イ)所得税の累進課税率はより緩やかにして、より努力の報われる社会にすること、(ウ)公的年金は存続させること、(エ)中途採用市場・シルバー人材市場等の労働環境を整備すること、(オ)課税最低限を引き上げて、貧困層を救済すること、(カ)社会保障の受給資格の枠を広げること等の政策を提案します。

 (ァ)と(イ)はセットで、個人の能力・努力による所得は、極力その個人に享受させ、努力が報われる社会にする一方で、個人の努力と無関係の相続によって財産を得ることによる階層の再生産を防止し、スタートラインをリセットすることが目的です。

◇少し長くなってしまいましたが、皆さんも、問題提起(1)、(2)について、どのようなご意見をお持ちか、いっぱい書きこんじゃってください。
 また、議論してよりよいアイデアを出すのが目的なので、私の政策等に対する批判・反論もいっぱい書き込んでください。

 多くの書き込み、お待ちしております。

コメント(48)

◇>9:慶☆ミラポンヌさん

 なるほど、相続税の方でしたか…。

 (ァ)相続税の厳格化は、富裕層人口の拡大とある意味バーターと考えています。
 個人の努力を最大限その個人に帰属させる代わりに、階層が再生産されて固定化されないために、相続税で子孫への富の移譲をなるべくさせないということです。
 
◇さて、書き込みついでに課税最低限に関して補足させていただくと、今、課税最低限は年収325万円程度だったと思います。この額をボーナスを考慮せずに12ヶ月で割ると、月収27万円です。これって、賃貸物件に住んでる人には、けっこう厳しい額です。だから、もう少し課税最低限を引き上げても良いと思っています。

 そして、再雇用やスキルアップに向けた技能への投資に対しては、減税措置を採るのが良いと思います。具体的には、外資系への就職のための語学教室とか、サラリーマンが簿記の専門学校に通うこととか、そういった投資には、減税をするといった感じです。

 よく、飢えた人に、魚を与えるのか、魚の釣り方を教えるのかといった議論があります。
 本当に死にそうな人には、魚を与えなくてはいけませんが、それで余裕ができたら、魚の釣り方を教えるべきです。そして、その魚の釣り方を覚えることが、時間的・金銭的に負担に過ぎては意味がないので、その点での負担を軽減することで、貧困層を救い、所得を自らの才覚で得るチャンスを広げることが必要だと思っています。

 だから、私は安易に金銭をばら撒くリップサービスのための弱者救済には批判的で、私のアイデアは、それとは完全に一線を画しているものと言えると思います。
>6:すずもとすえひろがりさん

◇ところで、スポンサーの話と、インキュベーションのためのファンド等の拡充の話、私も同感です。

 よく、アイデアはあるが資金のない人と、資金はあるがアイデアがない人はけっこういるが、その両者を持ち合わせた人はそんなに多くないといわれます。
 もちろん、アイデアさえあれば、最低資本金制度がなくなったのだから、市場から資金調達をして募集設立をするというのも案ですが、初期費用と最初の運転資金ぐらいは用意しないといけません。
 そこで、アイデアとエンジェルをマッチングするお見合いパーティ等も最近では盛況です。

 これも、努力・能力の報われる社会の実現の政策の一環として、やっていくべきではないかと思います。


◇>6:すずもとすえひろがりさんが言っている>「(A)格差是正をしようと政府が余計なことをしようとすればする程に、(B)格差は固定化していく」というのは、(A)と(B)の因果関係がちょっと観念的に過ぎて、より具体的な説明が欲しいところです。
 なぜなら、一般的には自由放任主義は富の偏在を生み、逆に社会国家の思想は富の平等分配に資すると言われているからです。 
 野口英世の例だと、まだ因果関係の証明が足りないと思うので、その点の詳しい説明を頂けると幸いですm(__)m

 一応、私としては、すずもとすえひろがりさんが、「民間活力を削ぐような過度の政策的介入は控えるべき」と言っていると善意に解釈すると、それには賛成ですが、バックアップするのも土壌を整備するのも政策なので、その方策を一緒に考えていけたらと思っています。
 
>婆娑羅さん

「私はむしろ、富裕層を拡大して、努力・能力に応じた所得を得させるべきだと言っています。 」⇒私も総論としてはこれです。ただ、日本人というのは元々そんなに貧富の差がある社会を歴史的に経験してないので、価値観として受け入れられるか?と言う問題は残ります。これは反対しているのではありません。技術的な問題です。


しかし、

「まず、相続税を厳しくして、人生のスタートラインをそろえることで、貯蓄よりも個人消費が拡大します。また、弱者の生活保障も、生活必需品の消費に回るため、無駄な支出ともいえません。」

⇒これはまずいですね。金持ちはみんな稼いだ金を外国に持ち出す。ニュージーランドみたいに、日本人の預金WELCOMEとしている国だってあるわけで、どんどん日本からお金が逃げていく。しかも、今やこれだけ世界中の株式やらファンドを買える時代です。

可愛い子供には財産を残してあげたいというのが人情。

税金を高くして富んだ国は歴史上ありません。
>12:すずもとすえひろがりさん
 
◇まず、技術的問題については、あくまで技術的問題だから、英知を集めてクリアしましょう(^_^)
 理念的にそのアイデアが間違ってる場合は別ですが・・・。

◇相続税の件、すずもとすえひろがりさんの危惧は、よくわかります。
 ただ、外為法等の再改正によって、無制限な資金流出を規制することができないわけではないと思います。
 もちろん、闇での資金流出はありえますが、それはちゃんと補足して罰していくべきものです。
 
 その意味で、すずもとすえひろがりさんのご指摘については、一応の反論ができるのですが、参考にすべきご指摘だと思うので、それを考慮してもうちょっと説明させていただきますね(^_^;

 私も、人情的に、相続を全く否定するのは、妥当だと思っていません。
 また、相続税を極端に課した場合、債務超過の人を相続した場合、債務も相続されない乃至縮減されるとしなければ、不公平だと思います。

 その点からも、あくまでスタートラインを揃えるという目的に沿う程度に富裕層の相続税を重くするということです。
 ただし、居住する必要のある家屋敷と、農地、その他文化的価値のある芸術品等は、別途の扱いが必要かなぁと思っています。
 また、相続法上、相続は、財産形成に寄与した者に対する清算の意味もあって、その意味では離婚に伴う財産分与と似た機能も営んでいます。だから、相続税を厳しくしながら、寄与分の算定を緩くして、その寄与分に基づく財産移転については、税率を低くするか非課税とするかの措置を採っても良いと思います。

