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桂吉朝コミュの米朝口まかせ

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http://www.asahi.com/kansai/entertainment/beichou/OSK201108110060.html

ほんまに惜しい多才

 今年、弟子の吉朝の七回忌にあたります。落語作家の小佐田定雄君は、枝雀の座付き作者やったけど、吉朝とも浅からぬ仲や。秋に大阪の国立文楽劇場で予定されている追善興行にも関わっています。先日、吉朝の息子と一緒に友人たちのところを回って、懐かしい思い出話をいろいろ聞き集めてきたとか。

 逸話には事欠かんやろうなあ。私の声色を使っては、よう一門の者にいたずら電話をかけていた。「米朝ですが……」とね。でも、次第にみな慣れてくるから、どうせ吉朝のいたずらやろうと思てたら、私本人からやったということもあった。今となれば、笑い話ですけどな。

 とにかく吉朝は何でも器用にやる男でした。よう漫才師のモノマネもしてましたな。松鶴家光晴・浮世亭夢若やら、中田ダイマル・ラケットやら、同輩の千朝と組んでやるんやけど、あまりに熱心なんで、「落語をそれだけ稽古せえ」と言うたこともあった。「地獄八景」でも、芸回しのところで出囃子(ばやし)を鳴らして三代目(桂春団治)や枝雀らの高座への出方を真似(まね)してた。あれも上手(うま)かったで。

 私の家で内弟子をしてたころから、ネタの取りが早かった。芝居が好きやったなあ。小佐田君の書いた「狐(きつね)芝居」という新作の芝居噺(ばなし)も舞台にかけていた。現在は吉弥や吉坊がそのネタを受け継いでいる。「そってん芝居」という珍しいネタにも取り組んでいた。髪結いの出てくる噺やけど、そのために小佐田君と一緒にカツラ屋まで足を運んでね、ビデオで撮影させてもらって熱心に調べてたんやて。彼らしいな。

 こんなこともあったそうな。マクラで「途中で携帯電話が鳴ったら、落語をやめて帰ります」と言うてたら、携帯の呼び出し音が鳴り出した。だれかと思えば吉朝が懐から携帯を取り出して、「もしもし、いま落語やってんねん」。洒落(しゃれ)てるな。「上方地球防衛軍」と名づけて、私らが若いころにやってた芸能集団「上方風流(ぶり)」のような活動も考えてたらしい。亡くなったのは6年前の11月。文楽劇場での私との会が最後の舞台でした。50歳か、ほんまに惜しい。彼はどこか、私の師匠(四代目桂米団治)に似てたなあ。

写真:50歳で亡くなった弟子の吉朝。「そってん芝居」での髪をすくしぐさ=2004年、大阪・国立文楽劇場

コメント(11)

記録として別トピックスで上げておきます。
探していました。ありがとうございます。
弟子になりたかった。
それが人生の選択ミスです。
今日11月15日の朝日新聞夕刊の「米朝口まかせ」に再び吉朝さんの写真&お話が
載ってました!
いいのかどうかわかりませんが、
こちらに記事の切り抜きをアップしておきます。
(不適切なようなら管理人様、削除お願いします)

大きく見ていただきたくてかなりファイルサイズ結構大きいですたらーっ(汗)
ありがとうございました。
吉朝師、千朝師の物まねは最高でしたね♪
いつ見ても何度見ても笑えて、泣けます…

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