再ドラ！気になります♪コミュの氷の世界

☆ストーリ☆
　・・・人を愛することは、自分がどれほど強い人間かを試すこと。人に愛されることは、自分がどれだけ他人に認めてもらえるのか、自分はどれほどこの世に存在する意味があるのか確かめること・・・。

　たとえその恋愛が失敗に終わったとしても、人を強く愛せた自分、人に強く愛された自分を認識し、その後の人生を自信を持って送れるのではないのでしょうか。また、枯渇して行く現代の恋愛事情のその中で、損得勘定なしに人を愛し、愛された時、人は至福の瞬間を感じるのではないでしょうか。しかし、恋愛は甘くはありません。至福の時を過ぎると今度は試練に変化していきます。人を愛することは、その人から様々なものを奪い取って行きます。時間を奪い、肉体を奪い、自由を奪います。また、人に愛されるということは、あらゆるものを相手に奪われるということ。これは人間が生きて行くために払わなければならないツケなのでしょう。

　このドラマに登場する男と女も、強く愛し、愛されたために多くのものを奪い合うことになります。自分らしさを捨てることに怯えながら、相手を独占しようとします。愛することが生きて行くためのエネルギ一になる一方で、自分らしさを譲り渡してしまう。お互いに大切にしているものを奪い合う男と女の闘争劇。

　それをしっかりと見据え貫き通した時、登場人物たちは真実の愛に辿り着くことでしょう。ただし・・・


「愛した女は、殺人者かもしれない」
「愛した男を、殺すかもしれない」



その疑惑と恐怖を乗り越えて愛することができたなら・・・。

☆キャスト☆
廣川英器（28）・・・竹野内豊
　横須賀生まれ。外資系保険会社の保険調査を担当。その洞察力と行動力は業界内でも一目置かれる存在。保険金詐欺をする人間と見抜くや、被調査者の身辺を徹底的に洗い上げじわじわ追い詰めていく。いわば「毒を持って毒を制す」が信条。年収は軽く1千万を超え、成城の高級マンションに暮らす毎日。大学以来8年の付き合いになる婦人警官の庄野月子とは、お互い仕事中心の生活が続き、独身貴族を謳歌している。ある時、高校教師の転落事故死の調査担当となった英器は、江木塔子に出逢うことになる・・・。

江木塔子（27）・・・松嶋菜々子
　新潟生まれ。金沢の大学を卒業後上京し、束京近郊の永和女学館の地学教師をつとめる。彼女に恋した男達は次々に悲劇的な最期を迎えるファムファ夕ル（運命の女）。ク一ルで決して感情を表に出さない妖しい魅力を持つ。かつての恋人、久松皓一の葬式から束京に戻ると同僚の女教師が不審な死を遂げていたことを知らされる。そして死亡保険金の調査中だった英器との闘いの日々が始まる。

庄野月子（26）・・・内田有紀
　東京生まれ。大学で一年先輩だった廣川英器と恋仲に。大学を卒業後、婦人警官となる。保険金詐欺の調査を仕事とする英器には、管轄内で起こった事件の内部情報をしばしば流す。愛する男のため、そんな違法行為をとることに月子は罪悪感を忘れていた。キャリア組の刑事課長・烏城が一人である事件を追いかけていることを小耳に挟み・・・。

迫田正午（27）・・・金子賢
　金沢生まれ。代々続く加賀友禅の跡取り。卒業後、家の仕事に就くことを条件に大学へ進学し、江木塔子に出会う。塔子の婚約者、久松皓一の大学の後輩にあたる。塔子への断ち切れぬ思いを胸に束京へ向かう。

迫田七海（19）・・・片瀬那奈
　金沢生まれ。父は職人、母は病弱だったために正午が母親代わりだった。正午の大学時代、正午にくっついて遊びに出掛け、彼の女友達・塔子と知り合う。大学では気象学を専攻。上京した正午の後を追う。

井手サトミ（19）・・・松尾れい子
　束京生まれ。塔子の教え子でバ一・アイススト一ムのバ一テンダ一。不登校だったサトミは塔子が唯一、心を開ける相手である。

烏城眞砂子（32）・・・中嶋朋子
　束京生まれ。父親は警察官僚。烏城武史とは見合いで出逢い、熱意に打たれて結婚。しかし烏城の町田南署転属を機に夫婦仲が悪化し、暴力に耐えかねて現在別居中。烏城は復縁を迫っているが、眞砂子は離婚を希望している。恵比寿のアロマグッズの店を経営している。

久松皓一（30）・・・及川光博
　金沢生まれ。資産家の家に生まれレストランを経営。金持ちのボンボンと揶揄されることもあったが、裕福な暮らしを鼻にかけるような男ではない。大学時代に塔子と知り合い、恋に落ちた。その後、塔子とは別れたが、仕事で上京した際、塔子と再会、婚約を果たす。が、そんな矢先、帰らぬ人となる。

烏城武史（37）・・・仲村トオル
　束京生まれ。大学在学中に国家公務員一種試験にパスし、警察官僚としての道を歩き始める。上司の紹介で高畑眞砂子と見合い結婚。町田南署に一年の赴任を条件に、二年後には警視庁の刑事部長の地位を約束されたが、転勤を嫌がる眞砂子に暴力をふるい、別居することに。そんな時、町田南署管内で起きた事件について烏城宛に匿名の手紙が届き、単身、事件を追う決意を固める。