 これも、あくまで所得税を低くすることとのバーターですから、相続税のみ厳しくするわけではないので、トータルで考えてみていただけると、必ずしも海外流出につながるとは思えないんですが、いかがでしょうか?
>13:について
 
 自分の書き込みの補足ですみません。

 債務超過の場合の相続について、「債務も相続されないとするか、債務を縮減させるか」ということを書いたのですが、私は、そうしようと言っているのではないので、ご注意ください。
 相続を全く否定した場合には、そうしないと不公平だと言っているんです。

 それで、その後のつながりがわかりにくかったと反省しているのですが、以上の仮定を前提にすると、債務が相続放棄や限定承認の場合を除いて全額相続されることを前提にすると、相続も、ある程度の規模で肯定しないといけないと私は思っていて、相続分をゼロに近づける政策を推進しようとしているのではなく、全員が相続によって得る財産の下限と上限の格差を縮めていこうということが、私が>13:でもっとも言いたかったことです。

 ちょっとわかりづらい書き込みで、すみませんm(__)m
>婆娑羅 さん 

僕が良く理解出来ないのは、問題提起をしている際の目標
「私の立場は、?です。」はいいのだけど、婆娑羅 さん の言うようにやると結果として、社民党が喜ぶようなことにならないか?ということなんです。簡単に言ってしまうと矛盾しているというか、おっしゃっていることがどうにも理解が出来ない(僕が法律論を理解出来ないということを差っぴいても)。

私は自分がプランナーというアイデアを出す仕事なので、問題解決のためのアイデアを出されていることにケチつけたくありません。

そのことを前提とした上で、揚げ足を取るような話になるかもしれないけど、気になる点があります。

「一般的には自由放任主義は富の偏在を生み、逆に社会国家の思想は富の平等分配に資すると言われているからです。」

これは20世紀の話では?今は21世紀です。
その心は・・・、

第一に、現実には完璧な自由放任主義の国などなければ完璧に富の再分配を行っている国も無いので、これはプラスかマイナスかという濃淡の議論となります。その時の経済の状況によって判断させるべきもので、技術論にすぎません。

第二に、現実問題として政府がちょっかいを出してうまく行っている産業ってあるのでしょうか?
例えば僕が得意とする分野では「2011年の地デジ完全移行」がありますが、この試みはかなりの確率でうまくいきません。うまくいかないと必ず出てくるのが政府の保護。そうすると関わる業界の業態転換を遅らせることになり、新市場への労働力の移動も遅れることになる。
人材というのは今日のような複雑な社会では育つのに数年かかります。早期から移動させなければいけないのに、国が余計なちょっかいを出すことによってそれを遅らせ、失業を作ることになります。仮に失業までいかなくてもスキルが育たないのでやはり経済的な損失をもたらすでしょう。

第三に、インターネットの存在を考える必要があります。インターネットはある意味政府の機能を無能化させます。例えば、海外送金を外為法で規制するだなんて何の意味も持ちません。一旦セカンドライフにつぎ込んでUSドルに換金したら日本政府はどこで規制をするのか?これは極端な例だけど、
相続をさせたい親はどんな手をつかってでもやりますよ。


だから、何も好き好んで海外に出て行ってしまうような政策はとるべきではないのです。
これから日本は人口が減っていくのですから、労働力だけではない方法でお金を集めていかないといけません。

婆娑羅 さん がおっしゃるようなことは一度でもやれば、次から次と食い止めるための規制が必要になってこれはもう、こっちで雨漏り、あっちで雨漏り・・・というような状態になるわけです。

税金というのは「このくらいだったら払ってもいいかな」という程度にしておかないといけません。

可愛い子供のためなら親はどんな手でもつかう

のです。

もうひとつ踏み込んで、僕はスタートラインを同じくすることが「公平な機会」になるとは思いませんし、そんな社会、却って息苦しくなると思いますよ。

人間、不平等だから面白いわけであって、金持ちの道楽息子が資産を食い潰すことだってあるわけで(落語にも「若旦那」が出てくるでしょ)、寧ろ、再チャレンジじゃないけど、コースを多角化させる仕組みの方が、婆娑羅 さんが理想とする社会に近づくのです。

結論:

答えは落語にあるね!わーい(嬉しい顔)
補足ですが、

「あくまで所得税を低くすることとのバーターですから」

これもお金を持っているの資産構成が預金だというのが大前提でないと成り立たないのでは?

所得税を低くするというのはどれくらい低くするのでしょうか?そりゃ低くなれば喜ぶでしょうけど、最近引き上げたばかりのキャピタルゲイン課税も30%、所得税も最高税率を30%とかそんなことですか?

・・・もう分かりますよね。

これも前述した雨漏りみたいなことが起きます。
日本だけでなくアメリカでもそうなので、概ね、これは自由主義経済の特性なのでしょうけど、不労所得の方が税金が安いわけです。
こうなると、年収によってはキャピタルゲイン課税の方が多い人達も出てきてしまうわけで、有り得ない論です。

ただでさえ日本は相続税によって資産を持つことを懲罰化しているのですから(素人ながら、これって憲法違反じゃないのか?)、所得税とバーターにした所で資産を持っている人からすれば「国の魂胆見え見え・・・」としか映らないでしょう。



課税最低限については引き上げるより、寧ろ下げるべきです。

生活の苦しさについては確かにそうでしょう。しかしそれは課税最低限の引き上げに頼るのではなくて、生活コストを下げるようにしていくべきです。
長くなるので具体的な方策はやめておきますけど。
 キャノンを始め、非正規の雇用形態が常態化しているのは、果たして理想的な状態と言えるでしょうか。現実の雇用形態が法律の抜け目をついた飛ばし行為である以上、つまり名目と実質が乖離が認められる以上、立法が補正しなくてはいけません。澱みがある限り、均衡にはなりません。
さて、現在の労働市場における所得の分配ですが、本来は企業と労働者で余剰を分配すべきところ、派遣会社が隠れ蓑になって、利益を上げています。正規の雇用のコストには、社会保障費や年金などの折半が含まれているのは言うまでもないでしょう。
本来維持すべき年金や社会保障、さらには税のシステムが立ち行かなくなってしまいます。
これまでは統計的にaverageが中心にあり、なんとなく外れ値が少なく効率の良いシステムだったように思います。

大きくいえば、社会の柔軟性の欠如と問題発見能力、
また、イデオロギーなどを始めとした輸入学問からの脱却が課題かなと感じています。
はじめまして。突然流れ読まずに割り込んですみませんあせあせ(飛び散る汗)


私は?です手(パー)


8/25に「憲法第X条 vol2 〜格差編〜 」
(SAY-Peace PROJECT リボンhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=1463378 )

という格差という切り口から憲法問題を考えてみようというイベントを下北沢でゃりました。


その時に出た話なんですが、


「格差」と聞いて浮かぶ言葉は、ホームレスやマック難民など底辺の状況ばかりで、ヒルズ族などのぉ金持ち層についてはあまりパッと浮かばなぃと思います。

「格差」があってもいいか悪いかで考えてしまうと、あってもいいのではないか。とか、必要だ。という答えが出てきます。しかし、「貧困」があってもいいか悪いかを考えると、あっていいわけないという答えが出てくると思います。


「格差」問題を考えるょりも「貧困」問題を考えるべきなのではないでしょうか?
 すずもとすえひろがりさんだけでなく、たっちゃんさん、ぁっこさん、書き込みありがとうございます。
 ちょっとレスが遅くなりすみません。

>17:すずもとすえひろがりさん

◇まず、誤解を解かないといけないのは、問題提起の(1)は目標ではありません。あれは前提認識です。【格差社会】問題として語られる問題は、人によって焦点が様々なので、まずは前提認識において齟齬が生じないための確認作業です。
 つまり、それぞれが自分のいう【格差社会】の意味を提示しないままでは、その後の議論が噛み合わない可能性が高まるため、それを回避しようとしているだけです。
 だから、主戦場は問題提起(2)です(^_^;

◇次に、>「社民党が喜ぶようなことにならないか?」というのは、全く反論にならないので…。
 政策論争は、理想の社会像があって、それに向けてどのような手段が合理的かを議論するもので、その良いと思う政策が支持政党以外の政党のものであっても、良いものは良い、悪いものは悪いで良いと思うのです。
 大事なのは、自分は右だ、左だ、与党だ野党だというカテゴライズをせずに、純粋にどのような社会観が理想で、それに向けてどのような政策を採るべきかです。支持政党は、その実現手段の一つに過ぎません。

◇次に、「これは20世紀の話では?今は21世紀です。 」という発言と、その後の説明を読むと、私の発言をあまりに二項対立的に捉え過ぎていると思います。私も、極端な自由放任国家や社会福祉国家等はそもそも想定はしていません。
 その両極端のいずれに比重を置いているかという違いで、どの国も、規制・介入と自由放任と間の形態を採っているという点では、私とすずもとすえひろがりさんと認識は一致していると思いますが…。
 
 また、例えこの批判が正しかったと仮定しても、私が書いた≪「(A)格差是正をしようと政府が余計なことをしようとすればする程に、(B)格差は固定化していく」というのは、(A)と(B)の因果関係がちょっと観念的に過ぎて、より具体的な説明が欲しいところです。≫という指摘の反論には全くなっていないと思います。
 また、産業政策における政治の関わり方においては、すずもとすえひろがりさんのいうことに一理ありますが、それをもって格差や貧困問題における政治の関わり方を同列に語るのは、間違っていると思います。
 わかりやすく説明すれば、個人における格差や貧困問題に政治がなんのタッチもしないとすれば、企業の競争が独占禁止法の規制なしになされている状態と近くなります。個人においては、独占禁止法などないのですから。そのような独占禁止法による規制がない状態で、格差が広がらないといえますか?
 因果関係の立証ができてないと言ったのは、以上の反証が成り立つからです。これに対する合理的説明をお願いしますm(__)m
 
◇後、スタートラインを揃えるというのも、ちょっと極端に考えすぎないようにしていただきたいと思います。
 それは、私が何度も言っているとおり、相続を全く否定するのでも、相続の完全平等を謳っているわけでもないので、そこの誤解をされてしまうと、議論が全く噛み合わなくなります。
 
 また、良く海外に逃避するということを理由に挙げる人がけっこういますが、資金のみの流出は、昨日コメントした通り、外為法等を再改正することで、防止できます。
 セカンドライフなどを通じて擬似通貨で移動するとの反論もあると思いますが、それも全く規制できないとは思いません。技術的に困難な問題があるのはその通りですが…。

 一方で、人の移動というのは、全ての人ができるわけではありません。片田舎でスーパー、病院まで車で1時間以上かかるところに住んでいる人に、「何で都市部に移転しないの?」と聞く人がいますが、自分の慣れ親しんだ土地を捨て、新たな生活をするということは、資金的問題だけでなく大変な精神的な負担を伴います。
 従って、海外逃避自体は、相続税を上げさせないことの理由にはなりません。
 実際、相続税が大きな負担となったのは戦後でしたが、相続税の負担を逃れることのみを理由に海外移住した人がいましたか?

◇また、雨漏りの例えは、わかりやすいですが、法律というのは常にいたちごっこです。最初から万全のユートピアなのでないし、社会構造は制度的側面以外の要因によっても変動します。従って、その社会状況の変化に柔軟に対応していく必要があると言っているに過ぎず、政治の関与を否定する根拠とはなりません。
 全く政治が関与しないとしても、最低限のルールを作ってあげることは必要だし、それもまた、政治の関与の仕方の一つと言えるからです。

◇ちょっと長くなっちゃったので、>18:以降に対するコメントは、後ほど書き込みますので、しばしお待ちくださいm(__)m

>19:すずもとすえひろがりさん

◇最初の、所得税のバーターの話に対するご指摘についての反論は、雨漏りの例と同様、>22:で書いた通りなので、重複は控えます。

◇尚、「これもお金を持っているの資産構成が預金だというのが大前提でないと成り立たないのでは?」というご指摘については、反論がまだなので、それについて書かせていただきます。
 反論といっても、すずもとすえひろがりさんも、キャピタルゲイン課税について書いているので、お気づきだと思いますが、預金がメインだということは前提にしていません。
 まず、相続については、預金・現金だけでなく、不動産・動産・有価証券等、多くの資産が課税対象になります。
 一方で、所得税は資産課税とは違って、所得に対して課されますが、それ以外の不動産・動産等の財産移転については贈与税がかかり、有償移転の場合も、負担付贈与であれば贈与税、売買であれば消費税等がかかります。従って、キャピタルゲイン税以外にも、資産の移転について課税がなされるわけですから、それを総合的に見て、個人の努力に対する見返りが個人に帰属するシステムになっていけば良いと思っています。
 
 従って、その反論は成り立たないと思うのですが、いかがですか?私の返答が的を得ていなかったら、もうちょっと具体的に突っ込んでいただけると助かりますが・・・。

◇生活コストを下げる点は私も賛成です。例えば、消費税において食料品等の生活必需品を課税対象から外す等の措置が必要だと思います。
 ただ、課税最低限を下げてはいけないことの理由が示されていません。弱者は切り捨てるべきだと?それとも、生活保障に一本化して、課税で救済する発想自体は捨てるべきだと?
 
 この点の説明をお願いします。
>20:たっちゃんさん

◇社会保障と年金に関しては、同感です。
 ただし、人材派遣会社が就活の代替をしていて、それに対するマージンを被派遣企業が支払っているというシステムで、派遣社員に対するマージンを引いた給与が、低水準に過ぎるとも思えません。
 また、もっと広くいうと、中間搾取自体が悪いとも思っていません。中間者搾取が全くなくなった場合、人・物の移動の速度が今と同程度確保できるのか、労働市場の規模が維持できるのかにおいて、疑問が多分にあるからです。

◇>「大きくいえば、社会の柔軟性の欠如と問題発見能力、
また、イデオロギーなどを始めとした輸入学問からの脱却が課題かなと感じています。」というコメントは、「大きく」というより、抽象的・観念的で、具体性がないので、より具体的に具体例を挙げるなどして、詳細を示してください。
 
 例えば、イデオロギー等の輸入学問の弊害については、全く示されていませんし、問題発見能力も、社会が自律的に発見する能力を言っているのなければ、誰がそれを持つべきでその弊害がどこにあるのか、示して欲しいところです。 
>21:ぁっこさん
 
 割り込み歓迎ですよ(^_^)
 ただ、もし以前までの皆さんのコメントを読んでないという意味なら、コメントが重複すると困るので、読んでからコメントいただけると嬉しいですが・・・。

 さて、格差社会の問題は、確かに貧困問題とセットだというのは、私も同感です。
 ただ、格差社会というときに、ヒルズ族等の一部の富裕層がイメージされていないかというと、逆だと思っています。ヒルズ族等の富裕層が、マスコミにさかんに取り上げられ、【セレブ御用達】が一つのブランドになりつつある現況では、むしろイメージが先行して実態のつかめないまま、それと比較して「自分は、まだまだだなぁ」というのが、「格差」を口にする人の多くだと思います。
 
 比較する対象を見て、自分の方が優位にある場合、それを社会問題だという奇特な人は、少ないのが普通ですから。例えば、ホームレスを見て、「それと比べると、自分の方は満足な生活をしているから、格差社会だなぁ。それは良くないなぁ」って思わないですよね?

 この発想というのは、すずもとすえひろがりさんが、ちょっと触れていた、国民性の問題とも絡むと思います。
 戦後民主主義教育で万民平等という前提を教えられてきた中で、自分より良い暮らしをしている人がいるということに対し、羨望が【セレブ】という単語に人々を誘わせ、嫉妬が【格差】という言葉を流布させたといえるのです。
 人間、元来差異があるものだから、その差異をお互いに認め合って、その差異を前提に制度設営していかないといけないと私は思っています。

 その意味で、貧困問題も格差社会の一部ではありますが、貧困問題のみを解決すれば良いかという問題ではないと思っています。
就職斡旋ですか。

自社に自社専門の派遣会社を作り、派遣を常態化しているやり方は、システムを逆手にとったものではないでしょうか。

その派遣会社に登録するときに、どこに派遣されるかはわかるわけで、雇用の条件としてダブルスタンダードをしているに過ぎません。

柔軟性については、社会保障システムが穴がない用に設計するのが、理想論であり、それがいわば可能になるように変化するシステムこそが必要です。
それは言わば、ハッカーとセキュリティー会社の限りない闘争に似ています。

イデオロギーとの関係ですが、一例を挙げれば、労働組合の問題です。
たしかに今までは、労働組合自体が政治組織として動いていましたが、その本質は本来イデオロギーのためではありません。そう言った労組=赤という概念は常識ではありましたが、本来の労働者保護という役割から外れているということです。優先順位がおかしいのです。そういう、本来の機能やシステムの崩壊の遠因になっていると、いうことです。

そして、似たようなことは他でもあるので、抽象論ではなく大きな底流として言ったのです。
>26:たっちゃんさん

◇自社に自社専門の派遣会社を作るというのは、その派遣社員の賃金が低水準である場合は別として、そうでないとすれば、要するに見た目の経常収支をよく見せるためのテクニックだといえますね。
 それは、連結決済が完全に浸透していけば、特に問題はないと思います。

◇労組の問題は私も自己完結した自己満足の組織と化しているものが多くて、よく思ってはいません。純粋に労働者のための団体として活動して欲しいと思っています。
 しかし、手段が自己目的化することは、良くあることで、それを機能不全とはいえるけど、『システム崩壊の遠因』というのは言い過ぎです。その労組の問題が、どのようなシステムを、どういう因果経路によって、崩壊に導いたのか、説明してください。

 システム崩壊というマイナステイストの言葉を添えただけでは、どうして駄目なのかの証明になっていないからです。
 この部分は特に、論理をあまり端折らずに、もうワンクッションの論理を媒介させて説明してください。

◇また、「似たようなことが他でもある」というのであれば、少なくとも2つは例を挙げてください。そうでないと、その帰納(事例から抽出された抽象概念の抽出作業自体のことを特に言っている)が正しかったのかを判断できませんし、それによってミスリードする可能性があり、政策議論においては危険だからです。

◇後、もう1つ疑問なのは、派遣会社の問題はまだ分かるのですが、その労組をはじめとするイデオロギー等の問題、輸入学問との問題が、このトピックの趣旨である【格差社会】とどう関連するんですか?
 そこを明示しないと、議論自体がぼやけるし、机上の空論を戦わせるだけの無意味な言葉遊びになってしまいます。
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1188209357/-100

これ読んで、自分の格差に関する認識が浅はかだって改めて考え込んでしまった。
・・・つくづく、2ちゃんねるはバカにできないと思った。

ところで>たっちゃん

「さて、現在の労働市場における所得の分配ですが、・・・(以下略)」

これは難しい問題だね。企業の経営からすると、労働者に余剰を分配というのは無いと思う。そりゃ、決算時にボーナスというのはあるけど、それは各社の事情によって大きく異なる。もしそれが上場会社だったらその分を株主に還元するのが先。また、何をもって余剰とするのか?はこの定義は難しい。

ひとつ日本の場合、やはり契約社会じゃないというのが大きな問題となります。これはいい面もたくさんあります。
でも、「全社経営」だなんて日本の経営者はよくやってしまう。これによって被雇用者は過度な残業を強いられる。でもその残業って必ずしも経営者が悪いからでもない。商売はお客さんがあってなので、熾烈な競争環境の中では、お客さんの要望に応えなければいけないのだが、たいていは あ・うん の呼吸でやっているものだから、労働時間を圧縮するというのはなかなか実現出来ない。
外資に場合は、これを「仕組み」でカバーします。

そして中小企業になるとこの仕組みはなかなか作れません。ひとりで何役もやらなきゃいけないし、下請け、孫請けとなるから・・・。日本の場合、ホワイトカラーとブルーカラーは企業内で区別されるのではなくて、本社と子会社とか、あるいは元請と下請けで区分される事が多い。

親会社、あるいは元請の会社からすると、(敢えて語弊のある言い方をすると)何も仕事をしない方が利益が出るようになっている。これは多分僕のいたサービス業だけじゃなくて、製造業も同様だと思う。

大体のイメージはこうです。
・元請が1000万の仕事を受注したとして、丸投げ。
・下請けがそれを500万で受注して丸投げ。
・孫請けがそれを250万で受注して仕事をする。

例の「あるある大事典の事件」なんてこの構図です。

(何故そうなるのか?これは僕もこれから勉強が必要なのだけど)、これに海外への流出と、人口減によるマーケットの縮小言う問題が切実な問題となってくる。

そうすると、日本は付加価値をつけた産業がどんどんと発生していかないといけない。
だから、産業を醸成していく問題と格差是正の問題は決して別の問題ではないわけ。

ただ、僕はもう一つの視点として、国は従順な人を育て過ぎているとも思います。例えば、今MBAをとっても就職口が無いことが問題になっているそうですが、私からすると、だったらどうして起業しないのか?さっぱり分かりません。専門知識をつけておきながら何をしてんだ!と言いたくなります。

自分達でクリエイトしようとする意識こそが国の活力で、そうするとこの問題が教育の問題にまで波及してしまうのだけど。これが「諦め」「人生の投げ捨て」となると、単に格差の問題ではなくて、犯罪の多発などへとなるから怖い問題です。

つまるところ、格差是正とは、ひとりひとりの意思となるのかもしれない。同時に、余計なことはせずにほどほどに暮らす権利というのも尊重しなきゃいけない。
そうするとこれは会社をやっている立場からすると、ネコの手でも借りたいとなるわけで、

1)社会保険料は安くすべきである、高過ぎる!
2)労働力に流動性を持たせるべきである

今問題となっている正規雇用への道というのも、気持ちは分かるけど、僕は寧ろ簡単に(敢えて語弊のある言い方をします)クビを切れるようなものにしないと、却って逆効果になるような気がしますね。経営者は雇用を萎縮してしまい、どんどんと外国に逃げていく。
デフレの苦しさを僕も味わいましたが、あの記憶は忘れられない。
正規雇用の強化と格差是正は、経営者の立場からすると矛盾しているわけです。


>婆娑羅 さんについては 

多分、僕の読解力が一番の問題だと思うのですが・・・笑。
僕が引っかかっているのは単に相続税を厳しくするというアイデアについてだけで、外為法の規制についても、法律で規制すればいい、という発想が僕にはちょっと違和感があるということなのです。国の関与は最小限にしなきゃいけない。

ただ、僕には婆娑羅 さんが結局どんな社会像をイメージしているのか良く分からない。「努力が報いるような・・・」というのは分かるのだけど、あなたのいうようにしているとそうはならないのではないか?というが僕の意見です。
また、これだけ変化の激しい今日、イタチごっこで追いつくか?
世の中の変化よりも、法律の変化の方が遅いのだけど、その乖離がもっと開いてしまうと、果たして政治の使命って何だ?っていうそもそも論になるような・・・。

時折因果関係というのが出てきます。因果関係とは経済学によく出てくるものですが、果たしてそう単純なものだろうか?と僕は思うわけです。今の時代は複雑なので、経済学に書かれてあるようにはなりません。
だから、僕はシミュレーション、あるいは例示をしているわけです。

(B)格差は固定化していく」というのは、(A)と(B)の因果関係がちょっと観念的に過ぎて、

はこれを観念ととらえるのが僕には良く分からない。実態があって、それを解明するのが僕の手法なので、ここで因果関係というのを持ち出すのだとしたら、反論というより、アプローチの仕方の違いとはならないだろうか。

僕は自分が戦略屋で何でもシンプルに思考を落とし込む癖があるせいもあるけど、戦術は分かる、でも目標と戦略が良く分からない、ということなのです。
ここではテクニカルなことを議論しているのか?あるいは思想(今日においてはコンセプト)ベースのことを議論しているのか?そこが良く分からない。
多分僕の読解力の問題なのでしょうけど。



ところで、婆娑羅 さん 毎回 すずもとすえひろがりさんと書くの大変では?笑
自分でこのハンドルをつけておきながら、なんか笑ってしまいます。

んじゃ!わーい(嬉しい顔)
で、提案なのですが、

私の名前は すずもとすえひろがり ですが、
ここでは  論点がすえひろがり  となりそうなので、
------------------------------------
あっこさんの言うように、

「格差」問題を考えるょりも「貧困」問題を考えるべきなのではないでしょうか?

とするのが良いのではないでしょうか?
------------------------------------
まあシンプルではありますが、これも議論をしていくうちに結局は同じになるかもしれないけど・・・笑、前述のとおり、これはほおっておくと怖い問題です。
ちなみに僕の場合はこれは正義感、あるいは富の再分配を目的として考えているのではありません。国の生産力・競争力を保持することをとするためのものであって、救済というよりも、活力の掘りお越し、という色彩が濃いです、冷徹だと言われるかもしれないけど、これが貧困に関して僕が掲げるGOALかな。

とするのは、例えば僕はフリーターについて色々言う人がおりますが、彼らはそれを選択しているのだから僕は同情する気が全然無いです。

雇ってくれないのであれば、ビジネスをおこそう、商売をはじめよう!という発想が起きないのが問題だと僕は思うわけです。しかしそうは言っても相手は人間です、「人生の諦め」と紙一重なのが難しい所。
イズレニシテモ、彼らの中にも優秀なのはいるので、もったいないわけです。


ということで、
僕の掲げる目標は、これは僕の価値観によるものなので、その目標がけしからん、としていただいても構いません。


仕事するので、一旦逃げます・・・・(^。^)/~~~~~~
>31:すずもとすえひろがりさん

 名前はいつもコピーなので、ご心配なく(^_^;
 
 後、「答えは落語に…」という意味深な言葉、気になってます(^_^;その心を教えていただけませんか?

 さて、すずもとすえひろがりさん、ぁっこさんからご指摘のあった【貧困】問題についてですが、それは【格差社会】の一部分であるのは皆さんのおっしゃる通りなので、【貧困】の特化した議論をするのには賛成です。
 それは、議論を単純化して混乱を回避することで、議論が深化しやすいと思ったので。
 最終的に、【格差社会】の全体議論に帰納・還元させていけば良いと思います。
>29:すずもとすえひろがりさん

 コメントの順序が逆になっちゃって、すみません。

◇ずずもとすえひろがりさんが、相続税で私の理想が実現するか疑問だとご指摘されている点は、半分当たってます(^_^;
 というのは、私の目指す『努力が報われる社会』というのは、その他に、教育、労働環境、各種規制等、さまざまな制度と関連させながら、そのトータルデザインによって実現されるもので、相続税のみをいじっても、変わるものではないのです。
 だからこそ、私は(ァ)から(カ)までの政策を併記し、その後の書き込みにおいても、いくつかの政策を追加してきました。その総和で見ていかないと、私の目指すものは実現できないと思っています。
 
 また、スタートラインを揃えるというのも、あくまで、「今よりは」というだけで、極端な平等社会を作ろうとしているのではありません。ただ、生まれという個人の努力でいかんともしがたいものによって、少なくとも教育等によって技能を高めるチャンスを減らされ、潜在能力を無駄につぶしてしまうことは、個人の自己実現の点からも、国家の適材適所という観点からも、妥当でないと思っているのです。
 相続税は、そのようなコンテクストの中で、トータルデザインを補助するための末端の政策の一つだということです。

◇「(A)格差是正をしようと政府が余計なことをしようとすればする程に、(B)格差は固定化していく」ということの因果関係の問題は、アプローチの違いでは決してありません。私が言いたいのは、そもそも、(A)⇒(B)にはならないと言っているのです。
 それは、個人においては独禁法がないから、放っておけば格差が広がる方向にあるのを、従来は所得税の累進課税率で調整したりしていました。
 この事実を提示して、私は(A)⇒not(B)だと述べているのです。
 だから、すずもとすえひろがりさんは、個人の所得格差において、(A)⇒(B)になるという事実を、独禁法のある企業の競争に絶対にアナロジーせずに説明してほしいと言っているのです。ここでの因果関係とは、⇒のことを言っていて、私は、すずもとすえひろがりさんの言っている(A)と(B)は個人の所得の次元においては繋がらないという意味で、因果関係がないと言っているんです。
 
 この部分については、独禁法による調整のある企業間競争の例は、アナロジーとして成り立たないので、それ以外の個人の問題についての例示をしない限り、観念的(根拠がないという意味で)だと言っているのです。
 そのところの説明を、よろしくお願いしますm(__)m

◇イタチごっこで追いつくか?という疑問については、Yesでもあり、Noでもありますよね(^_^;
 
 つまり、現実としては後手後手にならざるを得ないし、時には追いつかない可能性もあるでしょう。
 しかし、全てにおいてそうだというわけではないし、後手後手になっても、それ以上に被害を拡大させないために政治が介入せざるを得ない場合も多いと思います。
 従って、政治に対して限界を認識する必要はあるけど、それによって悲観して政治の全てを放棄するのは思考の怠慢だと思います。限界を認識するからこそ、やれることを最大限やっていくのが、政治の使命です。

 すずもとすえひろがりさんは、政治に対して悲観して、アナーキストになりますか?そこまでいかないまでも、夜警国家が政治の理想だと思いますか?
>31:すずもとすえひろがりさん

 たびたびすみません。

 フリーターに関しての>31:の発言は、基本的に私も同意見です。
 本人の意思で低所得層を選択した人を救済するなど、お節介ですよね(^_^;その意味で、働く能力があり、他の目標のために雌伏しているのでもないのに働かない、或いはフリーターでいる人たちについては、救済策は無用です。
 だから、政府の『ニート対策』の無意味さに関しては、政府が介入すればするほどニート問題は解決しないというすずもとすえひろがりさんのテーゼは成り立ちます。
 (所得格差の問題がこのテーゼが成り立たないのは>33:で述べた通りですが、ニート問題は状況が違うので、こういえます。)

 ただ、ここでも、本人の意思に基づかない、身体障害者等まで切り捨てて良いと思っていないので、それと、本人の意思に基づくニート、フリーターは分けて考えるべきだと思っています。

 尚、国家の生産力・競争力という視点に重点をおいて考えるのは、基本的に私も同じなので、賛成です。
 働く能力があるのに、ただ努力していないというだけの人まで弱者に割り当てて、救済しようとする反資本主義的思想には、私も与するつもりは全くありませんので(^_^;

 【貧困】問題も、このような個人の努力不足の問題とは分けて、純粋に社会構造に起因する【貧困】に限定して議論していくべきだと思います。
>婆娑羅 さん

ご質問について

◆後、「答えは落語に…」

これはね、深い意味は無いのですが、スタートラインを同じくして・・・とするのは気持ちはわかるのですが、人間が持つ多様性をなくすることにならないか?という心配があったからです。
私も 婆娑羅 さんも同じく落語好きですし。落語には日本人がもっているどうしようもないメンタリティが入っています。
そこで、それを参考にしてみると不公平であってもいいんじゃないか?との投げかけです。

まあでも、段々こうして議論していくうちに、婆娑羅 さんの定義も緩くなっていったような気もするので、それが最初からなのか?議論の過程を経てそうなったのか?はわかりませんが(笑)、結果としていい方向に行っているのかなと。
(私は結果がよければすべてよし、という思想なので)

ただ、私は例の「社民党のように・・・・」と同じですけど、文中にどうしてもウケねらいや、ギャグをまぶすのが好きなので、その辺は気にされない方がいいと思います。


◆(A)⇒(B)にはならないと言っているのです

それはあくまでも、合理性を追求する婆娑羅 さんの捉え方であって、たくさんある推論方法の一つに過ぎません。だからアプローチの違いなのです。
因果関係を求めるのは合理的な説明が出来るが、この複雑系の時代にふさわしい方法なのか?私は疑問があります。

Aの結果はBだけではなく、CもあればDもある。
でも、Bの元ははAであり、Cの元も、Dの元もAである。

それで私はちょっと飛躍した例ですが、政府がかかわることによって労働市場に流動性がなくなり失業が増える例をあげました。

婆娑羅 さんにはまずこれについて反論をしていただきたい。

「そもそも、(A)⇒(B)にはならないと言っているのです」

というのが成立するのであれば、
人は累進課税のことだけ考えて生きているのでしょうか?と私は尋ねたくなります。
金利によっても動くし、物価によっても動くし、流行によっても動きます。説明の出来ない変数がたくさんあるのが今の世の中です。そうした様々な変数を加味した場合に、果たして上記の定式が成立するのか?私は疑問ですね。
また、実態を無視した議論です。

でも別に私の推論に反論はしなくてもいいです。病気を治すにもカクテル療法があるように、いろんな施策が同時に行われてもいい。でも同時に行うと副作用を起こすこともあるので、そこは気をつけなければいけないけど。


>婆娑羅 さん


◆すずもとすえひろがりさんは、政治に対して悲観して、アナーキストになりますか?そこまでいかないまでも、夜警国家が政治の理想だと思いますか?


この質問は、とてもいい質問であるのと、話が大きくそれる恐れがあるので、

「かっとんだトピック」にてお答えします。
そもそも、格差社会と言っていますが、

高度経済成長期より格差はひどくありません。

「格差」という言葉じたい持ち上げられただけで

マスコミが拍車をかけ、みんなが錯覚をしているのではないでしょうか?


ちなみに私の意見は2で固定化は望ましくないですね。

「派遣」というシステムが良くないのかもしれません。
働いても収入が少ない。
安定しない。
保険が難しい。

格差の改善策としては、私は具体的なことは考えていません。

最低限の生活が出来るように社会体制をスウェーデンのように福祉国家として新たに国を立て直して欲しい。

今の日本でも餓死で死ぬ人がいる。
このことを覚えといて欲しいです。
餓死で死ぬ人は立場が弱い人ですから、まずはこれらを何とかして欲しい。
>35:すずもとすえひろがりさん

◇先ほど、別件の用事もあって、すずもとすえひろがりさんには個人的にメールしたのですが、議論が飛んじゃうと、皆さんにわかりづらいと思うので、その際のメールの内容を、添付しておきますね。

 以下は、すずもとすえひろがりさんが、『ここで独禁法を持ってくるというのが、わかりづらかった』というニュアンスのことをメールしてくださったので、それに対してした返答で、>35:に対する返答にもなっていますので、皆さんもお読みいただけると幸いです。
 (※メールではお互い本名で呼び合ったりしていてるので、その点も含めて、語尾等若干の修正をしてます。)
 

⇒すずもとすえひろがりさんは、私の論理に対して、『政府が口を出し過ぎると逆に停滞するから、私の政策(相続税)は反対だ』というニュアンスのことを書き、そのエビデンスに、企業社会の事例を挙げました。
 これは、【人間の病気を治す治療法を話しているのに、独禁法という条件が付加されているという意味で、条件の違う、例えば哺乳類ですらない魚の病気の治療法と違うから、貴方の意見は駄目だと言っているのと同じなんです。】
 私は、この論理がおかしいというために、独禁法を持ち出したので、勘違いしないで下さい(^_^;

 これは、裁判でいうと、被告である私の主張に対して、原告であるすずもとすえひろがりさんが企業社会という条件の違う事例をアナロジーして批判しました。
 しかし、全く無関係の証拠によって批判するのは、裁判を混乱させるものであるため却下されます。すずもとすえひろがりさんは、その却下される違法な証拠によって批判したのですから、この証拠が違法でないということ、つまり、私の相続問題に対する批判と【無関係でない】ということを立証する必要があるのです。
 その立証方法が、(A)と(B)の間の因果関係の立証なのです!
 ここが繋がらないのであれば、この証拠は、私に対する批判として成り立たないのであるから、これをいう意味はありません。
 これは、絶対にアプローチの違いではありません。
 違法な証拠で私の政策を批判したすずもとすえひろがりさんに課された立証責任であって、この証明ができないのであれば、この違法な無関係証拠を却下すべきということです。

 更に別の例を挙げれば、私は中華料理の独特の技法を説明したのに、すずもとすえひろがりさんはその技法はフレンチの技法と違うから、不当だと言ったのと同じなんです。条件が違ったら、同じ要素を並べても同じ結果とならないですよね?それを承知でフレンチの話をしている点が、不当だと言っているんです。
 だから、私の中華独特の技法に対して、フレンチを持ち出す理由、つまり、中華独特の技法とフレンチの技法に関連性・因果関係があることを、立証してほしいと言っているんです。
 それができないなら、ここでフレンチの話を持ち出した、つまり相続税の批判に企業社会の事例を持ち出したことが、不当だということになりますよね? (ここまでが引用)
>38:だいすけさん

 私は、活力ある社会というのは、諦念や退廃感の支配しない社会であって、逆にいえば、努力・能力が報われることで、能力への投資が加速し、努力のインセンティブが削がれない社会だと思っています。
 従って、欧米という追い付くモデルのあった時代ならいざしらず、その一義的なモデル(部分的に真似るべき点は諸外国に各々あるとしても)のない現代においては、極端な所得の再分配による結果平等社会は、活力ある社会と逆行すると思っています。

 そこで、私は、勝ち組・負け組が出ても良いと思っています。
 しかし、皆さんの多くが言っているとおり、それが再生産されて、固定化するのは、逆に活力を削ぎますので、負け組の子供が必ず負け組になるというシステムにはしたくありません。
 更に、負け組でも再チャレンジのチャンスは与えるべきです。だからこそ、その意味で、私は【弱者】と【敗者】は明確に区別すべきと言っているのです。

 尚、自己責任社会の徹底は大賛成です。
 ただし、責任を負わせられない身体障害者等、私のいうところの【弱者】については、自己責任を解除すべきだと思っています。
>41:の補足

 >38:だいすけさんの最後の発言に返答してませんでしたm(__)m
 私は、その二項対立に捉える発想はそもそも採らないというのが答えです。
 
 ここの点はすずもとすえひろがりさんと共通だと思いますが、イノベーションを高め、国際競争力を上げていくことで、パイを増やしていき、全体の底上げをしていくことが、貧困問題を解決するためにも必要だと思います。
 
 ここからは、私見ですが、その上で、さらに努力の報われる社会にして、努力のインセンティブを上げようとしているので、?貧困は益々貧しく、?富裕層は益々裕福にすることが格差に賛成することでなく、?をなくして、?の上限を更に上げていこうとしているのです。
 
 その意味で、格差社会=富裕層による貧困層からの搾取という構図は、私は採用しません。
>39:シンさん

 書き込み、ありがとうございます(^_^)

◇まず、格差というほどに広がっていないという点は、私も同感です。マスコミに乗せられてる感でいっぱいです。
 アメリカやイギリスなど、G8参加国の中でも、格差の少ない社会が日本です。今の状況を格差と呼ぶのは、私が以前に書いたとおり、戦後民主主義教育の賜物かなぁと思っていますが・・・。
  

◇また、私も餓死者が出ている現状には心を痛めています。生活保護がカットされて、遺書に「おにぎりが食べたい」と書いて亡くなった人のニュースは衝撃的でした。
 従って、貧困層を救済したいというのは、同感です。
 ただし、それが社会構造に起因する貧困であれば、救済しないといけませんが、個人の努力不足という理由であれば、それに生活保護を与えるのは、すずもとすえひろがりさんも書いているとおり、社会的に無駄な費用負担になってしまいます。
 ここでいう個人の努力不足というのは、同じ状況・条件の下で、一方は就職できて最低限度以上の生活ができているのに、同じ条件で他方が就職できず、最低限度の生活ができない場合の他方のことを言います。
 これが、同じ条件で多くの人が就職難というのであれば、有効求人倍率を上げるための産業政策・雇用対策が必要ですが、それをしても高望みをして就職活動を怠っている人などは、結局あぶれるから、それに対しては救済する必要がないということです。

◇派遣というシステムについては、たっちゃんさん、すずもとすえひろがりさんも触れていたので、さらに突っ込んだ検討が必要ですね。
 これについて、更にデータ、資料がある方は、挙げていただけると幸いです。
 また、その派遣システムについて、どのようにすべきか、解決策等がある方も、意見を出してくださいね。
>バサラさん

いえいえ、独禁法を持ち出しているのは、寧ろ分かりやすかったんですよ。
単に自分の勉強不足だったので勉強になったということでした。
長年ビジネス(=目先のこと)に関わっていた自分にとってはまったく無い視点だったので、なるほどぉ!と思ったわけです。



それはそうと、僕はこれをきっかけに、ニュース(といってもネットの動画配信)などを見ていて気にかけるようになってきました。

この格差の問題というのは、どうも、ぁっこさんの言うように、「貧困」にテーマを絞ったほうが分かりやすいような気もしてきました。というのは、私の考えるIT的な視点からしても、新たな階層を作ってしまう恐れもあり、

これはね、テクニカルな問題では済まされないような肝。

・・・・今酔っ払ってるので失礼!
>44:すずもとすえひろがりさん

 >酔っているので…には、ズッコケてしまいました(^_^;

◇それはそうと、ぁっこさんやすずもとすえひろがりさんから提案のあった、貧困問題にテーマを絞るというのは、私も共感しました。

 そこで、問題提起(3)として、≪貧困対策に特化した場合、どのような政策が妥当だと思いますか?≫

 私としては、>43:でも書いたんですが、すずもとすえひろがりさんが書いていたのと同様、構造的貧困については、国際競争力を高め、パイを増やしていく方向で解決するのが妥当だと思います。  
 従って、日本の国力を高めていくことと労働市場の再整備という視点で、後日政策をいくつか挙げたいと思っています。

◇ちなみに、私は、一部の党がいまだにマニフェストに掲げるような、“財源を明示せず”に“無限定”に生活保護等の金銭給付をして救済するというアイデアは、結果的に国家の財政赤字を増大させ、経済の失速を招き、最終的に弱者保護もできぬ状況になるという点で、選挙対策のリップサービスだとしか思っていません。
 もちろん、財源を明示し、総額いくらの予算をどのような基準で分配するかを提示するのであれば、傾聴の余地はありますが…。
 
 その点で、私が当初に挙げた政策が、弱者保護を強調しているように捉えられる面もありますが、それとは一線を画している点を、ご理解いただきたく思います(^_^; 

 皆さんも、問題提起(3)についても、どしどしご意見下さい。
こういう話題に触れていると、ニュースなど見ていても目に飛び込んでくるから面白いです。

格差は広がってない・・・については単にマスコミが煽っているのはまずいかも。

僕は最近はテレビを見ないので、Yahoo!の動画ニュース(といっても制作しているのはテレビ局だけど)で見たのですが、年収200万以下の人達が増えているのも事実です。


ケース1)札幌テレビの取材

月収約13万円の母子家庭が、4万円の国からの補助を受けて生活をしている。毎月の生活費は17万円で、国の補助が無くなると生きていけない。
お母さんはさっそく夜の世界に入ったが、それだけでも食べていけず、昼間と合わせてようやくやっていける。
娘が二人いて、ようやくPCを買ったらしい。

ケース2)

ネットカフェ難民の増加。これにはキャスターの村尾氏が提言。高齢者であっても裕福な家庭には年金の給付をしなくてもいいのではないか?
さらに、やる気の無い若者が増えている。


受ける情報に差が出たり、するとその子供は更に受ける情報が広がるでしょう。それが二代、三代と続くとどうなるのか?
私が言いたいのは単に格差の固定で済めば良いのだけど、これが新たな階層が形成されるはじまりだとしたら、・・・そう思うとちょっと怖いですね。

今までの私の主張を覆すようでもありますが、こういう視点で見てみると複雑な思いです。

若い頃エミール・ゾラの『居酒屋』と『ナナ』を読みました。なんか思い出します。









>46:すずもとすえひろがりさん

◇私も、正直言うと、以前はすずもとすえひろがりさんとかなり近い論調でしたが、私のトーンが変わり、貧困層の底上げ政策をいくつか追加したのは、同じくこのような事例を目の当たりにしたからでした。

 ネット難民の話もよく見ますが、携帯やパソコンで日雇いの口を探すご時世で、それすら使えないという、いわゆる情報リテラシィの問題は、更に深刻な気もします。
 
 昨日訪れた明治大学のリバティホールの教室には、全ての机の脇に電源とインターネットLANケーブルの挿入口が設置されていて、全ての学生がノートパソコンで講義録を取ることも可能なシステムとなっていました。
 私の学生時代は、まだそんな設備はなくて…。
 私の大学が特に遅れていたのかどうかはわかりませんが、私の卒業後、都内のどこかの大学で、新入生全員にノートパソコンの無料貸与し始めたところもあったり…。
 
 そういう意味では、格差問題というのは、情報格差の問題もありますよね?

◇ところで、エミール・ゾラの『居酒屋』と『ナナ』は、私は読んでないんですが、良かったら簡略なあらすじを、ご紹介いただけると幸いですm(__)m

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